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連載記事 すくすくポイント

國學院大學人間開発学部による「子育てエッセー」
教育が抱えるさまざまな問題と向き合いながら、子どもたちの健やかな成長を考えます。

2018年 No.17

子どもの育ちと音楽

國學院大學 人間開発学部初等教育学科髙山真琴教授

國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 髙山 真琴(たかやま まこと)教授
武蔵野音楽大学大学院修了、ドレスデン国立音楽大学留学。尚美学園短期大学(現尚美学園大学)、育英短期大学、國學院大學幼児教育専門学校を経て平成二十一年より國院大學人間開発学部においてピアノ実技及び音楽関連科目を担当。

Ⅰ. 子どもの「面白い!」の理解者に

子どものお気に入りの歌をご存知でしょうか?
子どもたちは大好きな歌を自然に口ずさんでいることがよくあります。そんな子どもの愛唱歌を一緒に歌ってみましょう。
子どもは何が面白いのだろう?何に心を開くのだろう?子どもの感じていることを見いだし、思いを共にしてみてください。
「子どもが楽しいと感ずる心」に寄り添うまなざしを子どもにしっかりと見せることで、子どもは大人が楽しさを共有できる間柄にあることを認識し、安心感と信頼感を寄せ、心伸びやかに日々過ごせるようになります。

Ⅱ. みんなで音楽することは聴く耳を育て、社会性をも育む

友達や仲間と一緒に歌う時、子どもは一人で歌う時の何倍もの楽しさを味わうことができます。
そんな楽しい気持ちは大切にしながらも、「みんなで歌う時は、お友達の声をよく聴いて歌おうね」という言葉をかけてください。
友達の声を聴くためには自分の声をコントロールすることが必要となります。
これが子どもの聴く耳を育てる第一歩となり、調和を重んじる心や協調性、社会性を育むことにもつながっていきます。

Ⅲ. 理論脳と感動脳を育てよう!

学習理論について心理学者の河合隼雄先生は「物事を理解する方法には〈頭で考えてわかること〉と〈心や体で感じてわかること〉の二種類がある」と説き、この二種類の「わかる働き」をする脳の領域を、筑波大学附属小学校の髙倉弘光先生は「理論脳」と「感動脳」と名付けました。
音楽の鑑賞の授業の際、子どもたちは音楽からさまざまなことを感じ取り、それが時に体の動きとして表現されます。
その感じ取ったことを「面白かった」で終わらせるのではなく、「どういう点が面白かったの?」と問いかけることで、子どもは自分が感動脳で捉えた事柄を言葉で顕在化しようと理論脳を働かせます。
感動脳(感性)と理論脳(知性)を往還的に鍛えることで、子どもたちは知的にたくましく育っていくことでしょう。

Ⅳ. 音楽は人を育む

子どもたちは、さまざまな状況の中で音楽と出会います。
音楽すること、とりわけたくさんの仲間と音楽することでは、人として生きる力をも育んでいきます。
音楽は人にとって、心と頭の成長を助けるなくてはならない栄養素と言えるでしょう。
子どもたちには音楽する楽しさを子どもの時から十分に味わい、情操豊かな人間に育ってほしいと願っています。

子どもの育ちと音楽
國學院大學 髙山 真琴(たかやま まこと)教授

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國學院大學 人間開発学部

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