横浜富士見丘学園中等教育学校

「品位ある自立した女性」の育成を目指して

美しい緑に囲まれ優雅にたたずむ赤レンガの校舎、木の温もり溢れるキャンパスで伸び伸びと過ごす学園生活。創立87年の伝統を誇る同校は、2007年に新校舎へ移転し中等教育学校として生まれ変わりました。「社会のために、そして他者のために役立つ自分でありたい」という強い意志を持った女性の育成を目指し、「敬愛・誠実・自主」の校訓のもと、自分らしさを見つけ、夢を実現する力を確立します。
所在地 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
電話番号 045-367-4380
アクセス 二俣川駅より徒歩約12分
HP http://www.fujimigaoka.ed.jp/
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高校からの入学なし
帰国子女枠あり
学期制2学期
外国人教師3名
プールなし
宗教なし
制服あり
スクールバスなし
学食
(カフェテリア)
あり
パン・お弁当の
販売
あり
海外研修3年ドイツ(全員)
4年、5年アメリカ(希望者)
語学研修なし
公開行事授業体験(6月)
クラブ体験(8月)
文化祭(10月)
4科対策演習(12月、1月)
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2011年◆平和学習・異文化体験・語学研修を3つの柱としたドイツ海外研修

 中等3年間の集大成として全員参加で行う8日間のドイツ海外研修。語学研修、ホームステイ、平和学習の3本柱を中心に、5年前から実施された海外研修。「複雑な歴史背景を持つドイツで人種差別の恐ろしさを目で見ながら、建学の精神である『奉仕の心』を身に付けて欲しい」と、豊岡稔校長。3年生になると事前学習が始まり、ドイツの歴史、地理、芸術について生徒自身が調べ、10月の文化祭で発表。ホストファミリーへ渡す和紙のお土産作りに励むなど、1年かけて研修への心構えを養います。
 ドイツ海外研修の最初の3日間の目的は、英語を母国語としない者同士で理解し合い、英語の国際性を体験すること。フランクフルト近郊のヴィースバーデンに1家庭2名でホームステイをしながら、午前中は現地の語学専門学校でドイツ人の生徒たちと一緒に英語を学習し、英語で交流します。「ホストファミリーの方はとても温かく接して下さいました。お礼に私たちは抹茶をふるまうなど、とても充実した日々で最終日は号泣してしまいました」と大嶽さん(4年)。
 その後は、ホストファミリーと別れてベルリンに移動。「ユダヤ人迫害」「東西ドイツ」をテーマに、「ザクセンハウゼン強制収容所」や「ベルリンの壁」など、平和を考える上で重要な史跡や建築物を訪れます。「収容所見学では同じ人間とは思えない残虐さに震えてしまいました。この過ちを繰り返さないためにも、平和について一人一人が考えるべきだと思いました」と杉山さん(4年)。生徒たちは貴重な体験を終え、見違えるほど成長して帰国の途につきます。
 「奉仕の心」を重んじる精神は、高齢者や障がい者の施設を訪問する「JRC(青少年赤十字)活動」や、農作物を育てる「植栽活動」、目上の人へのマナーを学ぶ「地域交流」にも取り入れられています。これらの精神は生徒の進路にも大きな影響を与え、卒業後は薬剤師、看護師、保育士、栄養士などを目指す生徒も増えているそうです。

2010年◆自然と人間の関わりを学ぶ中1「自然教室」

 毎年7月末に行われる中1の自然教室。2010年は2泊3日で群馬県を訪れ、尾瀬の散策やブルーベリー狩り、バーベキューなどを体験しました。学校からバスに揺られ群馬県片品村の「わくわく体験郷」に到着すると、翌日行う予定の尾瀬散策の注意点について、地元の農協の方からお話がありました。国立公園特別保護地域で、特別天然記念物の指定を受ける尾瀬には木道が敷かれており、必ずその上を歩かなくてはなりません。木道は、湿原や植物が踏み荒らされるのを防ぐために、国や地方、企業が整備・維持しています。また、ゴミや動植物を持ち込まない、昆虫や植物の採集をしないなど、尾瀬の自然や生態系を保護するために設けられたさまざまなルールがあります。たくさんの人々によって尾瀬の自然が守られてきた歴史を知り、「これからは自分たちもこの自然を守っていかなければならないという気持ちになりました」と中1の生徒たちは語ります。
 翌日は天候に恵まれ、絶好の散策日和。約20名の班に分かれガイドさんについて、鳩待峠から尾瀬ヶ原に向かいます。ニッコウキスゲの群生や日本一小さいといわれる真っ赤なハッチョウトンボなど、貴重な動植物を観察しました。数時間に及ぶ慣れない山歩きで疲れが出てきたクラスメイトがいると、班の仲間みんなで少しペースを落とし、励まし合いながら歩きました。途中、山小屋や休憩所に物資を運ぶ歩荷さんに出会い、100キロ以上の荷物を背負って山を登る姿に驚く生徒たち。あいさつを交わし、道を譲ります。日頃あまり目にすることができない豊かな自然を前に、自然の成り立ちや人間との関わりを学び、自分の命や生活とのつながりを体感しました。10月初旬に行われた文化祭では、登山道の石畳や洞窟、ニッコウキスゲの花畑などのジオラマや、尾瀬の自然をテーマにしたクイズを解きながら進む迷路など、クラスごとに展示を行いました。雄大な自然に思いを馳せ、自分たちが得た感動や驚きを伝えようとアイデアを出し合い、工夫を凝らした発表となりました。

