HOME レポート インタビュー 【インタビュー】最新の治療と知識で、地域の歯と健康を支える
インタビュー 歯科 小児歯科

【インタビュー】最新の治療と知識で、地域の歯と健康を支える

院長 井上 俊弘先生

九州大学歯学部卒業。東京医科歯科大学歯学部第三補綴科専攻生、東京医科歯科大学歯学部高齢者歯科医員、鹿島共同施設東部地区診療所歯科医長を経て、1998年井上歯科クリニック開院。

最新の治療と知識で、地域の歯と健康を支える

高齢者歯科医療に長く従事してきた院長の井上俊弘先生。ご専門は歯がなくなったり、欠けたりしまった際に入れ歯やかぶせ物などの人工物を使用して欠損部分を補う補綴(ほてつ)歯科です。クリニック内には先生のお母様手作りのパンフラワーや脳外科医である叔父様が描いた風景画、患者さんが撮ったオーロラのパネル写真などが飾られ、家族や地域の人々を大切に想う先生のお人柄が伝わります。

歯のメンテナンスも勉強も習慣化することが大切

――先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

 母の兄である叔父が脳外科医で、小さい頃から医療にまつわるいろんな話を聞いて興味を持っていました。また、パンフラワー作りなどが趣味の母に似て、昔から手先が器用でプラモデルなど細かな作業が好きでしたので、医師を志すなら補綴(ほてつ)などを行う歯科医師に向いているかな、と。医師になってから、実は母方の曾祖父が佐藤剛蔵という、韓国の近代医学教育に半生を捧げた日本人医学者で、昭和天皇から叙勲を受けたほどの人物だったことを知りました。医療従事者としての血が叔父だけでなく、曾祖父から脈々と自分にも受け継がれていることに誇りを感じています。

――開業されたきっかけや、クリニックで力を入れられていることはなんですか?

 私は長年、高齢者歯科医療に従事してきましたが、歯周病で歯を失う人をたくさん見てきました。歯科は本来、定期的に通って口内をケアするところであるべき、との思いから、通いやすい歯科医院を作ろうと開業しました。患者さんひとりひとりに合わせた虫歯や歯周病の予防プログラムを作成し、毎日のお手入れと、クリニックでのケアを計画的に行えるように努めています。おかげで開業以来、多くの患者さんが定期的に通院してくれるようになりました。また、最新の3次元CT撮影と、インプラントのサイズ、角度、深さを正確に計測する解析ソフトを導入したインプラント治療にも力を入れています。

 自分の歯に限らず入れ歯やインプラントであっても、噛み合わせが合っていれば、ちゃんと噛めて食事から十分に栄養を吸収できます。さらに、よく噛むことで脳が刺激され、認知症の予防や進行抑制につながったり、また、成長ホルモンの一種の分泌が増えて筋肉や内臓、骨などの発育が盛んになり、体が若返る、つまり「アンチエイジング」の効果も期待できたりとまさに良いこと尽くしです。

 実際、インプラントや入れ歯などの定期的なメンテナンスで当クリニックに通われている高齢の患者さんは、とても前向きで好奇心旺盛な方が多いんですよ。認知症予防カフェで講演を行なっていますが、そこでも噛むことが脳にいい刺激を与え、歯みがきをすることで口の周りを刺激し、体にいい影響を与えるなど、歯を守ることが認知症予防になるという内容の話をしています。また、当クリニックのスタッフから「口内ケアによるアンチエイジングの勉強を一緒にしたい」とのことで勉強会も計画中です。

――英語を熱心に勉強されていると伺いました。英語が話せるようになると、歯科医師としてのお仕事にも良い影響がありますか?

