國學院大學人間開発学部

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2016年度
10子どもの運動神経を伸ばすコツ


 蛙の子は蛙だから、いくら努力したってうちの子はオリンピック選手にはなれない。運動は「遺伝」の影響が大きいからがんばっても報われない。そんなふうに考えている人も多いかもしれません。しかし、これは間違った認識です。
 確かに遺伝の影響が強いものもあります。代表的なのは筋肉の質。大きく分けると、速く動かすことができるけどすぐ疲れてしまう筋肉と、速く動かすことはできないけれど疲れにくい筋肉の2種類あります。このような筋肉の特性は遺伝による影響が強いことが分かっています。
 しかし、筋肉をどうやって動かすのかは遺伝では決まりません。何の影響を受けるかというと、ずばり運動経験。例として、投げ動作を挙げましょう。いわゆる「女の子投げ」と呼ばれる、投げる方の手と同じ方の足を前に出して投げてしまう動作があります。なぜ、このように動きに男女差が生まれてしまうのでしょうか。日本では野球は人気のあるスポーツであり、男の子は小さいときに一度はキャッチボールを経験すると思います。これが、男女の差となって動作に影響を及ぼしています。野球が盛んではない国であるタイで、男女の投げ動作を比較した興味深い研究があります。この研究の結果では、男子のボール投げの距離は、日本の女子並であったことが明らかになっています。このように、身体を上手に操作するのは遺伝ではなく、運動経験に左右されるということになります。
 効率よく運動神経を伸ばすにはコツがあります。そこで、まず知っておかないといけないことがあります。身体を動かすのは筋肉ですが、動きを学習、記憶しているのは脳であるということです。運動オンチという言葉がありますが、これは筋肉が悪いのではなく、筋肉を動かすための脳が筋肉に正しい命令を与えることができていない状態にあります。この脳の発達は大人になるまで、一定の割合で成長していくわけではありません。一番成長著しいのが、3歳から小学校低学年になります。この時期を動作獲得の至適時期と呼んでいます。もちろんこの時期を逃しても運動は発達するのですが、この時期がもっとも動作が身につきやすい時期になります。この時期にさまざまな動きや運動を経験することによって、運動のセンスを効率よく身につけることができます。ここで行いたいのが、基本動作。歩く、走る、泳ぐ、投げる、蹴る、打つ、回るのような基本動作をたくさん行ってください。スポーツ競技となると、状況判断も含まれてしまい、動きが複雑になってしまいます。この時期に動きの基本を学んで、これからのスポーツ競技の参加に繋げていきましょう。

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