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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.61

家の数だけ、鍋がある◎

『午後の散歩道』に、ようこそ!
このあいだまで歩道を黄色く染めていた木々の葉が、カラカラと乾いた音をたてて路面を舞う季節。 道行く散歩犬たちも、すっかりモフモフの冬毛に衣替えしているようだ。

日ごとに寒さが際立っていくこの季節、皆さんのお宅でも、だんだんと食卓の鍋率が上がってきているのではないだろうか。

そんなわけで、今回の特集はズバリ『 鍋 』!
いろんな鍋で食卓を囲み、ハフハフモグモグ、家族みんなの楽しい晩餐をプロデュースしていただきたい。


寄せ鍋は鍋料理の日本代表◎ ポン酢であっさり食べたい。

1. いろんな鍋があるものだ

皆さんは『鍋』と聞くと、まずどんなものを思い浮かべるだろう。
魚介をふんだんに使った寄せ鍋? 鶏肉とあっさりスープの水炊き? 家族のお祝いに、ここ一番のすき焼き鍋?

この特集に際して、私は周囲の友人知人に片っ端から「お宅で人気の鍋」を聞いてみた。
みんな口を揃えたように「特に変わった鍋じゃないけど…」と言うのだが、
出てくる出てくる。そのバラエティの豊かさは、「家の数だけ鍋がある」 と言っても過言ではない、と思ったのである。
まとめてみると、こんな感じ。

  • 辛い物好きのFさん宅……挽肉と春雨をたっぷり入れた坦々鍋。〆=中華麺。
  • あっさり系のKさん宅……白ダシとおでんの素で鮭やホタテ、タラの海鮮鍋。〆=卵とじのおじや。
  • 大人家族のUさん宅……市販のトマト鍋スープにジャガイモとウインナー。粉チーズをトッピングしてイタリアン気分。〆=チーズ増しでトマトリゾット。
  • 陶芸家のOさん宅……自作の土鍋に昆布だしで牡蠣。ネギを多めに入れ、鶏挽肉で団子もプラス。〆=カキにダシが効いた絶品大人のおじや。
  • がっつり系のCさん宅……鶏・豚肉の団子を大量に作り、豆腐・白菜・キノコ類を入れて味噌で煮込むちゃんこ風鍋。〆=太麺のうどん。
  • 手の込んだ料理はしないYYさん宅……国際線CAの娘がシンガポールからお土産に買ってきた肉骨茶(バクテー)鍋。鶏肉と白菜で魅惑のアジアンテイスト。
  • 冒険好きなMさん宅……コイケヤ監修の「カラムーチョ鍋」にチャレンジ!
    カラムーチョだけに、メインは細切りのジャガイモ。そこに鶏肉、白菜、長ネギ、ニラ、キノコ類をたっぷり入れて、〆はうどん。
    鍋のフタを開けた途端、わっと目にくるカラムーチョの辛み。でも食べてみると それほど辛くもなく、最後まで飽きずに美味しく食べられた、とのこと。

ほらね。スゴイでしょ。ちょっと聞いただけで、巷にはこれだけのお鍋があるのだ。
試しにクックパッドでキーワードに「鍋」と入れると、その数はなんと59万種類!
「家の数だけ鍋がある」というのは、デマカセでも何でもない、日本の真実なのである。


韓国の海鮮鍋 ヘムルタン。海老にタコに貝類…まさに鍋の竜宮城!

2. 作ってみました、こんな鍋

「じゃあいったい、そういうアナタはどんな鍋を食べてるの?」
という疑問を持たれた方のために、私が最近作った鍋をご紹介しよう。

●チムチュム(タイのハーブ鍋)

国際線CAで料理上手な娘を持つ我が友人YYは、自分では手の込んだ料理はしない、と断言しているのだが、働きながらこうして土日にせっせと原稿を書いている私も、面倒な料理は一切やらない。
そんな私にピッタリだったのが、鶏と春雨をスパイスとハーブで煮込む、このチムチュムである。


タイのハーブ鍋 チムチュム。鶏肉と春雨が優しい味わい♡

なぜならこれは、コーヒーや輸入食材で人気のお店「KALDI(カルディ)」で買ったインスタント鍋の素で作ったアジアン鍋だから♪


KALDIの商品棚にはエスニックのインスタント食品がこんなに。見るだけで楽しい♪

アジアン料理は大好きだけど、調味料やハーブは普通のスーパーじゃなかなか手に入らない。でもこのチムチュムは、一袋のなかにスパイスも調味液もハーブも春雨も、み~んな入っているのだ。


