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【インタビュー2016】トキワ松で育まれた探究心

永井 智子さん(19)

トキワ松学園中学校高等学校 2016年3月卒業
青山学院大学 地球社会共生学部 2016年4月〜

トキワ松で育まれた探究心

その小柄でかわいらしい容姿からは想像できないほど落ち着きのあるしっかりとした受け答えがとても印象的な永井さん。先生方から「教養人」と評される永井さんは、トキワ松学園中学校高等学校(以下トキワ松)で、大好きな本に囲まれながら6年間を過ごしました。学ぶことが何よりも大好きという彼女は、トキワ松での経験からグローバルな視野を身に付け、現在は大学で東南アジアをフィールドとした社会心理学を学んでいます。そんな永井さんのトキワ松での6年間をお聞きしました。
Q. こちらの学校に入学したきっかけを教えてください。
 母の母校がトキワ松なので、親しみがありましたが、それがイコール志望校には直結していませんでした。しかし、実際に中学受験の志望校を選択するにあたって、いくつかの学校の文化祭や学校説明会に参加したところ、トキワ松の生徒や先生方の様子、雰囲気がとにかく自然で明るく、「ここなら楽しい学校生活を送ることができそう」と直感したことが一番の理由です。特に学校説明会のインパクトは大きかったです。
 それから、私自身読書がとても好きなのですが、トキワ松の図書室は約4万冊と蔵書数が多く、いろいろな本が置いてあると聞き、それもすごく楽しみにしながら志望し、入学しました。

Q. 学校説明会では、どんなところに魅力を感じたのですか?
 教科別にいろいろな説明がありました。印象深かったのは英語で、全体説明のあとにネイティブの先生がとても易しい英語で私に話しかけてくれたんです。小学生の頃から少し英語を勉強していたのですが、まさか通じるとは思っていませんでした。でも、話しかけていただいた中に、知っている単語があってその先生が何を言っているのか少しわかった気がして、とても楽しいと思いました。他の先生方もとてもにこやかで、みんなが優しい学校なんだと思い、母が薦めてくれた気持ちがわかりました。
 入学後も、このときに感じた明るさや優しい雰囲気はそのままで。加えて、先生方と生徒の距離が近いというのは授業や普段接している中で感じました。学校によっては周りの目を気にして質問しにくいなんて言う話も聞きますが、この学校は全然そんなことはありません。先生方も質問に行くと、とても丁寧に詳しく、何十分でも根気強く説明してくださいます。

Q. どんな教科がお得意ですか?
 私は勉強をすること自体が好きなのですが、特にと言われれば、社会科、特に世界史が好きです。得手不得手に限らず、どの教科でも先生の話を聞いたりして興味を持つと、それをもっと自分で調べてみようと思うんです。それを理解するまでのプロセスが楽しいですし、知ることによって見方がまったく変わると思うんです。その変わる瞬間がものすごく楽しくて勉強をしています。
 私は学校でも家でも、いつも勉強をしていたので塾に通ったこともなく、大学受験もそれで乗り切れました。楽しくて勉強をしていたので、意識して何か特別な取り組みをしていたわけではありませんが、トキワ松のカリキュラムはただの詰め込みではなく、図書館で調べ物をしたり、実験や実習が多かったりと、いろいろなことを知りたくなるような内容だったと思います。

Q. 6年間で熱中したのはどんなことですか?
 読書と部活です。父と母が読書好きで、小さな頃から週末には一緒に図書館に行くことが習慣になっていたのですが、トキワ松に入ってからはもっと読書をするようになりました。私は小説から国際政治学、宗教や哲学の本までいろいろな本を読みますけど、トキワ松の図書室は蔵書数の多さもさることながら、私の興味のある本や読みたい本が毎月どんどん入ってくるので楽しかったですね。
 部活は、中1から高3までマンドリン・ギター部で、高校の3年間は国際交流部にも所属していました。国際交流部というのは、日本に住んでいる海外の方をゲストに呼んで交流したり、ボランティア活動などをしたり、国際交流という視点からいろいろな活動をする部活です。MIFA(目黒区国際交流協会)国際交流フェスティバルで初めてブースを借りて、フェアトレードのチョコレートを販売したことが思い出深いです。文化祭ではそれまでも販売をしており、先生方が買ってくださっていたので売れるものだと思っていましたが、外部でやってみると値段が高いこともあって売れ残ってしまったんです。結構ショックでした。そして、フェアトレードが普及しないのは、認知度の低さに加え、価格の問題も大きいのだなと実感しました。

