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連載記事 すくすくポイント
國學院大學人間開発学部

國學院大學人間開発学部による「子育てエッセー」
教育が抱えるさまざまな問題と向き合いながら、子どもたちの健やかな成長を考えます。

2014年 No.07

子どものコーチは お父さん、お母さん

最近、公園で遊んでいる親子を見て感じるのですが、お父さん、お母さんがスマホなどの携帯機器に見入っているケースが増えています。これでは子どもさんの運動技能の向上はあまり望めません。優秀な選手が育つには必ず優秀な指導者が必要なのです。子どもさんの運動能力の向上にはお父さん、お母さんの指導が不可欠です。まず優れた指導の第一は観察することです。子どもさんの動きを観察すると指導のポイントがわかってきます。
 今年の体育の日に10歳男子のソフトボール投げの記録が50年前と比べて約6mも低下していると話題になりましたが、ボールを投げるという動作は手首、肘、肩などの上半身の使い方はもちろん、足や、腰など下半身の動きもタイミング良く行わないとうまく投げられない非常に高度で複雑な運動なのです。親が運動のポイントを理解して子どもを指導すると、すぐに結果となって表れます。

【ボール投げのポイント】
(1)手首のスナップを利用して投げましょう。
(2)肘が下がっているとボールは遠くに投げられませんので、肘を高い位置に保ちましょう。
(3)肘と肩を前方に移動しながら、(1)のようにスナップを利かせて投げましょう。
(4)上体の回転する力を利用して投げましょう。最初は横向きから正 面へ向きながら投げましょう。
(5)ボールを持っている手と同じ足を軸足として、もう一方の足を投げる方向に踏み出して投げましょう。
 投げるという動作をいくつかの場面に分けて、うまくできている動作と、つまずいている動作を把握すれば、子どもがボールを上手に投げられるように指導することができます。最初は元気のいいボールを投げることが大切ですので、あまり細部のアドバイスはしないほうがいいでしょう。
 次はボールキャッチです。親子でキャッチボールをするのは現在の子どもにはたいへん難しいことです。平面的な2次元のゲームで遊ぶことが多く、3次元の世界に慣れていない子が多いからです。ボールがすごいスピードで自分に向かって飛んでくることは恐怖の世界なので、最初はボールを真上に少し投げて、落ちてきたボールをキャッチすれば上達が速くなります。第2段階はボールを下手投げで投げ上げ、徐々に距離を伸ばし、最終的にオーバーハンドで投げるスピードボールを親子でキャッチできるようになりましょう。
 私の指導する陸上部ではタイムが悪くても、努力し頑張る選手がいます。そのような選手を見て、箱根駅伝を走る力のある強い選手も、もっと頑張ろうと気持ちを引き締め頑張っています。
 一人一人の持っている能力は異なりますが、その子のレベルに合わせることが大切です。スポーツを好きになり、楽しむことができるように指導することがお父さん、お母さんコーチの最も大事なポイントだと思います。

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