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インタビュー 女子校

【インタビュー2016】全人教育のもとで高めたコミュニケーション能力

渋佐 和佳奈さん(25)

昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校2009年3月卒業
慶應義塾大学環境情報学部2013年3月卒業
株式会社東日本放送報道制作局アナウンス部 2013年4月~2016年10月

全人教育のもとで高めたコミュニケーション能力

「人と話すのが大好き!話を聞くのも大好き!」と笑顔で話す渋佐和佳奈さん。昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校(以下昭和)ならではの全人教育の中で積み重ねたさまざまな経験が、渋佐さんの礎になっています。人工芝グラウンド、温水プール、自由に使える大学図書館など充実した施設を備える総合学園で、渋佐さんが学業と共に学んだことをお話いただきました。
Q.昭和中学校・昭和高等学校の魅力について教えてください。
『「昭和」は躾が厳しい』という印象が世の中にはありますよね。入ってみると全くその通りで(笑)、中高生のときは校則が厳しいと感じていました。社会に出てみると、5分前行動や、社会人として必要なルールやマナー、女性としての品格が身に付いていたことに気づき、「昭和」で受けた全人教育の素晴らしさに感謝しています。
学校生活の中には朋友班活動や学寮研修があります。朋友班活動は1年生(中1)から6年生(高3)までの生徒が縦割りのグループに分かれ、授業が終わった後に学園内の美化活動やスポーツ、ゲームなどのレクリエーションを一緒に行います。上級生の立ち居振る舞いは下級生の憧れ。そして、上級生は下級生のお手本になろうと心掛けるのですが、私は後輩を気遣いながらきびきびと活動する先輩を見て、「いつかあのようになりたい」と思いました。クラスの友達とはまた違う人間関係の中で、思いやりや協調性、責任感が育まれる素晴らしい取り組みだと思います。
学寮研修は1年生(中1)から5年生(高2)までの生徒が学年毎に毎年1回、千葉県館山市や神奈川県足柄上郡にある学園所有の施設に宿泊し、勉強、畑仕事や海岸清掃、自然観察に取り組みます。宿泊施設での共同生活は、ルームメイトと声をかけ合って部屋の整理整頓や時間厳守を心掛けるなど、お互いが気持ちよく過ごすために必要な思いやりや規律の大切さに気付くきっかけにもなります。思い出はたくさんありますが、なかでも4年生(高1)のときに望秀海浜学寮でチャレンジした2kmの遠泳は今でも鮮明に覚えています。日頃から水泳の授業でクロールや平泳ぎで連続泳ぎの練習はしていますが、それでも海で泳ぐ2kmは未知の世界。とても不安でしたが、心の支えは一緒に泳いだり、船で併走してくださる先生方の応援でした。最終完泳者がゴールをしたときには、みんな感激でいっぱいで…。体力的にも精神的にも大変でしたが、最後までやり抜くたくましい力が育まれたように思います。

Q.得意だった科目は何でしたか?
「昭和」で学んだおかげで英語が大好きになりました。ここには授業以外でも日常的に英語に触れる環境が整っています。例えば校内にある「イングリッシュ・ルーム」は、休み時間や放課後になると、学年を問わず英語が好きな子や興味がある子、帰国子女の子などが集まって、ネイティブの先生とゲームをしたり、女子トークに花を咲かせたりしました。楽しみながら使える英語が身に付き、日本にいながらにして外国の文化や生活に触れることもできました。そのほか、朝礼や授業前後の挨拶など英語の授業以外にも積極的に英語を使う「English Day」が週に1回あったのも良かったです。入学当初は「ちょっと恥ずかしいな」と思っていましたが、英語科以外の先生方も頑張って英語で話す姿を見て、「私も頑張ってみようかな」と思うようになりました(笑)。当時の海外研修はボストンとイギリス研修でしたが、今はオーストラリア研修やベトナム研修なども加わり、海外に目を向ける取り組みが充実していますよね。視野を広げ、多くのことを学べる良い機会だと思います。

Q.思い出に残っている行事を教えてください。
キャンパス内にあり、優れた音響設備を備え、学内外のさまざまな公演が開催される「人見記念講堂」で行う感謝音楽祭です。自分が日頃お世話になっている方を招待し、感謝の気持ちを伝える音楽祭なのですが、招待できるのは生徒1人につき1人。「今年は誰をご招待して、どのように感謝の気持ちを伝えようかな」と、毎年思いを巡らせていました。小学生の頃の恩師をお招きしたときは、私の成長を心から喜んでくださり、とてもうれしかったことを覚えています。4年生(高1)と5年生(高2)の実行委員を中心に行うのですが、企画や運営はもちろん、音響や照明といった舞台裏の仕事もすべて生徒主導で行います。先生方は生徒のことをよく見ていて、必要に応じて助言をしてくださいました。「昭和」には、ほかにも体育祭や昭和祭など生徒が企画や運営をする行事がたくさんあり、誰もがリーダーになれるチャンスがあります。

Q.現在の道に進まれたきっかけを教えてください。
きっかけは2つあります。1つ目は、学園主催で行ったワンガリ・マータイさんの講演を聞いたことです。アフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞した方で、環境破壊や地球資源についてのお話を聞きました。中学生だった私は、彼女の考えや取り組みにとても感銘を受け、自分も何かの役に立ちたいと思うようになりました。もう1つは、2年生(中2)から6年生(高3)まで学級委員を務めたことに加えて、5年生(高2)で中央委員会(生徒会)の委員長として学校行事の運営に関わったことです。もともと人前で話すことが好きだったのですが、これによってより好きになったからです。委員長は、朝礼で毎週1回、1200名程いる全校生徒の前に立ち、登校中のマナーや学校生活の過ごし方など生徒たちが改めて考えなくてはならないことなどについて話すのですが、さすがに就任当初はマイクの前に立つだけで緊張していました。しかし大勢の前で話す機会を重ねていくうちに、自分なりの思いや考えをまとめて伝えることが楽しくなりました。大変な分、やりがいを感じていましたし、責任感や周りへの感謝の心も身に付いたと思います。こうした経験を通して、「さまざまな問題をたくさんの人に伝える仕事に就きたい」と思い、アナウンサーを目指しました。

Q.最近感動したことと今後の目標を教えていただけますか?
大学卒業後、東日本放送のアナウンサーとして入社し、宮城県内向けのニュース番組のキャスターをしていました。宮城県民にとって東日本大震災が起こった3月11日は特別な日です。昨年の3月11日、私は被災地である宮城県女川町へ取材に行きました。現場には、鎮魂と復興への思いを込めた手作りの灯籠が並び、灯の道が作られていたのですが、その中に「昭和」の灯籠を見つけたのです。きっと在校生が被災地のことを思い、行動に移してくれたのでしょう。私はうれしさを感じると共に、「昭和」の卒業生であることを誇りに思いました。

SPOT INFO スポット情報

昭和女子大学附属 昭和中学校・高等学校

女子校
所在地 東京都世田谷区太子堂1-7-57
TEL
アクセス
  • 三軒茶屋駅より徒歩約7分

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