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【インタビュー2016】ここで身につけた私の原点

鈴木 珠子さん(23)

聖ドミニコ学園中学高等学校 2011年卒業。早稲田大学文化構想学部 2015年卒業。大学卒業後、国内の大手航空会社に入社。客室乗務員として活躍中。

ここで身につけた私の原点

落ち着きがあり、品格に満ちた雰囲気で丁寧に話す鈴木さん。勉強に部活、習いごとと、とても充実した6年間を聖ドミニコ学園中学高等学校(以下聖ドミニコ学園)で過ごしたそうです。早稲田大学に進学し、チアリーダーとしても活躍した彼女は今、小さな頃から憧れていた客室乗務員としての人生を歩んでいます。
Q.なぜこちらの学校を受験したのですか?
 家が近かったことと、母の母校だったことが理由です。入学前にも母からは、部活動がとても楽しかったという話や、語学の授業のこと等、いろいろな話を聞いていました。一番印象的だったのは、学校行事のダンスコンクールの話です。クラス全員で、みんなでダンスを作り、練習して披露するという行事があると聞いて、とても興味を持ちました。合唱コンクールはいろいろな学校でやっていると聞いたことがありましたが、ダンスコンクールは聞いたことがなかったからです。私はもともとダンスが大好きでしたから、面白そうな学校だなと思い、受験をしました。

Q.入学当時の印象はいかがでしたか?
 少人数制の学校ですから温かさを肌で感じました。学校全体がもはや家族のようで、他のクラス・学年の人と顔を合わせる機会も多く、お互いに心を許しあい、リラックスした環境でした。
 そして、入学後迷わず入ったダンス部では、とにかく高校生の先輩に憧れました。先輩方は、とても個性的で、美しく輝いていて、そんな先輩方と一緒に活動できることが楽しみでした。部活動では先輩と後輩のつながりが濃く、人とのつながりや信頼関係を学びました。

Q.6年間で一番頑張ったのは何でしたか?
 やはり部活のダンス部です。高2の最後に出場した全国大会は、特に印象に残っています。高校生の部員は少なかったので、先生方や先輩にアドバイスを頂きながら作品を創りました。テーマはベネチアのカーニバル。でも、ベネチアには行ったこともなく、身近な場所でもありませんでしたから、歴史や文化、宗教、国民性などさまざまなことを調べ、それをいかにダンスで表現するかを考えるのがとても難しかったです。
 結果として賞を取ることはできませんでしたが、振付けや衣装にこだわりを持って皆で創った作品でしたので、照明を浴びながら大勢の観客の中で演技をする経験は大きな財産になりました。

Q.6年間で一番印象に残っているのはどんなことですか?
 学校行事として行われるダンスコンクールです。ダンスのことばかりお話ししていますね(笑)。でも、本当に楽しかったですし、この学校を選んだ理由がダンスに力を入れているということですので!
校内ダンスコンクールは、聖ドミニコ学園の創立当時から続いている伝統的な行事です。中1から高2までの各クラスでダンスを創作し、発表して競います。もちろん全員参加です。中1だと楽しくかわいらしいものですが、高校生になるとダンスのテーマに社会性をもたせたり独自の発想を加えたりと、とてもハイレベルなものに仕上がりますので、コンクールは本当に圧巻です。テーマを考え、曲を探し、ストーリーを秒単位で刻んでいき、ダンスで表現する。そうして出来上がったものを、息が合うまで練習して一つの作品を創り上げます。高2は例年、感動的な作品を創ることが多いのですが、私たちはあえて違う路線を選んで、文学作品の「蜘蛛の糸」をテーマにしました。忠実に表現するため、気持ち悪さを出したいと考え、最初にすごくインパクトのある地獄のシーンを持ってくるなど、皆のアイディアがどんどん出てとても楽しかったです。本番の日のことは忘れられません。全校生徒と先生方など大勢の観客に、自分たちが頑張って創ってきたものを見てもらえたのはすごく嬉しかったです。最後のコンクールでしたが、テーマがあの「蜘蛛の糸」だったので(笑)、感激したというよりは、やりきったという達成感が強かったです。

