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連載記事 午後の散歩道
山田りかのハートフルエッセイ

プロフィール:某酒類メーカーに勤務するかたわら、ママ達の日々の暮らしを見つめる勤労作家。年齢不詳。いくつになっても、竜也の前では乙女です。

No.29

ガールズ ムービー  ~ネタバレ あり♪~

『午後の散歩道』に、ようこそ!
寒かった冬もなりをひそめ、春が近づいてきますねー◎
学校のない日は、勉強の合間に 花粉防御のマスクを着用して、近所の丘を散歩している。 桜のつぼみが毎日少しずつ ふくらんでくるのを眺めるのが 最近の楽しみだ。

さて、今月はひなまつり、女子の月♪
ということで、私が好きな女の子の映画を紹介しよう。
今回は、作品の性質上、思いきってネタバレあり!
あ、でも安心して下さい。 ネタを知っても大丈夫! 楽しめますから~。
春のガールズ・ムービー。よぉ~い、スタート!

1. ポネット (1996年 フランス)

女の子の映画、というとまず一番に思い出すのがこの映画。ポネット役のヒロイン、ヴィクトワールちゃんは、5才( 撮影時は4才 ) でヴェネツィア国際映画祭の主演女優賞に輝いている。
母親を交通事故で失くしたポネットは、従姉の家へ預けられる。 父親は妻を亡くしたショックから立ち直れず、娘を養育する決心がつかなかったのだ。
母の死を理解できないポネットは、どうすればママに会えるのか、小さな頭を働かせ、ありとあらゆる努力をする。
でも、死んでしまったママは、ポネットがどんなに頑張っても生き返らない。
絶望したポネットは、大人の目を盗み、一人でママのお墓へ行く。
すると、事故の時と同じ服を着たママが、ふっとポネットの前に現れて……。

「あ~あ、映画紹介で一番やっちゃいけないことを、アンタはー(怒)」
って、ビタママ編集部のY子! イヤ、違うってば。
本当のネタ、物語のキモは、現れたママが 幼いポネットに何を伝えるかっていうことなのだ。 それを映画館で観た20年前の私はもう涙が、涙が~(T_T)

この映画で印象に残ったのは、傷心の父親の頼りなさと、アムール( 愛♡ )の国フランスの、子どもたちのオシャマ度の高さだ。
外国人の女の子って、なんだか大人っぽい。

ママの姿を追い求めてさまよう4才のポネットも、男の子の前では すっかり一人前のレディで、ポネットをくどく男の子はもう、いっぱしの小粋なフランス男なのである。
それに比べて、妻の死に愕然とし、我が子を親戚に預けてバックれちゃう父親の頼りなさが、まったくもって情けない。 まぁ、しっかりしてたら子どもに降りかかる苦難もなく、映画が成立しなくなっちゃう、と言われれば仕方がないが。。
父親とは対照的に、娘の孤独な心が心配で、最後の最後に この世に出てきてしまう母親のゴーストが、切なさと共になんとも言えず、カッコ良い。
「あ~、あの子はもう。 しょうがない!」
そんな感じで登場するポネットのママの気持ちは、世界中のママ達の気持ちと共通するんだろうなぁ、と私には 思えるのである。

2. アナと雪の女王 (2013年 アメリカ)

「え~っ。 ソレなんで今!?」
と呆れるビタママ・Y子の溜め息をよそに、堂々のご紹介!
いや~、だってコレ本当に、女の子ムービーの傑作じゃないですか~☆☆☆
私も日本で公開された2014年当時は、主題歌の「Let It Go」( 松たか子版 )をマスターするべく、一人カラオケで特訓を積んだものである。
今では英語版の「Let It Go」も (突っかえながら) 歌えます♪

