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【インタビュー2016】未来の自分を見つけた玉川学園

税所 里帆(さいしょ りほ)さん(23)

玉川学園高等部卒業 2011年3月
玉川大学文学部比較文化学科卒業 2016年3月
JTBグローバルマーケティング&トラベル 2016年4月〜

未来の自分を見つけた玉川学園

 玉川学園中学部・高等部(以下玉川学園)で受けたワールド・スタディーズの授業が、卒業後の歩みに大きな影響を与えたと目を輝かせながら話してくれた税所さん。玉川学園で芽生えたグローバルな視点と意識が、大学在学中の留学や国連機関でのインターンシップへと彼女を突き動かしました。国際協力に携わるために観光業界へ就職した税所さんの視線は今、より大きな目標へ向いています。
Q. こちらの学校に入学したきっかけを教えてください。
 小学生のとき、親の仕事の都合で中国の上海に住んでいたんです。中学に進学する少し前に帰国した際、両親からは私立中学への進学を勧められました。そこで、いくつか見学に行った中で、私自身玉川学園が一番印象に残り「入学するならここだ」と思ったんです。決め手はキャンパスですね。広くて自然が豊かで伸び伸びできる環境が本当に魅力的で、ほかにないように感じました。親によると私は「ここ以外には行かない」とまで言っていたそうです。

Q. 好きな科目、印象に残っている授業などはありますか?
 12年生(高校3年生)の時の選択科目でワールド・スタディーズという授業があって、それがとても印象に残っています。この授業は、人権や貧困、難民の問題などのほか、貿易や政治など、世界のさまざまな問題について学びます。座学中心ではなく、ゲームをしたり映像を見たり、ディスカッションをしながら授業が進んでいくので興味がより深まるところが魅力です。例えば、「マイノリティー(社会的少数派)」をテーマにした時のことをお話ししますね。クラスに30人くらいの生徒がいて、そのうちの5人が教室の外に出されたんです。その人たちがいわゆるマイノリティーですね。先生からは中に残った25人に対して「とにかく楽しく遊んでいて」という指示がありました。私を含む教室内の25人は、はじめは戸惑いながらも時間と共にかなり盛り上がってきました。そのころ、外にいた5人が一人ずつ教室の中に入って来たのですが、みんなで一緒になって遊んでいると外から人が入ってきても全く気が付かなかったり、気が付いても声を掛けてあげられなかったり。外にいた5人全員が教室内に入り終えてからしばらくしてゲームは終了。その後、中にいた人と外にいた人両方が感想を述べたのですが。外にいた人は、「なぜ気付いているのに、入れてくれないのだろうと思った」、「自分から入れてとは言えなかった」など疎外感を覚えていたそうです。これに対して中にいた人は「ほかの人が声を掛けないから、自分も声を掛けにくかった」「今から入れてあげても返って申し訳ないような気がして」などの声がありました。実際にこの授業を受けていない人は、なぜお互いに「声掛けしないの?」「意思表示しないの?」って思うかもしれません。でも、その場にいるとそのように行動することができないんです。先生から「同じようなことは、自分たちの生活の中にも実際に起こっているんですよ」と言われたときは、とても心に響きましたし、これまでの自らの言動を振り返って自責の念に駆られたりもしました。そして、実際にマイノリティーの人たちは、今どう感じているんだろうと考えるようになりました。ワールド・スタディーズの授業は、このようにさまざまな社会問題を学びながら自分の考えをまとめるもので、これを受けたことは、私の人生にとても大きな影響を与えてくれたと感じています。
 玉川学園は、これをはじめとする特色のある授業や取り組みが本当に多かったと思います。勉強だけでなく、人間性を育てることやグローバルな視点を持つことができる学習環境にいられたことは、本当に幸せなことだったと感謝しています。

Q. クラブ活動は何をされていたのですか?
 7年生(中学1年生)から12年生(高校3年生)まで、吹奏楽部でクラリネットを担当していました。初めは楽譜も読めなかったのに少しずつわかるようになって、みんなで演奏をする中で自分が貢献できるような場面が増えてきて、全員で一つのことに向かって努力をして、最後に結果を出すのって楽しいと思いました。
 吹奏楽部での思い出で、印象深いことのひとつに、台湾での演奏旅行があります。現地に学園の提携校があり、そこの高校生と交流をすることになっていたため、まずは親睦を図るために演奏を披露したんです。すると、「とても素晴らしかった」とみんなに言ってもらえ、それだけでも嬉しいのに、さらに「サインして」「一緒に写真を撮って」などと言われ、すっかりスター気分です(笑)。でも、やはり一番うれしかったのは「音楽の素晴らしさを知った」「自分も楽器をやってみたい」などの声でした。私たちの演奏に感動してくれて、言葉は通じなくても、文化の違いはあっても、心は通じ合えると実感した貴重な経験です。

Q. 卒業後はどのような道を歩んでいるのですか?
 玉川大学文学部比較文化学科(現:英語教育学科)に進学しました。学問、芸術、道徳、宗教を各国ごとに比較しながら世界中のことを学ぶので、視野を広げることのできる学科です。学校説明会の模擬授業のときのことが印象に残っています。
先ず1枚目の写真がスクリーンに映し出されました。卵の中にひな鳥がいる状態の写真です。そして、「あなたはこれを食べられますか?」と聞かれたんです。ほとんどの人が、「そんなものは食べられない」と答えたのですが、「では、生卵は食べますか?」と聞かれ、皆「食べます」と答えました。しかし世界的に見ると、生卵を食べるのはひな鳥を食べることと同じように感じる国は少なくないと言われ、とても驚きました。世界には自分の知らないことがたくさんあって、もっと視野を広げて知識を学びたいと強く感じましたし、この学科ならそれができると思ってワクワクしたのを覚えています。
 大学2年生のときには、オーストラリアのブリスベンに1年間の留学をしました。4年生のときは1年間休学をして、スペインにある国連世界観光機関(UNWTO)でインターンシップに参加しました。そこでの経験を通して観光の力の凄さを感じることができたんです。観光は雇用を生み出すことができ、地域の開発を進め、人の心を豊かにし、経済面でも恩恵がある。もっと観光のことを学び、観光を通して地域開発に携わりたいと思い、卒業後はJTBのインバウンド専門会社に就職しました。現在はスペイン語圏とポルトガル語圏から日本へ来る人をサポートする部署で働いています。

Q. メッセージをお願いします。
 両親は、私が玉川学園に入学して本当に良かったといつも言っています。この学校だったからこそ、大学に進んでからもいろいろなことに挑戦したり、経験したり。自分の道を歩むことができているのではないかと言っています。先生方はみんな優しく生徒の挑戦を後押ししてくれて、見守り支えてくれますし、あとのこともしっかりと考えてくれていたのだと感じています。ぜひ皆さんにも、この学校でいろいろなことを経験して、未来の自分を見つけてほしいと思います。

SPOT INFO スポット情報

玉川学園 中学部・高等部

共学校
所在地 東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL
アクセス
  • 玉川学園前駅より徒歩約3分

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