2009年◆夢を描き、やる気を引き出す進路ガイダンス

 4年(高1)全員が参加する進路ガイダンスは、毎年5月に1泊2日の日程で河口湖のホテルで行われます。自分の進路を真剣に考えるためだけの合宿は、横浜富士見ならではの取り組み。「高1の段階だと、ぼんやりと将来のことを考えている生徒は多いが、現実的なところまで落としこんでいる生徒はまだ少ない。自分の将来のことだけを考える時間はとても貴重」と担当の中山先生。
 ガイダンス1日目は、模擬試験を作成する大手出版社の担当者による昨年度の入試傾向等、最新情報のレクチャーから始まります。その後、会場に設営された「法律」「芸術」「経済」「家政」などの13学部のブースにおいて、学園の先生、そして、大学から招いた入試担当者、予備校講師らがガイダンスを行ない、生徒たちの質問に答えていきます。どの生徒も友だちの質問に真剣なまなざしで熱心に聞き入ります。「論文重視の大学を目指したいが、どのような対策が必要?」「ジャーナリストを目指すには何学部が適切?」など、入試に関することから大学卒業後の将来のことまで、質問はさまざま。「大学の名前へのあこがれだけで進路を決めるのは間違いだと気付きました」という生徒も少なくありません。
 また、私立医大の入試担当者から6年間にかかる学費を聞いて、「高額なので驚きました。国立大を目指さないと経済的に大変」という生徒など、進路ガイダンスで得るものはとても大きく、目標がより現実的なものとなります。
 1日目の最後は、先生との1対1の面談が設けられています。志望する学部・大学はおろか、文理選択すらも決めかねている生徒には、校長先生が直接面談。「今、興味のあることや好きなことを聞きじっくり話すことで何かしら挑戦してみたいことを引き出せる」と校長の豊岡先生。一人ひとりの将来について、先生も生徒も真剣に話し合う面談は深夜まで続きます。
 翌2日目は、大手出版社の適性検査「職業選択サポートパック試験」から始まります。この検査で、さらに自分の適性を知り、イメージできなかった職業の内容を知り、進路を考える参考とします。更にもっと詰めて話したほうが良いと思われる生徒は引き続き面談が行われ、この2日間の合宿を通して、将来への道筋を描き、それに向けてやる気を持たせる強力なサポートを行います。

