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レポート 小児科 アレルギー科

【インタビュー】頼れるかかりつけ医は、子供を一緒に育てるパートナー

院長 大川拓也先生

日本医科大学卒業。日本医科大学附属病院、国立病院機構静岡医療センター、総合相模更生病院小児科部長を経て、2009 年ぽっけキッズクリニック開院。日本小児科学会認定小児科専門医。

頼れるかかりつけ医は、子供を一緒に育てるパートナー

子供たちに、「ぽっけ(ポケット)の中にたくさん詰まっている夢や希望を忘れないで成長してほしい」という思いを込めて名付けられたのが、ぽっけキッズクリニックです。このクリニックで、小児科一般診療、健康診断による病気の早期発見、予防接種、小児内分泌とアレルギー疾患の治療、さらには喘息教室などの患者教育と、開業医の枠を超えた医療を実践している大川拓也院長に、クリニックのことについてお話を伺いました。

一般的な病気に加えて専門性の高い診療も行う

――こちらは、どのようなクリニックですか?

 小児科のクリニックとして、地域の子供たちの健康を守るのが一番の目的です。風邪をはじめとする一般的な病気や喘息、アレルギー疾患などの慢性疾患の治療、加えて当院が力を入れているのが、病気にならないための健康診断と病気の早期発見です。さらに、一般のクリニックだけど専門性のある治療をしているのも当院の特徴です。私の専門は、小児内分泌とアレルギー疾患で、内分泌では成長障害の診断と治療もしています。負荷テストという精密検査から成長ホルモン療法までしているクリニックは多くありませんが、当院ではそれが可能です。気管支喘息に関しては、スパイロメトリーと慢性の気道の炎症を診る一酸化窒素の検査が行え、喘息の長期管理に役立てています。
 
当院には私に加えてもう一人、腎臓が専門の吉崎という常勤の医師がおり、ほかに非常勤で大学病院の先生にも来てもらっていますから、それぞれが専門性を持って診療にあたると同時に、チームとしても診療にあたっています。身近なクリニックの相談のしやすさと専門性を持った診療の両方ができるのが、当院の特徴だと思っています。

――診療で心がけていることはありますでしょうか?

 子供たちを診ていくにあたっては、正常に発達、発育していることが大前提で、その中から病気のなりやすさだとか、病気のきっかけが見つかることがあります。例えば、成長障害では小柄な子を治療しますが、小柄なことには必ず理由があります。3歳くらいまでであれば、食事、栄養の問題はないかということもありますし、中には脳腫瘍といったかなり予後の悪い病気が見つかることもあります。それは、お母さんたちが何かの症状に気がついて来ることもありますが、普段から身長や体重をチェックして発達や成長に注目しているからこそ、見つかることもあるんです。だからクリニックとして、病気だけではなく、普段の健康状態や成長のところにも注目して、親御さんとコミュニケーションをとることも大切だと考えています。
 
予防接種や健康診断を通じて必要な成長や発達をしているのか、心の問題がないか、家庭のことなどまで広く把握して、それぞれの悩み事に対してオーダーメイドのアドバイスができるのが、本当のかかりつけ医だと考えています。

赤ちゃんの視力スクリーニング検査をスタート

――最近、新しく目の検査を始めたと伺いました。

 はい。赤ちゃんの視力のスクリーニング検査が簡単に高精度でできる装置を導入しました。今までは、3歳児検診で目のスクリーニング検査をしていましたが、左右がちゃんと見えていますかとか、子供の目の焦点が合っていますか、目が左右によっていないですかなど、お母さんへの問診が中心で、正確に診断できていない子もたくさんいたんです。

そして、例えば小学生のときに視力障害に気がついたとしても、すでに弱視になっていて治療が難しいんですね。でも赤ちゃんのときに、目の機能が発達する前に適切に対処すれば、視力を高めることができますから、今まで以上に精度の高い目のスクリーニング検査をして、問題があるようでしたら眼科に紹介するようにしています。
 
明らかに異常があれば、お母さんたちも眼科に連れていくでしょうが、何もない状態で眼科に行くことはまずありませんから、せっかく健診というシステムがあるので、そこでできるだけスクリーニングをして、適切に眼科の先生に紹介するのが、小児科医の役目だと思います。