チムチュムの具材一式。本格エスニックも手軽に作れちゃう。

他に準備したのは、鶏肉、白菜としめじだけ!
作り方はとっても簡単。 分量通りの水と調味液を鍋に入れて煮立たせ、袋に入ったハーブ(バジル・ニンニク・コリアンダー・レモングラス・ライムリーフ・赤唐辛子など)を入れて少し煮込む。鶏肉を入れて色が変わったら春雨を入れ、切った白菜としめじを入れて10分程煮込んだら出来上がり♪


チムチュム出来た~。おうちにいながらタイ気分☆ いつもの野菜スープも添えて。

付け汁の辛みが効いたイサーンソースに、炒って砕いたお米(カオクア)をトッピングすればアラ不思議、まるで行列ができるタイの屋台にいる気分になっちゃうのである。(タイ行ったことないけど)

●チーズフォンデュ鍋

手の込んだ料理は作らないけど、手の込んだっぽい料理は大好きな私。
そんな私が次に目をつけたのは、チーズ王国スイスの家庭料理「チーズフォンデュ」。
買ったのはもちろん!正々堂々、QBBの『チーズフォンデュの素』である。


エメンタールチーズ入りの本格派!

○○の素、のいいところは、そのためにいろんな食材を用意しなくてもいいということ。クックパッドを見れば、ピザ用チーズに小麦粉か片栗粉を混ぜ、牛乳か豆乳を加えて煮込むだけ、という簡単レシピがたくさん出ているけれど、やっぱり「素」を一つ買ってチャチャッと作っちゃう、私はそんなヘタレ女子ですがなにか?

チーズをからめる具材は角切りにしたバゲット、茹でたジャガイモにブロッコリー、プチトマト。それに今回は冷凍のエビイカミックスをお水で解凍し、2分程茹でたものを用意した。

作り方は、これまた簡単!
ホーロー製のミルクパンに本場スイスのエメンタールチーズ入りのナチュラルチーズを入れ、顆粒状のフォンデュパウダーを混ぜ混ぜした後、分量の白ワイン(下戸の私は牛乳)を加え、木べらでかき混ぜながら弱火にかける。チーズが溶けてトローンとしたら出来上がり。


チャチャッと完成、我が家のチーズフォンデュ。濃厚チーズがトロ~リ。

フォンデュ串に刺した具材を、一つずつとろとろチーズにからめて食べるのがすごく楽しい♪ ……が、ヨーロッパ人の胃袋を持ち合わせていない私は、チーズを食べきる前に お腹いっぱいになってしまい、途中でギブアップ。
お鍋に残ったチーズをヘラでキレイにすくい、翌朝、カチカチになったチーズをレンジでチンして、バケットにパテみたいに塗りつけて食べたら、とても美味しかった◎

3. まだまだあります、こんな鍋☆

鍋特集の最後に、料理上手な友達から聞いた、作ったら絶対おいしい鍋レシピを紹介しよう。

●長ネギたっぷり豚しゃぶしゃぶ

がっつり系の食いしん坊女子Cちゃんが、出張先の名古屋で食べた絶品鍋。
鰹と昆布の和風だしスープに、細く長~く切った大量の長ネギを鍋いっぱいに投入。
ネギがしんなりしてきたら、豚バラ肉をしゃぶしゃぶし、ネギと絡めていただく。
お店では白髪ネギが出てきたそうだが、Cちゃんは青い部分も細~く刻んで入れちゃう。
ポン酢にサッとくぐらせて食べると、ネギとお肉の甘みが立って、たまらない美味しさなんだって。あ~、こうして書いてるだけで食べたくなっちゃう。次の週末は、豚しゃぶだぁ~!

●正統派!肉だんご鍋

前述で、カラムーチョ鍋に挑戦した 料理上手な友Mが作る本格鍋。
豚ひき肉に、みじん切りの長ネギ&干しシイタケ、おろしショウガと塩、酒、卵を入れて団子にする。
水溶き片栗粉に団子をくぐらせ、フライパンで強めに焼く。
鍋にだし汁、しょうゆ、酒、砂糖、ざく切りの白菜と、焼いた団子を入れて煮る。
しょうゆの和だしと肉団子からしみ出るエキスが効いているので、付け汁は不要。このままハフハフ食べればよい。〆は?と聞いたら、
「いつも〆の前に全部なくなっちゃうから、〆はナシ!」とな。
くぅぅ。Mちゃーん、手土産にドーナツ買ってくから、今度私にも作って作って!!

というわけで、今回の鍋特集、いかがでしたか?
「ウチはこんな鍋やってますけど~?」とつぶやきながら読んで下さる方がいたら 幸いの極み。
本当に、家の数だけ、鍋があるんですよねぇ。ああ、日本サイコー♡


コレは食べられない(>_<) でも可愛いから許す♡

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