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【インタビュー】安心・安全・清潔に、ママ目線で子供の歯と成長を見守る

院長 西野 華子先生

鶴見大学歯学部卒業。鶴見大学歯学部小児歯科学教室、開業医勤務を経て2011年はなこ こども歯科クリニック開院。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。

安心・安全・清潔に、ママ目線で子供の歯と成長を見守る

通りすがりの子供たちがガラス越しに手を振っていくほど親しまれている、はなここども歯科クリニック。2つの笑顔が寄り添うサクランボがトレードマークです。院長の西野華子先生は、県内でも有数の日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医で、現在小学5年生の双子のママ。学校から帰ってきたときに家にいられるよう、自宅兼用のクリニックを6年前に開院しました。「働く母親」の姿を見せ、子供たちにも「ひとりで生き抜く力を身につけてほしい」とお話しているそうです。

大人との違いが多い、子供の歯の専門家を目指す

――歯科医になられたきっかけからお聞かせください。

 父が産婦人科の開業医でしたので、自分も「医療関係の仕事をしたい」と小さい頃から思っていました。いつ患者さんのお産が始まるか分からないので、休日も車で30分以上離れた場所へ父と一緒に出かけた記憶はありません。母は父の医院を手伝っていましたが、夜中に患者さんを救急車で大きな病院へ搬送する際など、母が手配などを手伝うこともあり、そんなときは子供だけを家に残しておくことができないので叩き起こされ、一緒に連れて行かれました。おまわりさんの駐在所と同じで、父だけでなく家族も常に待機している状態でした。

 文系大学に進学し就職活動はしてみたものの、医療関係の仕事をしたいという夢を捨てきれなかったときに鶴見大学の歯学部を見つけました。ここは当時唯一、学士入学の編入試験を文系の科目だけで受験できたのです。チャンスだと思い、親に頼んで1回だけという約束で受けさせてもらいました。卒業論文作成と平行しての受験勉強は大変でしたが、無事合格!子供が好きでしたので、大学卒業後、専門は迷わず小児歯科に決めました。

 実は歯医者さんに対しては忘れられない思い出があります。私が小学校低学年のとき、近所の歯医者さんにひとりで行ったのですが、治療が痛くて痛くて(笑)。先生に文句を言って途中で帰っちゃったぐらい。そのことを母に話したら、次の診察には母が一緒に来て、治療中に手を握っていてくれたんです。治療も全く痛くありませんでした。あのとき母のフォローがなかったら私は歯医者嫌いのまま。「歯医者になりたい」なんて絶対思わなかったでしょう。大学では熱心に勉強し、腕を磨きました。卒業後も7年ほど大学に残り、研修医や助手を経験したのち、子供が2歳になる頃まで都内の歯科医院に6年ほど勤務しました。

――小児歯科専門のクリニックを開業された理由を教えてください。

 勤務医時代は小児歯科と一般歯科の両方を担当しました。大人に比べて子供の口は小さく、歯は柔らかくて唾液の量も多いんです。また、大人の虫歯は進行がゆっくりですが、子供は痛みを感じにくいので気づいたときにはすでに虫歯が進行していることも多々あり、専門的な知識と経験の必要性をより強く感じました。

 小児歯科専門医の資格に加え、子育て中の母でもある強みを活かし、小児歯科に特化したクリニックを作ろうと考えました。来院した子供たちが楽しい気分になってくれるよう、季節ごとに壁のシールを貼り替えたり、スタッフは白衣じゃなくキャラクター入りのカラフルなユニフォームを着たり。

 さらに、大学の小児歯科でも使われている腰がずれないフラットタイプの診察台や、治療する歯だけをゴムから出して乾燥状態のまま治療できるラバーダム、3秒で接着剤が固まる照射器など、じっとしているのが苦手な子供にも安心、安全な治療を提供するために欠かせない診療器具をそろえました。また、治療に使った器具を徹底的に滅菌するために、世界でも最高ランクを誇る高圧蒸気滅菌器も導入しました。

基本に忠実な治療を続けることが信頼の証

――ラバーダムをはじめとする当クリニックならではの治療スタイルについて詳しく教えてください。

 当クリニックでは、初診のお子さんの保護者にはまず「ラバーダムを使用しての治療が大前提」であることを理解してもらいます。ラバーダムは治療する歯以外の口全体を覆うゴム製のマスクのことです。治療する子には「青いマスクをつけるね」と声をかけています。唾液に邪魔されないので、口の中を乾いた状態にして虫歯を確認できたり、虫歯を見つけやすく、悪い部分を乾いた状態で保ち確実に削ることができるうえ、道具で舌や頬を傷つける心配もありません。

