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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.39

漫画にいろいろ 教わった

『午後の散歩道』に、ようこそ!

そしてHappy New Year みなさまー!!
2014年の夏からスタートしたこの散歩道も今年で3年目となりました。
これからも どうぞこの散歩道で、気軽にひと息ついていって下さいませ~◎

さて、今年最初の散歩道。テーマは何にしようかなぁとバックナンバーに目を遠し、まだ一度も漫画の話に触れていないことに気がついた。
本にテレビにスマホゲーム。 気軽に楽しめるものはたくさんあるけれど、漫画ほど 今の日本人に影響を与え続けているものはない、と思う。

かくいう私も、少女時代は池田理代子先生の不朽の名作『ベルサイユのばら』にどっぷりとハマり、男装の麗人オスカルがバスティーユの戦いで死んだ時は、ショックで1週間、食べ物が喉を通らなかった記憶がある。

「だからぁ。 古過ぎるって、そのネタは!」

またまた編集部Y子に舌打ちをされそうであるが、現在 開催中の『マリー・アントワネット展』(六本木・森アーツセンターギャラリー)に足を運んだところ、お土産売り場には多数の『ベルばらグッズ』が売られていたことを見ても、あの名作が今も脈々と若い読者へと語り継がれているのだと確信した。

広大なベルサイユ宮殿。 今はフランスの貴重な 観光資源だ。

1. のだめカンタービレ 
『ベルばら』以来、私はたくさんの少女マンガを読んできた。
萩尾望都の『ポーの一族』、大和和紀の『はいからさんが通る』、矢沢あいの『NANA』など、ジャンルを問わず、その時々の私の人生に彩りを与えてくれた名作ばかり。
小説をひたすら書き溜めていた数年間は、さくらももこの『ちびまる子ちゃん』と佐々木倫子の『動物のお医者さん』を、毎晩 寝る前に1話だけ読む、というのを習慣にしていた。

二ノ宮知子の『のだめカンタービレ』は、フジテレビの月9ドラマの初回を見た後に読み始め、ドラマの進行に合わせてドブンとハマった作品だ。

天才肌だが上昇志向のない音大生・野田めぐみが、才能あふれる美しい先輩・千秋真一に一目惚れし、彼を追いかけピアニストへの道を爆走するクラシック・ラブコメ。

ゴミ屋敷のような狭いマンションの一室で、カンタービレ( 歌うように・表情豊かに )にピアノを演奏する「のだめ」と、世界的指揮者になる夢を持ちながら 飛行機に乗れないという弱点をもつ千秋先輩が、世界のクラシック界へ飛び込んでいくストーリーは、ワクワクドキドキ、読むだけで元気が出てくる極上エンタメだ。

ピアノは幼稚園で挫折しました。 上手に弾ける人、素敵♡

作者の二ノ宮知子によると、この漫画には「リアルのだめ」なるモデルが存在するということだが、実は私の周りにも、「のだめ」を彷彿とさせるピアニストの友人がいる。

私の前の会社の同期で、ビタママ編集部Y子と同じ名前のYちゃん。
彼女は幼い頃にピアノの英才教育を受けた経験の持ち主だが、音楽の道には進まず、私と同じ会社に入社し、めでたく結婚退職。その後、娘二人とクラシック音楽の本場ウィーンを訪れたおり、人間国宝と謳われるピアノ指導者と出会い、ピアノレッスンを再開させた。

Yちゃんは、ご主人を東京に残したまま 娘達とウィーンに留まり、猛然とピアノ修行を続け、今や 映画版の『のだめ』にも登場する ウィーン楽友協会の大ホールで、モーツァルトのピアノソナタを演奏するほどのピアニストになったのである。

Yちゃんは今も日本とウィーンを往復し、演奏活動を続けている。私も何度か日本でのサロンコンサートに足を運び、彼女の演奏を聴いた。
クラシック音楽には無案内な私だけれど、彼女の弾くピアノの音は、なんだか粒がキラキラしている、という感じがして、聴くのがとっても楽しい♪

ウィーンの路地裏は 音楽が似合う♪ 行ったことないけど(笑)

物心ついてからずっと一つのことに命がけで取り組むことは素晴らしい、と思うけれど、「のだめ」やYちゃんのように、人生のある時に何かと出会い、情熱をもってその道を歩き始める、という生き方もまた、素敵だ。