――喘息の治療にも力を入れているのですね。
 
そうですね。小児の慢性疾患の中ではもっとも多いものなので、患者さんも多いですね。うちが何か特別すごい治療をしているわけではありませんが、喘息は患者さんが多いがために一人一人に対して、例えば喘息がどんな病気で、日常生活はどうした方が良いなどの話を診察室でしてはいるのですが、全部は説明しきれないんです。

私が治してあげられる病気であれば任せてくださいと言えるのですが、喘息は治る病気ではないので、親御さんなどに管理の仕方を覚えてもらって、家でもセルフチェックやセルフメディケーションができるようしていかないといけません。そして、それがちゃんとできる子は、ほかの子とまったく同じように運動や生活ができるようになるんです。それで毎年、健康教室の中で喘息教室を開いて、診察室で足りないことを補完するようにしています。

――院内の連携もバッチリだそうですね。

 今、私が本当に良いなと思っているのは、モチベーションの高いスタッフに恵まれていることです。本来は休診の日に、健診や予防接種をすることが多々あるのですが、そういうときに皆さん本当に快く引き受けてくれます。それに、患者さんがクリニックに来て実際に接するのは、私よりもスタッフの方がずっと長いので、診察後でも、あの人はまだ悩んでいそうだと私に声をかけてくれて、もう一度診察室に入ってもらったり、看護師が話を聞いてアドバイスをしてくれたりと、私の言葉が足りないことがあっても、親御さんが不安を抱えたままで帰ることがないように受付がちゃんと見ていて、それらのことに対して適切なアプローチができているという自負はすごくあります。

うちにこれだけ多くの患者さんが来て、患者さんにある程度、満足して帰ってもらえているのは、ひとえにスタッフのおかげだと思っています。

一緒に子供を育てるパートナーでありたい

――先生は、なぜ医師を志したのですか?

 私は小さな頃から生き物が大好きで、ムツゴロウさんに憧れていたんです。だから最初は、診療をしたいというよりは、人間を含めた生物の勉強がしたくて医学部に進んだんです。それで学生のときに縁があって、小児の糖尿病のキャンプに参加しました。その子たちは、病気のはずなのにすごく元気で、この子がなんで病気なのだろうと思うくらい元気に飛び回って楽しくやっている。でも、そんな中で悩みを聞いて、自己注射をがんばっている姿を見て、その子たちの手助けをしたいと思うようになったんです。そこが私の医師としての原点なので、小児科医になって内分泌が専門になりました。
 
医師になってからずっと勤務医をしていたのですが、勤務医としての限界があるんですね。例えば診療時間にしても、受付時間を過ぎてしまえば、どんなに重症な子が来ても診ることができないですし、今のように看護師やほかのスタッフと連携して充実したシステムを作ることも難しかったんです。それで、もっと自分の思っているような診療をしたいと思い開業したんです。

――最後に今後の抱負とメッセージをお願いします。

 患者さんの教育や日頃の診療、健康管理というところで、クリニックとしてできることをより拡充していきたいと思っています。そのためには病院にいて、来た患者さんに対応するだけでは十分でないと思っていて、できればもっと地域に出て行って、講演会や勉強会みたいなものを開くとか、保育園医もしているので、そこでお母さんたちや子どもたちと触れ合う時間を大切にしたいと考えています。
 
ぽっけキッズクリニックは、病気だけを診る病院ではありませんから、普段からなんでも気軽に相談をしてほしいと思っています。医師としてだけではなく、子供たちをお父さんやお母さんと一緒に育てるパートナーとして、一緒にやっていければ良いなと思っています。

先生の横顔

 「美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲むことが何より好き」と笑顔でいう吉崎先生。今年お嬢さんが幼稚園に入り、家族3人でやっと落ち着いて外食を楽しめるようになったそうです。最近のお気に入りエリアは「みなとみらい」で、和食のお店へ行くことが多いとか。料理も大好きで、お店で食べたものを再現してみたりするそうです。

SPOT INFO スポット情報

ぽっけキッズクリニック

小児科 アレルギー科
所在地 緑区長津田みなみ台6-24-13
TEL
アクセス
  • 長津田駅よりバス センター前下車徒歩5分

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