Q. 6年間で一番思い出に残っていることはどんなことですか?
 2度の海外研修です。最初は中3のときにイギリスに行き、3週間ホームステイをしながら現地の語学学校に通いました。これは全員参加ではなくて、中3から高2までの希望者の中から選抜された人が行けるというものです。現地の学校にはいろいろな国の人が来ていたので、たくさんのお友達ができました。と、今は余裕の発言をしていますが、実は私、そのときが初めての海外だったこともあり、緊張のあまり語学学校の初日に精神的にまいってしまって大泣きしちゃったんです。そのときに同じくらいの年齢の外国の子が、英語で「大丈夫?」って優しく声をかけてくれてちょっと落ち着いたことが大きな思い出です。言葉は通じなくても気持ちや感情はグローバルで共通なんだなって実感しました。2度目は高1のときで、ワシントンに行きました。こちらもホームステイだったのですが、食生活や生活習慣がイギリスとアメリカではぜんぜん違うのが面白かったです。アメリカはすべてのサイズがアメリカンでダイナミックです。イギリスの食事は淡泊だったのに対して、アメリアはかなり濃い目。それから、アメリカのホストマザーが料理好きで、日本料理の本を借りてきて、味噌や醤油の使い方などを毎日のように聞かれ、とても面白かったことを覚えています。このやりとりで結構語学力も鍛えられた気がします。
 このときは、ホワイトハウスやスミソニアン博物館、世界銀行などを見学することもでき、普通の高校生ではなかなか体験できないことができた、とても良かったと思います。

Q. こちらは、どんな学校ですか?
 いろいろな場面で発表をする機会が多いのでプレゼン力、コミュニケーション力がつく学校です。私は高3のときに、セーブ・ザ・チルドレンのテイクアクションキャンプに友人と共に参加し、自分たちで考えたボランティア活動やアクティビティを行いました。これは学校単位ではなく個人的な参加だったのですが、多くのことを感じ、学んだので、たくさんの人に知ってほしいと思いました。そこで、「学校の全体集会で発表したい」と先生に提案したところ、すぐにOKを出してくださいました。人前で話す力を得られた貴重な経験だったと思います。でも何より、自分からみんなの前で発表したいと思えるようになったのは、トキワ松での6年間の積み重ねがあったからだと思います。
 それから、私は勉強が好きというのもあって、ほかの子たちとは「ちょっと違うかな」というのは自分でもわかるのですが、私が勉強をしていても周りの子たちは嫌な顔をすることもなく、良い意味でそっとしておいてくれるんです。先生方は、「頑張っているね」って声をかけてくれて、そういうことがうれしかったですし、支えになり刺激にもなりました。家が2つあるようなイメージです。とても良い環境で、この学校に通って本当に良かったと思っています。

Q. 卒業後は、どのような道を歩んでいるのですか?
 青山学院大学の地球社会共生学部に進学しました。2015年にできた新しい学部で、これから発展する東南アジアに注目して、経済や社会学など幅広くいろいろな学問を組み合わせて研究をする学部です。先ほど少しフェアトレードの話をしましたけど、トキワ松の図書館にもフェアトレードに関する本がたくさんあり、それらの本を読んだときに、フェアトレードには良いイメージが先行しているけど、そこにある矛盾や問題点に対して、私たちは目を向けていないということが書いてあったんです。まだ知らない多くの現実に対して、自分たちが何をできるのかを真剣に考えなければいけないと思いましたし、これから生きていくにあたって、しっかりと学んでおきたいと思いこの学部を選びました。
 今は社会心理学に興味があって、この勉強を続けたいと思っています。大学院にも進みたいのですが、はやく社会にでて経験を積みたいという気持ちもあり、悩んでいるところです。

Q. メッセージをお願いします。
 私はこの学校での6年間が過ぎるのがすごく速かったと感じています。この学校にはいろいろないい刺激があるので、楽しくて興味深い経験ができたからだと思います。トキワ松の受験を考えている人には、ぜひこの経験をしてほしいと思います。私は特進コースでしたが、高校からは美術デザインコースに進んだ友人もいます。大学は、アメリカに留学したり、体育や美術、音楽を専攻したりする人など、いろいろなビジョンをそれぞれの生徒が持って、それを目指せる学校です。
 受験生の皆さんには、自ら「ここだ!」と思えた学校を探してほしいです。その時トキワ松を選択肢の一つに入れてみてくださいね。大変な時期だと思いますが、毎日の積み重ねが自分を作っていくと思いますので、前を向いて頑張ってほしいと思います。

SPOT INFO スポット情報

トキワ松学園中学校高等学校

女子校
所在地 東京都目黒区碑文谷4-17-16
TEL
アクセス
  • 都立大学駅より徒歩約8分

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