 2013年に日本で開催された日本禁煙学会の世界会議に出席した際、英語ができないと世界に通用しないことを痛感して、勉強し始めました。ちょうどその頃、大学の同級生(農学部)だった宇宙飛行士・若田光一さんが流暢に英語をしゃべる姿にも刺激を受けて(笑)。3カ月後の学会で外国人に英語で話しかけるのを目標に頑張った結果、コミュニケーションをとることができ、さらに英語熱に火がつきました。もともと、小学生のとき九州から東京へ引っ越し、転入先の学校で方言をからかわれて以来、人前で話すこと自体を避けていたので、日本語でのプレゼンテーションや研究発表も苦手でしたが、先日行われた勉強会では大勢の前で研究発表して大成功!英語を勉強することによって人前で堂々と話せたり、何事にも前向きに取り組めるようになったり、と性格まで明るく変えられた気がします。

 当クリニック周辺には、外資系企業に勤める外国人とその家族がたくさん住んでいるため、英語で治療の説明をする機会もあったのですが、あるとき緊張した面持ちで来院されたインドの女性に英語で世間話をしたところ、たちまち笑顔になり、その後の治療がスムーズに進んだだけでなく、彼女とその家族が定期的に通院してくれるようになりました。それ以来、外国人に限らず日本人の患者さんとも世間話から趣味嗜好の話までさまざまな話題でコミュニケーションをとることで、「お酒を飲んだらすぐ寝ないで歯みがきですよ」など、より具体的なアドバイスができるようになりました。

 現在は、英会話スクールに週1回通うほか、スカイプで毎日フィリピン人の先生と25分間会話するレッスンを4年間続けています。また、毎朝のNHKニュースを英語で聞いているので、中3の息子も英語が得意になりました。これらは気軽に始められる、とてもいい習慣だと思います。歯みがきと同じで、たとえ数分でも毎日続けることで「これをやらないと寝られない」と思えるよう習慣化することが、勉強を続けるコツですね。
 TOEICテストも今年4月に755点になり、最終目標は900点越えです(笑)。

最新の治療法と口内ケアで病気知らずの体に

――子供の虫歯予防について教えてください。

 子供の場合は特に予防が大切。まず親が意識的に、甘いお菓子や炭酸飲料など歯に悪いものを遠ざけることです。口内環境に差が出てくる3歳ぐらいになったら一度歯科を受診するのがいいでしょう。治療ができない子は歯みがき指導から始め、徐々に慣らしていきます。自閉症の子も通い始めてから1年ぐらいで治療できるようになりました。子供には「お口の中にばいきんまんが3匹いるよ。ばいきんまんがうんちして臭くなるからお掃除するね」などとイメージしやすく説明すると、自分から口を開けてくれます。

――レーザー治療も導入されているそうですが、そのメリットは?

 当クリニックで新しく導入したCO2レーザーは虫歯のほか、インプラント手術にも適しています。抜歯後の出血を早く止めることができ、骨の周りの組織を活性化させるので手術後の回復が早くなります。また、歯周病の炎症を抑えるのにも効果的です。

――ほかにもならではの治療法はありますか?

 歯周病や虫歯の原因になる菌を溶かすパーフェクトペリオ殺菌水を口の中にスプレーする治療法があります。たとえば重度の歯周病で治療期間が長引きそうな場合、最初に週1回ペースで3~6回集中的にこの殺菌水を使うと1カ月ぐらいで劇的に菌が減少し、その後の治療がしやすくなります。また、喫煙が歯周病になる可能性を高くするとも言われているので、歯科医師の立場で禁煙サポートも積極的に行っています。CTで撮影した口内の画像を見せ、口内菌が増殖していることや骨が減っていることを説明すると自覚する患者さんも多く、徐々に禁煙者が増えています。

 口は体の入り口です。口を川の上流に例えると、そこが汚れていたら川全体が汚れていく、つまり体全体が病気になってしまいます。歯を治して口内をきれいにすることで病気が防げることをもっと多くの方に理解してもらうために、これからも歯科医師として情報発信していきたいと思っています。

先生の横顔

先生の趣味・マイブーム
「2年ほど前から英語の勉強を本格的に始めました」とはにかみながら話す井上先生。週1回英会話教室に通い、さらにほぼ毎日インターネットレッスンを受講しているそうです。「すぐに英語が話せる」とか「自然に英語が身に付く」などと書かれた英会話上達のための本や雑誌を見つけると、つい買ってしまうとか。目標は「TOEICスコア900 超!」。英語でのディベートや議論を理解できるようになることです。

SPOT INFO スポット情報

井上歯科クリニック

歯科 小児歯科
所在地 都筑区牛久保1-2-9-2F
TEL
アクセス
  • 北山田駅より徒歩12分

SHARE PAGE 友達にシェアする

HOME レポート インタビュー 【インタビュー】最新の治療と知識で、地域の歯と健康を支える
TOP