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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.22

舞台が待っている♪

『午後の散歩道』に、ようこそ!

ジメジメ・ムシムシの梅雨……。 皆さま いかがお過ごしですか?
私はですねェ。 ジメジメもムシムシも関係なく、冷や汗をかきながら毎日 英語の海でもがいてます(>_<) 自分で決めた道とはいえ、英語習得までの道は遠く、そして険しい! いくら勉強しても、ちっともうまくならない自己嫌悪と向き合いながら、一歩ずつ長い階段を上っているところなのである。 あ〜、遊びに行きたい。 でも宿題が! そんな時は、この散歩道を行き交う人々を眺めながら、過去に見た面白い芝居のことなどを思い出し、心のケアを図っている。 劇場に1歩入れば、そこは夢の世界! (コレは帝国劇場〜♪)

劇場で見かける人
以前にも書いたが、私の趣味は映画や演劇を観に行くこと。
英語学校に入学するまでは、少ない給料をやりくりして 毎週のように、劇場や映画館に足を運んでいた。
都内の劇場に行って楽しいのは、普段テレビで見るような人を、観客席やロビーなどで見られることだ。
劇場に集まる観客のなかで、誰もが知ってる有名人をみつけると、それだけで なんだか得をした気分になる。 彼らはドラマの共演者が出演する舞台や、優れた演出家が手掛ける話題の芝居などを観るため、一般人に混じって劇場へやってくる。

私が今までで一番多く見かけたのは、女優の渡辺えり。 NHKの人気朝ドラ『あまちゃん』で東北のおばちゃん海女を演じた、あの人だ。
彼女は女優だけでなく、自ら劇団を主宰し演出も手掛ける筋金入りの演劇人。
昔、青山円形劇場という小さな劇場のトイレの洗面所で彼女を見かけた時、私は思わず
「渡辺さん、いつも見てます」と声をかけてしまったことがある。
「あ、どうも……」
ヘンな場所で話しかけられて、戸惑った顔をする えりさんに、
「あ、どうぞ、お手をお洗い下さい!」と言ってしまい、とんだ恥をかいた記憶がある。

青山円形劇場の前には、岡本太郎の派手なオブジェ。爆発してる!

次によく見かけるのは、その劇を手掛けた演出家だ。
その昔、役者に灰皿を投げつけたという伝説がある蜷川幸雄は、次の演劇の主演を務める若手俳優などを連れて劇場にいることも多い。
三谷幸喜は、歌舞伎役者の中村勘三郎がまだ生きていた頃、彼の主演する歌舞伎を最前列で観ていた。 舞台上の勘三郎が、
「次はおぬしが、必ず いたせ〜」と、アドリブで三谷氏に仕事のオファーをしていたのが面白かった。

歌舞伎座の3階席なら、お手頃価格で観られます!

ドラえもんの声優として長年親しまれてきた大山のぶ代は、黒柳徹子の舞台を観に行くと、必ずといっていいほど姿を見かけた人だ。 今はもう閉館してしまったが、銀座の「セゾン劇場」(ル・テアトル銀座)のロビーに入ると、のぶ代さんは たいがい一人でアイスコーヒーなどを飲んでいた。
( 黒柳さんと、本当に仲良しなんだなぁ )と、見かけるこちらが温かい気持ちになったものだ。 彼女は現在、残念ながら闘病中とのことだが、またいつか徹子さんの舞台の劇場ロビーで、彼女を見てみたいと願っている。

……と、ここまで読んで、「なんだ、オジサン・オバサンばっかじゃん」と思ったアナタ! じゃあ書きましょう、私が観に行ったイケメン俳優達の舞台の思い出を〜♡

イケメン舞台で女子力チャージ♪
そもそも、私はなぜ高いチケット代を払って舞台を観にいくのか?
それはもちろん、好きな俳優や女優の生の演技が観たいからである。
テレビや映画と違い、舞台は数百人、時には数千人の観客を前にして行うガチなお芝居。 たとえ役者がセリフを噛もうと、ずっぽりセリフを忘れようと、舞台は一旦幕を開けたら、何があろうと結末まで進む、非情な一発勝負の世界なのである。