「もう、百万回見た!」
とおっしゃるママが大半だろうけれど、今一度、あの氷の世界に目を向けてみてほしい、オトナの目線で♪

今回これを書くに当たり、Wikipedia で本作品を調べてびっくりしたのは、15~6才だと思っていた主役のエルサは18才で、身長は165cmもある、日本に来たら竹下通りでクレープを食べてそうなハイティーンだったこと。
姉のエルサに至っては21才で身長172cm。 表参道でスカウトされてガールズ・コレクションのモデルになってもおかしくない人物なのだ。

ストーリーはネタバレも何も、皆さんご存知の通りなのだが、あの作品を観て、 ディズニー映画も変わってきたなぁ、と思ったのは、私だけではないはずだ。

ディズニーといえば、プリンセスを迎えにくる白馬の王子。 いろいろあっても最後は王子とめでたくハッピーエンド♡ と相場は決まっていた。
ところがアナ雪では、主役の姉妹は王子の手を借りず、自分達の絆と愛情で 困難を乗り越えてゆくのである。
物語の後半までグレイゾーンにいた隣国の王子ハンスの化けの皮が剥がれた時は、暗い劇場の中で思わず「面白い!」とつぶやいたものである。

アナ雪のすぐ後に公開されたアンジェリーナ・ジョリー主演の映画『マレフィセント』でも、ディズニーの制作者は王子様を役に立たない頼りな~い存在として登場させている。 もしもこれらの映画を、NHK朝ドラ『あさがきた』のヒロインのモデル広岡浅子が見たら、「びっくりぽんや~」と言って面白がるのではないだろうか。
もう、ボクじゃダメなんですか?

アナ雪で世界的に大ヒットしたテーマ曲『Let It Go』の歌詞は、世の中で「生きにくさ」を感じているたくさんの人々への応援メッセージだ。

Let it go, let it go
That perfect girl is gone
(もういいの、ありのままで。 完璧な女の子なんて、もういない)

うまく人と合わせられない、人とちょっと違った面を持つ、世界中のいろんな人々に向けて、この歌は「いいよ別に、無理しなくても」と背中を抱いてくれているような気がするのである。

3. となりのトトロ (1988年 日本)

「ふっ。来ると思ったわよ 」
ビタママ・Y子の年季の入った苦笑いが、むしろ私には心地よい。
でもY子だって目の前で猫バスが停まったら、行き先も確かめずに とりあえず乗り込むでしょう?
本を紹介する回でも言ったけど、テッパンにはテッパンに至る理由があるのだ。
日本の女の子だって、ホラこんなに可愛い~♡

田舎へ引っ越してきた姉妹・サツキとメイが、そこに住む不思議な生き物達と交流する、ひと夏の成長物語。 二人の心には、入院中のお母さんが元気になるかどうか、という不安がある。 子どもにとって、お母さんは太陽。 その太陽が雲に隠れてしまうことが、彼らにとって どんなに心細いことか、ということを、この映画は細やかに描いている。 監督の宮崎駿は、その心細さに寄り添い、大中小の「トトロ」や「まっくろくろすけ」や「猫バス」を、その子達にプレゼントする。

宮崎監督は、昭和の田舎の美しい風景と共に、子ども達を見守る大人達の心情もまた、丁寧に描いている。
お母さんの病院へ行くと言い張って姿をくらませたメイを探す、隣りのおばあちゃんの「メーイちゃぁぁぁん!」という叫び声を聞くたびに、私の涙腺は、毎回 自動的に決壊するのである。

『となりのトトロ』は、ジブリと提携している日本テレビが、毎年夏休み頃に放送してくれるのが嬉しい。
オシャマさんもお転婆ちゃんも、どっちも可愛い!!~

というわけで、ひな祭り月間にお贈りしたガールズ・ムービー特集、いかがでしたか?
女の子は男の子と比べてオマセな分、気持ちが細やかで責任感が強く、それゆえに切ない。
完璧な女の子なんか絶対に目指さずに、神様からもらった自分だけの可愛らしさを大切にして、すくすく楽しく、大きくなってネ! I love girls!!

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