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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.38

メリークリスマス On The Ice ☆

『午後の散歩道』に、ようこそ!

ついに年の瀬になってしまいました(>_<) 「あ~、この1年、アタシいったい何やってたんだろう?」 と溜め息をつく間にも、街では年末セールののぼりが立ち、第九の合唱が いやおうなく1年のクライマックスを唄いあげている。 そんななか、私が選んだ 今年最後の散歩道のテーマは、フィギュア スケート! 興味のナイ方には大変申し訳なく思うのだが、フィギュアは私の冬イチのお楽しみにつき、ご容赦願いたい。 夢のように美しいアイスダンス♡

1. 世界のプリンス&プリンセス on the ice

かねてより私は、世界でもっとも美しいスポーツ、それはフィギュアスケートだ!
と、思っている。ツルツルの氷の上の華麗な演技とキラキラの衣装。それだけじゃなく、世界のトップスケーター達の美しさも また格別だ。

北米代表のプリンセスといえば、ブラックスワンの衣装で一世を風靡したアシュリー・ワーグナー。 20代の初めまで、全米選手権でなかなかトップを掴めず、the “Almost” girl(あとちょっとの女の子)と言われ続けたが、その後 不屈の精神で全米女王の座に輝き、ソチ五輪では銅メダルを獲得した。
演技のあとに見せる彼女の「ドヤ顔」スマイルは一見の価値アリ!

アシュリーに続くアメリカの姫君、それは名前通りのブロンドヘアが印象的なグレイシー・ゴールド。彼女がシニア・デビューをした時、あまりの可愛らしさに驚いたものである。 ハリウッド女優も真っ青の美貌だ。
プライベートでは、テイラー・スイフトと友達♪というゴールド。
2年前のエキシビジョン(競技後に行われるショー)では、テイラーのヒット曲“Shake It Off ~気にしてなんていられない~”をノリノリで踊っていたのが、とーっても可愛かった。

アメリカのスケーターは明るくてパワフル!

一方アメリカの男子スケーターで私のお気に入りは誰かというと、ポニーテイルに人懐っこい笑顔が魅力のジェイソン・ブラウン。
演技が終わってから得点が出るまでに待つ『キス アンド クライ』では、どー見ても乙女でしょ!? という仕草で観客の視線を釘づけにするが、彼は女の子の恋人を公表しているということだ。 う~む、フィギュアスケーターって奥が深い!

ここ数年、女子のトップを飾ってきたのはロシアのスケーター達。
なかでも昨シーズンの世界女王 エフゲニア・メドベージェワちゃんは、実力も容姿もナンバーワンの選手である。 圧倒的な得点で優勝した世界選手権のインタビューで、「ゴメンネ、スナオジャナクテ」とロシア訛りでセーラームーンの主題歌の歌詞を暗唱した時は、テレビの前で「参った!!」と脱帽したものである。

ロシアの女子スケーターは、華奢な身体から大人の女性の体格への成長期が鬼門。
人はそれを『ロシアン・タイマー』と呼ぶ。
たった500gでも体重が増えるとジャンプのバランスが崩れてしまうという繊細なフィギュアスケートの世界では、ジュニア時代に世界を制した女子スケーターが、成長によりスランプに陥ってしまうことが多くある。

『ロシアン・タイマー』に負けないで!

ソチ五輪で『シンドラーのリスト』の真っ赤な衣装を着て世界中を感動をさせたリプニツカヤや、3年前のエキシビションでゾンビ・ダンスを踊ったエレーナ・ラジオノワも、成長期を迎えたこの1、2年はジャンプに苦しみながら頑張っている。
女性として美しく成長することは素晴らしいことなのに、それが競技のハンデとなってしまうとは、なんと皮肉なことだろう。
お茶の間のフィギュアスケートファンとしては、大人の筋力をつけた大人の演技で、是非ともカムバックしてもらいたい!

