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【著者インタビュー】『薬学部教授だけが知っている 薬のいらない健康な生き方』

薬学部教授、千葉良子先生が2018年3月に出版したのが『薬学部教授だけが知っている 薬のいらない健康な生き方』。衝撃的なタイトルもさることながら、薬との正しいつき合い方や身近な食べ物、生活習慣で健康になる方法を紹介し、話題となっています。千葉先生に本を書かれたきっかけや、読者に伝えたい思いをお聞きしました。

『薬学部教授だけが知っている 薬のいらない健康な生き方』
(単行本 1300円+税 ダイヤモンド社)

【著書インタビュー】

―薬の専門家である千葉先生が「薬に頼らない健康な生き方」を提案されるのは意外に感じる方も多いと思います。

そうですね。この本を読んだ医療従事者の方々から「ここまで本音で話していいの?」なんて言われることもありますが、私は薬を否定しているわけではないのです。人間は薬のお陰で、天然痘やペストなどの感染症で命を落とすことがなくなり、癌も不治の病ではなくなりつつあります。薬は私たちの健康に貢献してきました。ですが、すべての薬にはいいところもあれば悪いところもあるので気を付けてつきあいましょう、と言いたいのです。すべての薬には副作用があり、飲み過ぎると死に至る可能性もあるものなのです。

入学してきた薬学部の生徒にまず教えるのは「薬はリスク」ということです。私が薬学部に入学した40年以上前から言われていることで、薬学部の常識。しかし、薬のデメリットは一般の方にはあまり伝わってないような気がします。

―風邪薬、ビタミンなどは薬局で購入して気軽に飲んでいますし、風邪で病院にかかると抗生物質や咳止め、痰切り、解熱剤、さらに胃薬まで処方されることもあります。中高年になると慢性的な病気で何種類もの薬を常に飲んでいる人も少なくありません。この本を書かれたのは「日本人は薬を飲み過ぎている」という問題意識があったからでしょうか。

日本は公的な医療保険のお陰で、病院処方の薬が市販薬より安いといった理由もあるからでしょうか、病院で出される薬が過剰と思われることがあります。医師に出された薬で決まった量をきちんと飲んでいても副作用で体調が悪くなる場合だってあります。抗生物質は決まった期間きちんと飲むことで効力を発揮しますが、飲み続けることで耐性をつけてしまう菌もいますし、ビフィズス菌や乳酸菌など善玉の常在菌を殺してしまうこともあります。安易に薬に頼るのは危険です。慢性的な病気、例えば高血圧の薬などは血圧が安定してきたら、量を減らしてもよいか主治医と相談してみると良いでしょう。薬の量はコントロールしていかなくてはいけません。薬とのつき合いは「細く、短く」が基本。病気が治ったらさっさとやめるのが正しい付き合い方です。本書では何種類かの薬を飲むことで現れる「配合変化」という副作用や漢方薬、ビタミン剤の副作用についても書いています。

―薬との付き合い方、考え方を変えるだけでなく、自然のものを利用した健康法を提案されています。

私たちの日常は薬だけでなく、機能性食品、消臭グッズ、界面活性剤を使った洗剤など化学物質に毒されていて、それらの健康被害にあうことも多いのです。もっと自然の食べ物や自然を利用した生活習慣で健康になりましょうということで、具体的な健康法を紹介しました。例えば、梅干しが基礎代謝をあげる、発酵食品や野菜、果物が活性酸素を抑えてがん予防になる。また、日本列島に多く分布するスギ、ヒノキ、クロモジの精油が脳を刺激して、血圧を下げ、心臓の働きを落ち着かせ、認知機能を改善させるなど樹木の効用も書いています。これまでの研究や実践によるしっかりとしたエビデンスのある「健康な生き方」を紹介するように努めました。

インタビューを終えて
本の中では、「抗菌グッズの功罪、清潔すぎる環境がアレルギーを招く、など子育て中のお母さんたちへの警告」も掲載されています。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。

千葉良子(ちば りょうこ)

医学博士、薬剤師/日本薬科大学客員教授

昭和薬科大学薬学部卒業後、同大学分析化学研究室助手、臨床化学分析教育研究准教授、同研究室教授を経て、2017年より現職に至る。杏林大学医学部にて免疫学を学び、東邦大学医学部にて博士号を取得。日本アロマセラピー学会理事、秋田県産業サポータークラブ幹事、同クラブ「食・美・健康ワーキンググループ」主査などを務める。専門はルテニウム錯体化学発光法を用いた体液中医薬品の高感度分析法の開発。ライフワークとして国産樹木精油の臨床応用に携わっている。

主な研究テーマは、ルテニウム錯体化学発光検出による麻薬・覚醒剤の高感度分析、医薬品の味覚分析、臨床における樹木精油の活用など。近年は臨床におけるスギやヒノキ、クロモジといった国産樹木精油のエビデンス集積に注力し、スギ葉精油から製造したジェルを用いて高齢者の口腔ケアを行い、肺炎予防への貢献が期待されている。また医療従事者の立場から樹木精油の可能性を日々探求している。
公式HP
https://coanie.jp

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