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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.43

Let’s 妄想!

『午後の散歩道』に、ようこそ!

新緑の季節になりました。 散歩道を吹き抜ける風の、なんと爽やかなこと!
雲も空も太陽も、すべてがフレッシュで気持ちいい♪

なぁんて浮かれている人を見ると、
(ふーん。お幸せそうで、結構なコトねェ)
と、醒めた視線を走らせ、溜め息をついてるそこのアナタ!

まっすぐな日差しが眩しすぎて、つい下をむいちゃうその気持ち。
私にだってわかりますとも。
何度覚えても忘れちゃう英単語、TOEICのひっかけ問題に まんまとひっかかるチョロイ思考回路……。
私の暗~い英語のトンネルは、どこまで続くの? Oh My God!!!

そんな時、私はトンネルの中で考える。
苦しい時こそ、泣くのはイヤだ、笑っちゃおう!
妄想の翼を広げて、夢の世界で遊んじゃおう!って。
今がどんなに苦しい時でも、目をつむれば そこは私の王国!

さぁ、外の日差しに負けないくらい、ワクワクしちゃおう!
ではアナタもご一緒に、Let’s 妄想~♡

明るい日差しが眩しすぎる(-_-) そんな時こそ、Let’s 妄想!

1.妄想その1 ~ 外見編 ~

もしも私が○○みたいなルックスだったら。
それは一番簡単で楽しい妄想♪
アナタだったら、誰になりたい??

私はですねぇ。顔で言ったらハーゲンダツツのCMに出てくる中条あやみ。オトナの雰囲気でいうと井川遥。そしてスタイルだったら断然、菜々緒!
国境を超えるなら、大好きな映画『ラ・ラ・ランド』のヒロインを演じたエマ・ストーンだナ!

「誰か一人にお決めなさいな~」
と、妄想の女神様が、苦笑いしながら私におっしゃるので、
う~ん!ここは一つ 井川 遥でお願いします!(笑)

さて、木漏れ日が揺れる散歩道を、白いコットンシャツにジーンズ姿で歩く井川の私。
クルミとイチジクがたっぷり入った焼きたてのパンを買い、軽く鼻歌など歌いながら家路につく井川の私。

「アイスティーはお好きでしょ♪ もう少~し話しましょ♪」
氷いっぱいのグラスに、熱いアールグレイを注ぐと、カチャリン!と氷が解けておいしいアイスティーの出来上がり。

窓の下の散歩道を眺めながら、ティータイムを楽しんでいると、道の向こうから重そうなブリーフケースを肩にかけたビタママ編集部のY子がやってくる。
この妄想は私限定なので、Y子は誰にも変身してない、まんまのY子だ。

井川の私は、窓辺で読書もする(笑)

「ちょっと聞いてよぉ。もうイヤになっちゃう!」
仕事のストレスで眉間にシワが寄っているY子に、アイスティーをふるまいなが
ら、うんうん、そうかぁ。と、優しく相槌を打つ井川の私。

「まぁまぁ、そんなに怒らずに、少しの間、風に当たって休んでいきなよ」
「そんなヒマないんだけどサ。 あ~、この紅茶、美味しい!」

世間の荒波と闘っている友に、束の間の休息をプレゼントする井川の私。
本物の井川だって、きっと何かしら悩み事を抱えているに違いないが、妄想の井川には悩み事もコンプレックスもな~んにもナイ!
井川の私は、いつもスッキリ自然体。そんな女なのである。( 妄想その1・おわり )

2.妄想その2 ~ 明るい未来 編 ~

さて、ハタから見たらひっぱたきたくなっちゃうような妄想の次は、
未来に向けた妄想をしてみよう☆

昔、職場のお昼休みにAさんと
「宝くじの一等が当たったら、いったいどうする?」という遊びをした。
「賞金の半分で豪華マンションを購入し、あとの半分で好きなコトだけして暮らす」
そんな妄想をふくらませたあげく、現実に戻って互いにガックリと肩を落としたものである。

イギリスの宝くじ。一攫千金の夢は、どこの国にもあるのねェ。

今回、私は『宝くじ』というバクチ的な要素を除外し、将来の暮らしに夢の翼を広げようと思う。

夢の私は健康な心身のままフルな社会人生活を終えている。
芝居と映画が大好きな私は、劇場や映画館からほど近い文京区本郷あたりの低層マンションに住んでいる。
マンションは広くはないが、日当たりが良く、ベランダの向こうには大きな桜の木があり、春は窓からお花見ができる環境だ。
本当はゴールデンレトリーバーが飼いたいけれど、体力的に無理なので、ちゃんとしつけたお利口さんのポメラニアンが一匹。
そして犬を飼うとなれば、毎日一緒にお散歩に行ってくれるパートナーも必要だ♡

夢の私はフルタイムで働くのは卒業したけど、社会とのつながりは持っている。
昔(今のこと)、さんざん苦労したおかげで、その頃の私は英語ペラペラ!
語学力を活かして近所に住む人々や子ども達に英語を教えたり、日本語が不自由な外国人のために、ボランティア通訳などをしているのである。

パートナーは海外勤務の経験者で、英語が堪能。
バリバリの社会人は引退したけれど、私と同じくマイペースで何かしらの仕事を持っている人だ。
私達は時々、お互いの仕事帰りに待ち合わせ、一緒に映画や演劇を楽しむ。
そして翌朝、昨日観た作品の感想を言いながら、ワンコのお散歩をする。( 妄想その2・おわり )

お散歩の途中で、夕暮れを眺める二人。素敵~♡

あ~。いいなァ。真っ暗な英語のトンネルの向こうに、もしもそんな暮らしが待っているなら。
しょーがない、苦しいけれど、もうちょっと頑張ってみるか~!!
そんな気持ちになれるのが、この妄想の効果といえよう。

先日、一緒に宝くじの妄想をしたAさんと久しぶりに食事をした。
Aさんの現在の趣味はジョギングで、毎朝仕事前に家の周辺を走ったり、有休を取って地方のマラソン大会に参加したり、アクティブな生活を送っている。

Aさんに、『 明るい未来 』の妄想をもちかけたところ、こんな答えが返ってきた。

「う~ん、マラソンさえ続けられれば、それで幸せかなァ」
あまりに欲のナイ返事に、
「えーっ。でも妄想だから、どんなふうにでも出来るんだよ!?」
とけしかけてみたけれど、
「家もこのままでいいし、他に欲しいものはナイなぁ」
Aさんのクルンとした目を見ながら、なんだか私はフ~ッと肩の力が抜けてしまった。

幸せって、なんだっけ?
誰でもそうだけど、Aさんだって人生の苦労をたくさん抱えて生きている。
その重い荷物を抱えながら、Aさんは早朝の町を走り、一生懸命仕事をして、「このままでOK!」と思い、日々を生きている。

私がそんな境地になれるまで、あと何年かかるかなァ。
少しだけ年上のAさんと横浜駅でバイバイし、私は誰もいない小さなアパートへと向かった。
電車の中で、パートナーと肩を並べて、小犬を散歩させる自分を妄想しながら。

さぁ、あなたもしばし現実を忘れて Let’s 妄想♪

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