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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.37

お楽しみテレビドラマ

『午後の散歩道』に、ようこそ!

『午後の散歩道』に、ようこそ!
すっかり秋深くなりましたねぇ。この散歩道も、街路樹が赤や黄色に色づいてとってもキレイ!

町をおばけとゾンビでいっぱいにしたハロウィーンも終わり、朝晩の冷え込みに(ああ、猫がいればあったかいのに……)と思う今日この頃。 子育てに忙殺されるママ達におかれても、温かいカフェラテと焼き芋が恋しくなる季節ではないだろうか。

さて今回のテーマは、忙しいママ達も束の間、日常を忘れて妄想の世界へと誘うテレビドラマのお話を。

ちょっと手を休めて、妄想の世界へGO~♪

1. 人生を彩った あのドラマ
あなたの人生を彩ったドラマは何だろう?
あなたにも、テーマソングのイントロを聞いただけで「あぁ、あのドラマ!」と、一人ドレミファ・ドン!をしちゃう作品の一つや二つ、あるのではないだろうか?
私の場合、いっぱいあり過ぎて絞れないが、

「え?何そのドラマ。知らな~い(-_-)」

と言われるのを恐れもせず挙げるなら、『東京ラブストーリー』だ。
あのイントロの、チェケチェーン♪ を聞いただけで、カンチとリカの恋の行方に、胸をときめたせた頃がよみがえってくる。
なにしろヒロインの名前が自分とおんなじ「リカ」なのだ。
今は知能指数が246もあるオジサンとなった織田裕二も、あの頃はピッカピカのイケメン俳優。 その織田演じるカンチが、「リカ!」と呼ぶたびに、一人テレビの前で、「なぁに」と返事したものである。

♪何から伝えればいいのか わからないまま時は流れて♪

ヒットドラマの面白さは、オンエアの時ばかりではない。
放送が終了し、長い年月がたった後に、何かの特番で ドラマのワンシーンが流れた時、人は皆、その当時の最先端ファッションに衝撃を受ける。
当時の女子全員が憧れた、鈴木保奈美演じる 赤名リカは、ボートハウスのニットセーターを股上の深~いシガレットパンツにインして、渋谷の公園で「24時間、好きって言ってて」と、相手の都合も考えず、カンチを困らせていた。
私はそれを見た時( 流行りのファッションは、次の世代の笑いのネタになるのだな )と学んだ。

2. 朝ドラと大河
子どもの頃から楽しみにしていたのは、NHKの定番ドラマ、朝ドラと大河ドラマだ。

バブルを知っているオトナな私は、おしんが小舟に乗って父の作造と別れるシーンをオンエアで見て 涙を絞ったし、大河ドラマ『黄金の日日』で、夏目雅子演じるキリシタンの笛(モニカ)が、超シブイ根津甚八の石川五右衛門を憎みながらも恋する女心に、子どもながら胸を焦がしたものである。

「アンタ、いくらなんでも古過ぎる! 読者の年齢考えなよぉ」
とビタママ編集部・Y子にクレームをつけられそうなので、これ以上は語らないが、このNHKの二大ドラマシリーズは、私のみならず、戦後ニッポンの庶民の、心のオアシスとなっていたことに間違いはない。

子どもの頃に見たテレビは、大人になっても忘れられない♡

東日本大震災の直後に放送された朝ドラ『おひさま』で、戦争を乗り越えて明るく生きる井上真央のヒロイン陽子の笑顔に、私達はどれだけ勇気をもらったことだろう。
被災地が舞台になった『あまちゃん』では、能年玲奈演じるアキの「じぇじぇじぇ!」に笑い、小泉今日子演じる母・春子と薬師丸ひろ子演じる女優・鈴鹿ひろみの掛け合いにパワーをもらった。

『赤毛のアン』の翻訳者・村岡花子の半生を描いた『花子とアン』では、ナレーションを務めた美輪明宏の「ごきげんよう」に送られて、毎朝会社へと向かったものだ。
ヒロイン花子の生涯の親友・蓮子が 若い愛人と駆け落ちする時に流れた、『愛の賛歌』は、ナレーター本人が熱唱し、お茶の間の話題をさらった。

今年度前半の「あさが来た」では、時代の荒波に負けず事業を展開するヒロインあさと、陰で支える一見チャランポランな夫・新次郎の夫婦愛に、心温まる思いだった。
ちょんまげ姿の玉木宏が、巾着袋をクルクル振り回して歩く姿は、のだめカンタービレで指揮棒を振る千秋先輩に勝るとも劣らない魅力があった、と私は思う。

日曜8時の定番、大河ドラマに目を転ずると、現在放送中の『真田丸』がなかなかの評判だ。 ハワイに住む私の兄も、「オレ、毎週楽しみにしてるんだぁ」と言っていた。

ロケ地では、真田丸電車も走っている!

脚本は『古畑任三郎』の作者・三谷幸喜。
私は昔からの三谷ファンで、ドラマ・映画・舞台など、彼が手掛ける作品はもれなく鑑賞している。

三谷幸喜は12年前の大河で 香取慎吾主演の『新撰組!』を書いているが、当時の私はオンエアで1回、ビデオで1回、土曜午後の再放送で1回と、全49話+土方歳三の番外編1話を計150回見倒したという記録を持っている。
そんな私に、当時存命だった父は、
「お前、他にすることはないのか」と、溜め息をついたものだった。

三谷氏は当時のインタビューで、『新撰組!』の主要キャストが死ぬシーンは、すべて彼らを引き立たせる見せ場を用意した、と言っていたが、今回の『真田丸』では、有働由美子アナのナレーションだけで死んでいく「ナレ死」が横行し、物語の展開も、よりスピーディなものになっている。
なによりも戦国時代のメインイベント・関ヶ原の戦いを「家臣からの報告」だけで済ませた というのは、三谷作品ならではの斬新さといえよう。

『真田丸』の放送もあとわずか。タイトルの由来となる「真田丸の戦い」は、大阪冬の陣でのこと。
関ヶ原をバッサリ省いた三谷さんが、真田一族の大一番をどう料理してくれるのか、今から楽しみだ。

夜中に1人で怖いドラマを見るのも、楽しいものだ♪

3. ドラマの役割
最近は、「あんまりドラマ見ないなぁ」と言う方も多い。
ドラマより断然、ケータイゲームにはまっている、という人もいるだろう。
それでも、夜、子育てをひと段落させた時、ふと目をやったドラマについついハマり、
「あ~、明日も頑張ろうっと!」とベッドにもぐりこむママ達だって、たくさんいるはずだ。

世の中は混沌として、明日はいったいどうなっていくのかわからないなか、テレビでは 絶対失敗しないと言い切る女医が 通りすがりの行き倒れを救ったり、松島菜々子に生活を監視されたり、地味~な校閲の仕事に人生を輝かせるキラキラ女子が、それぞれのドラマのなかで生きている。

テーマの深さや芸術性なんて、キャベツ1個の値段に比べれば ナンボのものでもない。
ただそのひととき、現実を忘れて物語の世界へ飛んでいける、それがドラマの素敵なところだと思う。

この1年で、あなたがハマったドラマは何ですか?
実家の母は、市川海老蔵のエンターテイメント時代劇・石川五右衛門で今年を締めくくるそうだ。
私は 真田幸村が徳川に仕掛ける最後の大勝負を楽しみに、英語の勉強に励もう♪

これが1991年の「ガチ」なオサレだ! 鈴木保奈美、可愛かったなァ◎

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