ヨーロッパの男子スケーターのプリンスは、なんといってもスペイン代表のハビエル・フェルナンデス! キム・ヨナを育てたブライアン・オーサーコーチのもと、チーム・メイトの羽生結弦選手と世界の頂点を争うトップスケーターだ。
スペイン人特有の濃い~顔立ちと、キレの良い4回転ジャンプで世界のマダム達を魅了している。

そんな彼が、プライベートでは元日本代表の安東美姫と恋人同士だというのだから、なんだか別の意味でも親近感を抱いてしまう。
SNS上で炎上することが多いミキティだけど、ハビちゃんの選手としての好調さを考えると、きっと同じアスリートとして、彼を背後でしっかり支えているのではないだろうか。
なぁんてことを考えながら、彼の4回転×3回転のコンビネーションジャンプを見守る私である。

2. クリスマスは全日本選手権☆

ここ何年か、クリスマスは元同期の親友Cちゃんと共に、フィギュアスケートの全日本選手権をテレビ観戦している。
日本は世界に名だたるフィギュア大国。 その国内大会は、世界の頂点を目指すスケーターがしのぎを削る、実にシビれる競技会なのである。
競技会の直後には、翌年3月に行われる世界選手権の代表発表という一大イベントもあり、毎年多くのドラマを生んでいる。

男子は王者・羽生結弦に、期待のホープ・宇野昌麿がどこまで迫れるのか注目だ。
4回転新時代、と言われる今シーズンは、ショートで2回、フリーで3回、4回転ジャンプを決めないと世界のトップにはなれない。曲の世界観を表現しながら、氷の上で4回転を5回も飛ぶなんて……鍛え抜かれた人間の技って、本当にスゴイのである。

羽生結弦が滑った後はたいがいこうなる。ユヅはプーさんがお好き(笑)

女子は、新女王の宮原知子や本郷理華だけでなく、新時代を担う本田真凛、樋口新葉、三原舞依、白岩優奈など、ジュニアの世界大会で表彰台に立った選手も、続々と全日本のリンクに上る。

「この子、絶対伸びる! でもこの子もイイ!!」
などと、まるでAKBの推しメンに入れ込むオタク諸兄のような気持ちで、未来のスター選手を眺められるのも、全日本の楽しみの一つなのだ。

全日本選手権は、てっぺんを目指して上っていく選手のみならず、この大会で競技生活に終止符を打つシニア選手の最後の演技を見届ける場でもある。

2年前の全日本選手権終了後、世界選手権の出場選手に選ばれた町田樹が、突然
「この大会をもって引退することを、本日決断しました」
と発表し、日本全国フィギュアファンの口をポカーンと開かせたことも、記憶に新しい。

3年前はハビちゃんの恋人・安東美姫が、出産で強化選手から外れた末、自力で全日本選手権に出場し、その後 現役引退を表明した。 彼女の持ち味だったキレの良いジャンプは見られなかったけれど、バッシングに負けることなく、正々堂々、自らのスケート人生にけじめをつけたミキティの演技は、本当に立派だった。

このように、人生いろいろのドラマに彩られたフィギュアスケート全日本選手権大会。
Cちゃんと私は、毎年この大会を観戦しつつ、その年一年の自分達にけじめをつけるのである。

スケートと共に人生を歩んだ選手たち。

メリークリスマス On The Ice ☆
最後に一つだけ!
ハーフ・ハーフの休養から復帰し、選手生活は来シーズンまで、と宣言している浅田真央選手。
今シーズンは左膝故障の噂があり、思うように成績が伸びない真央ちゃんだが、私はもう、何点でも何位でも気にしない。

15才のシニアデビューから10年以上、彼女の演技と明るい笑顔に、私達はどれだけ元気をもらったことか。 バンクーバーでもソチでも、真央ちゃんの渾身のスケーティングとアスリート魂に、どれだけ感動をもらったことか。
競技である以上、採点があり、勝敗がつくのは当然のこと。 でも得点の伸びない今シーズンのプログラムを、私は世界一優雅で美しい作品だと思っている。

だから自分の思うまま、自由にのびのびと氷の上で表現してね!
みんなで真央ちゃんのこと、楽しみに見てるからね♪♪

今年もクリスマスはフィギュアでHolly Night☆

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