Q.得意な教科は何ですか?
 英語が好きでした。ただ、入学当初は全然できなくて、中学の3年間はとても苦手意識を持っていました。そのくせ、中学生のころから漠然と早稲田にあこがれ、中3の頃には学部を調べて、民俗学に興味を持ちました。そこで、高校からは民俗学系の学問をより柔軟に学べる文化構想学部を第一志望として勉強することにしました。そうはいっても、まだまだ高嶺の花。夢を現実に近づけるために、高1の時、担任だった英語の先生に恐る恐る「早稲田大学に行きたい」と相談してみたんです。一蹴されるかと思いきや「それなら英語を頑張りましょう。まずは苦手な英文法や読解の強化に力を入れて!いくらでも協力するから、毎日でも質問に来なさい」と言ってくださったんです。その言葉に、スイッチが入りました!本当にほとんど毎日、昼休みになると先生のもとに行き、質問したくさんのドリルを繰り返していくうちに、面白いように成績が上がりはじめたんです。そうなるともう苦手意識がなくなり、逆に楽しくなってきて、英語の勉強が好きになりました。本当に先生には感謝してもしきれない思いです。 
 また聖ドミニコ学園は、英語以外の語学教育にも熱心な学校です。中学では英語に加えてフランス語も必修教科で、高校でも選択で学べます。第二外国語は大学に入ってから選び、学ぼうとすると付き合いづらいところがありますが、中学から学べる上に、先生方が授業をとても工夫してくださっていて、ABCの読み方から入り、身近な日常会話のフレーズを話せるようにまでなりました。拒否反応もなく、楽しく勉強できたことはこの学校ならではの大きな特徴だと思います。

Q.勉強では、どんな工夫をしていましたか?
 この学校は学校外での趣味や習いごとなどの活動も応援してくれます。私は幼い頃からクラッシックバレエを習っており、部活、そして勉強もしなければなりません。授業が終わると部活をして、その後にクラシックバレエのレッスンに行き、それから家に帰って勉強というのが日課でしたから、自然と短い時間でも気持ちを切り替えて集中する癖がついたと思います。

Q.この学校の6年間で学んだことはどんなことでしょう。
 ひとことで言うのは難しいのですが、ここでの経験が私の原点になっていると思います。何かの決断を迫られた時、その指針となるのはやはり聖ドミニコ学園でお世話になった先生や友人との関わりから学んだことです。先生はどう助言してくださるだろう、友人ならどうするだろう、と在学中の自分に戻って考えることが多いのは、人としての基本を教えていただいたからだと思います。例えば自分がして貰ったことを、他の場面で人にしてあげること、相手の為に今自分に何が出来るかを考えて動くことなど、他の人を大切にする気持ちや、迷っているときに自分らしい決断を考えようと思うことでしょうか。
これらは当たり前のことではありますが、大切だと考えられるようになったのは、宗教の授業での学びが大きかったように思います。印象に残っているテーマのひとつが「タレント(才能)」です。人はそれぞれ個性や輝く部分、すなわちタレントを持っていて、それを磨いていくことが大切だという内容でした。それがすごく自分の中に残っていて、自分らしさとは何か、私のタレントを生かし自分らしく生きるにはどうすれば良いのかを、ずっと考えていくことの大切さを教えていただいたと思っています。

Q.今はどのような仕事をしているのですか?
 昨年、早稲田大学を卒業して、今は国内の航空会社で客室乗務員として働いています。入社して2年目になり、国内線と国際線どちらにも乗務しています。
 客室乗務員は、中学生の頃に見たテレビドラマがきっかけで憧れており、中1の宗教の時間に、将来は客室乗務員になりたいと書いた覚えがあります。ずっと客室乗務員だけを目指していた訳ではなく、学生の頃は教員の道を考え志しておりましたが、縁あってこの仕事に就きましたので、「私らしさ」を大切に一層努力してきたいと思います。

 
Q.メッセージをお願いします。
 聖ドミニコ学園は、少人数制の女子校で、とてもアットホームな雰囲気の学校です。生徒同士はみな仲が良く、先生とも距離が近く一人ひとりをしっかりと見てくださる学校です。同級生とは今でも集まりますが、その中でよく話すのが身近に「こういう大人になりたい」と思うようなたくさんの恩師がいて本当に良かった、ということです。そう、素晴らしい先生方がいらっしゃる学校です。
 人生で大切な時期の6年間をこの学校で伸び伸びと、それぞれのペースで学んで、濃い時間を過ごしてほしいと思います。

SPOT INFO スポット情報

聖ドミニコ学園中学高等学校

女子校
所在地 東京都世田谷区岡本1-10-1
TEL
アクセス
  • 用賀駅より徒歩20分
  • 二子玉川駅より徒歩20分

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