そんな厳しい世界で光輝く若手俳優達のなかで、私が心をときめかせるのは、藤原竜也と小栗旬♡
藤原竜也は、亡くなった私の先輩K子さんと、彼が17才の時に演じた三島由紀夫の朗読劇『卒塔婆小町』を観て、
「 あの子、いいねェ♡♡♡ 」と二人共々、フォーリン・ラブしちゃったのである。
映画やドラマでは、こめかみに青筋が立つような力んだ役柄が多く、彼の本来の瑞々しさが見られず、大変残念に思う。

一方、花より男子の「ま〜きの」で一世を風靡した小栗旬は、信長から宇宙飛行士まで、何でもこなせる技量の高さから、今や実力派イケメン俳優の代表格のようになってしまった。 しかし彼が本当に光輝くのは、やはり舞台の上だ!!! と私は強く主張しちゃうのである。

劇場に向かう歩道には、シェイクスピアのセリフが。(埼玉・北与野)

この二人がダブル主演を務めた伝説の舞台『ムサシ』は、2009年、さいたま彩の国芸術劇場で上演された。
その日、私は精一杯のお洒落をして、金曜日の仕事を夕方までにやっつけ、親友Aの待つ埼玉の劇場へ駆けつけた。
私が愛する藤原竜也・小栗旬のダブル主演、作った人は 今は亡き演劇界の巨匠・井上ひさし。演出は世界のニナガワときたらもう、期待度MAXで胸から心臓がビョョ〜ン!と飛び出そうな思いである。

私はAが買ってきてくれたサンドイッチを頬張り、興奮状態で幕が開くのを待ったのだが……。
肝心の舞台の最中に、物凄く気分が悪くなり、途中退場してしまったのである(T_T)
トイレの個室で、迫りくる吐き気に涙しながら、私は天井のスピーカーから流れてくる彼ら二人のセリフを聴いた。
いつも必要以上に元気な私が、なぜこんな時に!?
人生のなかで、たま〜にある 神様のイタズラに、吐き気のためじゃない本当の涙が、私の頬をボロボロに濡らしたのだった。

あの舞台は本当に素晴らしかった〜(T_T)

客席を離れたのは ほんの10分程だろうか。 どうにか吐き気をおさめ、私は心配そうなAの隣席に戻り、それから結末まで、舞台を見届けることができた。
しかし、二人が役者として命懸けで演じた舞台を、10分間でも見逃してしまったことへの口惜しさは、今でも私の胸に傷跡となって残っているのである。

人気舞台のチケットをGETするには、気合いと根性が必要!!

『ムサシ』は劇作家・井上ひさしが、人生最後に手掛けた大作で、彼は初演の翌年に亡くなった。
宮本武蔵(藤原竜也)と佐々木小次郎(小栗旬)の闘争を通して、人類の平和と人間愛を描いた名作で、ここ数年の間にも、藤原主演でロンドンやニューヨークなどの海外公演を含め、何度か再演されている。
が、しかし! 佐々木小次郎役の俳優は、小栗旬から勝地涼、溝端淳平へと移り変わり、私が愛する二人の俳優が、一つの舞台に上がることはなくなってしまったのである(涙)

あ。いかん。 午後の散歩道を涙で終わらせることは、じっちゃんの名にかけて、やってはいけない!

英語勉強の合間を縫って、私は今夜、小泉今日子の舞台を観に行く。
場所は世田谷、三軒茶屋の小さな舞台、シアタートラム。
昔バリバリのアイドルだったキョンキョンは、ここ数年、舞台で研鑽を積み、とても素敵な女優になっているのである。

今夜行く劇場はココ! 『三軒茶屋・シアタートラム』楽しみー♪

舞台じゃなくても、アイドルのコンサートでも、夏のロックフェスでも! 子供を旦那に預けて、アナタも出かけてみませんか?
好きな人を見ると、それだけで気持ちが華やぎ、女子力がUPしますよ〜♪

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