 また、詰め物は濡れている歯には付きませんが、ラバーダムを使えば乾燥させた歯に確実に詰められます。安全かつスピーディな治療法であるラバーダムを使用した治療を私は忠実に守っているのですが、日本では保険点数の評価がないため治療に取り入れている歯科医院が少ないのが実状です。

 フォーハンドシステムも、大学で実践していた診療スタイルです。虫歯治療やシーラントなどの予防措置の際に、歯科医師と歯科衛生士が連携して無駄のない器具の受け渡しを行うことで作業効率と安全性を高めています。現在、私以外に3人の女性小児歯科専門医と1人の大学病院小児歯科勤務の歯科医が交代で勤務しているのですが、4人とも大学の後輩なのでラバーダムやフォーハンドシステムなどの研修をきちんと受けていますし、治療方針も同じなので安心です。

 約4カ月ごとの定期検診では、フッ素塗布に加えて毎回バイトウィング法のレントゲン撮影を行っています。この方法で撮影すると、肉眼では分からない歯間の虫歯を発見しやすくなるので、欠かせません。

――歯医者さんが苦手な子を治療する機会が多いと伺っていますが、心がけていることは何ですか?

 いろんな歯科医院を転々としていた子や他院から紹介されて来た子、障がいのある子の治療も行っています。泣いたり騒いだりする子に関しては治療中危険なので、他院では応急処置だけで終わりにされるケースが多いんです。

 そういう子供たちも、せめて普通に治療が受けられるくらいに成長してほしいという思いから、緊急性がある場合を除き、初めて来院した子はすぐに治療せず、診察台に仰向けになる練習から始めます。初回はレントゲン撮影をして、治療計画を立てるところまで。2回目以降で慣れてきたら「青いマスクをつける練習をしましょうね」などと声がけし、少しずつ段階を踏みます。

 治療が終わった子供に「痛かった?」と聞くお母さんがいますが、これは絶対にやめてください。「虫歯が治ってよかったね。これからは虫歯にならないように気をつけようね」という声かけひとつで、歯医者さん嫌いの子供は減ります。私たちも子供たちが歯科を好きになれるよう最大の努力をしているので、保護者の方にも協力して欲しいと考えています。

――開業して丸6年を経て、変化したことなどはありますか?

 歯科医院は「虫歯ができたら治しに行くところ」だという認識が一般的です。「なぜ虫歯ができるのか」「虫歯を作らないためにどうすればいいか」ということをもっと患者さんに理解してもらえるよう働きかけていくべきだと考えるようになりました。また、子供はそれぞれ成長の速度により歯の生え方が違うので、お母さんはネットやテレビなどで知った情報をすべて鵜呑みにしないで、その子に合った正しい情報を専門機関で聞いてほしいと思います。

 この6年間で、待合室から診療室へ一歩も入れなかった子が、自分からレントゲン室に入って子供用のプロテクターを着るぐらい慣れてくれました。治療後にもらえるおもちゃ選びにたっぷりと時間をかける子や待合室で宿題をやり始める子など、自由にくつろぐ姿を見ると、開院前に思い描いていた理想の小児歯科像に近づけている気はします。「歯医者さん大好き」ということばをもらうととてもうれしく、自分の仕事にいっそうやりがいを感じます。これからも基本に忠実に、安心・安全な治療にこだわり続けていくつもりです。

先生の横顔

先生の趣味・マイブーム
双子のママでもある西野先生。クリニックがお休みの日にはお子さんとサイクリングを楽しむこともあるとか。お勧めのコースは神宮外苑周辺。日曜や祭日は一般道をサイクリングコースとして開放しているそう。家族で旅行に行くのも楽しみのひとつで、今年の夏休みはドイツを訪ねました。家族4人で観光やグルメを満喫し、大満足だったそうです。

SPOT INFO スポット情報

はなこ こども歯科クリニック

小児歯科 歯科 矯正歯科
所在地 宮前区犬蔵1-4-13
TEL
アクセス
  • 宮前平駅よりバス 白井坂下車すぐ

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