2. デスノート

私には一つ上の兄がいるのだが、子どもの頃から兄の影響で、少年向けの漫画やアニメにも親しんできた。
梶原一騎原作・川崎のぼる画の『巨人の星』や、石ノ森章太郎の『サイボーグ009』、モンキーパンチの『ルパン三世』など、気がつけば今も世に語り継がれる名作ばかり。

数年前に山P主演で映画化された 梶原一騎原作・ちばてつや画の『あしたのジョー』は、さすがにリアルタイムではなかったけれど、高校時代に誰かが教室に持ち込んだ単行本を むさぼるように読んだ記憶がある。
ジョーが最後の対戦で死闘を繰り広げ、判定負けした上、「燃え尽きて灰のようになってしまう」ラストシーンは、思い出すと今も胸がギュッと苦しくなってしまうほど、思春期の私にはインパクト大だった。

男と男のガチ勝負!怖いけど、たまに見ると熱くなります。

最近 オリジナルストーリーで映画化された大場つぐみ原作・小畑健画の『デスノート』は、10年前に『少年ジャンプ』から発刊され、一世を風靡した名作漫画。

名前を書くと死ぬ「デスノート」を拾った秀才高校生・夜神月(やがみ ライト)と、デスノートの持ち主・死神リューク、そして神として悪人を殺し、新しい世界を作り上げようとするライトの暴走を阻止する謎の探偵Lとの死闘を描いたダークファンタジーである。

そんなダークな名作など、まるで縁のない生活をしていた私が まんまと闇の世界にハマってしまったきっかけは、映画の主役が 大好きな俳優・藤原竜也だったから。

当時、同じ部署で働いていた先輩OLのHさんが、
「あ、それ 子どもが持ってるヨ」と子どもの許可を得て貸してくれたのである。

借りたコミックをペラペラとめくると、なんだか字がいっぱい書いてあって、
「わ。 読むの大変そう」と思いつつ、最初のページに書かれたデスノートのルールを読んだ途端、その緻密さに「むむっ!」と反応し、まんまとハマってしまったのだ。

デスノート・ルールを抜粋してみると、

・デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
・名前を書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。
・名前と顔が一致する必要があるため、同姓同名の別人は死なない。
・名前の後に40秒以内に死因を書くと、そのとおりになる。
・死因を書かなければ、全てが心臓麻痺となる。

死神リュークの大好物は「りんご」☆

作者の大場つぐみと小畑健は、このようなルールを網の目のように作り上げ、登場人物をバンバン殺しながら作品の世界をふくらませていったのである。
ラストに近づくにつれ、「キャー。どうなっちゃうの!?」と眠れなくなり、若干の体調不良を起こしたことも、今となれば懐かしい思い出だ。

『デスノート』はコミック全12巻で完結となったが、その後、少年ジャンプで1話だけ「特別編」が掲載された。
それが欲しくて、会社帰りに書店を回ったのだが、どこも売り切れだった。
「ジャンプが夜まで残ってるワケないじゃん!」
とHさんの娘Mちゃんに呆れられ、結局それもMちゃんにお借りして読んだ。

クールJapanの代名詞、Manga!

当時は「週刊少年ジャンプ」ってそんなに人気あるのかー。と驚いたものだが、
その後、東日本大震災が起こった時、被災した仙台市内の書店に、
「皆に読ませてあげてください」とお客の1人が「週刊少年ジャンプ」を寄贈した、というニュースを見た。
書店の主が店頭に「ジャンプ読めます!」と貼り紙をしたところ、次々と子ども達がやってきて、最新号の少年ジャンプを読みふけったという。
読んだ人々は、「いくらかでも お金を払いたい」と申し出て、店頭で募金活動が始ったそうだ。
もし私が「週刊少年ジャンプ」の編集者だったら、嬉しくて泣くナ。と、思ったことを、今 思い出した。

以上、私が親しんできた漫画たちの話。 あなたはどんな漫画にハマってきましたか?
学園ラブコメ? スポーツ、音楽、お仕事漫画?
そういえば最近、ハマれる漫画に出会ってないなぁ。

オススメ漫画があったら、教えて下さい!ジャンル問わず~◎

私の世界史年表の中心は、今もフランス革命だ!

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