2008年◆ドイツ海外研修

 横浜富士見丘学園中等教育学校は、昨年度から中学と高校の境目をなくし、6年間の完全中高女子一貫校として、新たにスタートしました。
「高い学力と教養、優れた人間性、国際性」を備え、様々な分野で活躍する女性を育てるという目標のもとにカリキュラムも一新、中でも、同校の特色を最大に生かした新しい教育行事が、前期課程3年終了後に実施されるドイツ海外研修です。
 研修の柱は、「国際交流」と「平和学習」。生徒たちは一年かけて準備を行います。ドイツの歴史、特に第2次世界大戦中のユダヤ人迫害については、「アンネの日記」などを通して、詳しく学びます。ドイツ人講師を招いてドイツ語、ドイツの文化、教育制度についても授業が行われ、最終的には一人ひとりが厚さ5センチを超えるしおりを仕上げます。
 第一回目の研修が実施されたのは今年の3月下旬。12日間の日程で、最初の5日間はフランクフルト近郊のウィズバーデンで2~3人に分かれてホームステイ。午前中は現地の語学専門学校で英語研修、午後は街の散策や、現地高校のギムナジウムを訪れました。現地高校を訪れた時の思い出を「普段、クラスのみんなで話すように現地の高校生とも身ぶり、手ぶりで話しました。日本のアニメが人気で、アニメ音楽も良く知っていて、びっくり。質問攻めにあったけど楽しかったです」と話すI.Aさん(4年)。英語を通して、英語を母国語としない人とも理解し合えたことで、将来は国際関係の仕事に就こうと決めたそうです。
 このあと、生徒たちはベルリンに移動、強制収容所やベルリンの壁など平和を考える上で大切な史跡を訪れました。ザクセンハウゼン強制収容所に立った時、「涙があふれそうでした。想像していたものをはるかに超えた衝撃を受け、こんなことは二度と繰り返さないという強い意識を持った」とK.Yさん(4年)。また、H.Mさん(4年)は、「いまではチベットの暴動も他人事ではありません。人の命の大切さを思うようになったし、自分にできることはなにかないかと考えます」と研修のあと、ニュースを見る目も変わったそうです。
 「収容所を最初は怖いと言っていた子どもたちも、行ってよかったと言います。感性豊かなこの時期に行く意味は大きい」と引率した鈴木先生。多くのことを体験し、刺激を受け、考えを深めたドイツ研修は、生徒たちをひとまわり大きく成長させたようです。

私たちがこの学校を紹介します! 

Aさん 5年生(高2)(放送部・英語部)

現在は生徒会長をしています。新しいことに挑戦させてもらえる学校なので、行事運営にはとても気合いが入ります。おすすめは10月の文化祭。全国大会に毎年出場しているダンス部の発表は大講堂が埋まるほどの人気です。

ユニークな先生方による楽しい授業

個性的で面白い先生方が多く、教科書に載っていないことも教えて下さるので楽しく授業を受けることができます。1・2年では毎日宿題があったり、4年になると週4回ほどテストがあったりと大変ですが、自然と勉強する習慣が身に付きました。

和風庭園まである本格的な礼法室

礼法の授業や茶道クラブで使用する礼法室は、校舎から独立した本格的な和空間です。なんと和風庭園もあり、とても落ち着ける場所です。礼法の授業は週1時間あり、和室、洋室それぞれの上座と下座、障子の開け方、お茶やお菓子の出し方、茶道の歴史、手紙の書き方などを学びました。

人気の部活は・・・

人気の部活は吹奏楽、ダンス、チアリーディング部などです。チアリーディング部はかけ声が大きいせいか(笑)、クラスでも中心的存在になる子が多いです。私が所属する放送部は毎年アナウンス大会があるので、朗読や発声練習を頑張っています。

昼食はカフェテリアで

昼休みになると中高の生徒が集まってとてもにぎやか。校長先生をはじめ、先生方も利用するので、一緒にテーブルを囲む姿をよく見かけます。日替わりランチは旬の食材を使ったメニューで生徒に大人気です。

朝の時間から混み合う図書室

ITラウンジが併設されているので、調べ物や自習にぴったり。職員室の隣にあり、すぐ先生に質問できるので、昼休みや放課後だけでなく、ホームルーム前の朝の時間も、とても混み合っています。ドイツに関する書物、環境問題に関する本、話題の文庫本など、蔵書は約25,000冊です。

座談会:校長先生×保護者

豊岡稔校長

  • Aさん
    5年に三女が在籍
  • Bさん
    6年に長女が在籍
  • Cさん
    5年に長女が在籍

■「大切なのは自分らしさを失わないこと」-豊岡校長

自立の仕方が一人一人違うのは当然のこと。その違いを受け止め、一人一人の個性と真剣に向き合い、そして夢の実現をサポートしていくことが我々教員の役目です。

手間と情熱を惜しまず一人一人と向き合う教育

Aさん 女性ならではの品位を大切にしながらも、リーダーとなる女性を育成するという教育方針に惹かれました。また、小学校からダンスを習っている娘は、全国大会に毎年出場しているダンス部の存在が学校選びの決め手となったようです。今では部活命の娘ですが、中学校では宿題が毎日あり、小テストも多いので、学習習慣が身に付きました。
Bさん うちの娘は苦手な教科の先生にお願いして、テスト前は毎朝30分ずつ勉強を見てもらっているようです。この学校は、個人の意思をとても尊重して下さいますよね。娘は学校外でスイミングクラブに通っているのですが、「高体連のインターハイに出たい」と校長先生に相談したところ「それなら顧問をつけて大会に出場出来るようにしましょう」と許可が下りたというのです。娘は有名選手でもないのに(笑)。本当に感激しました。
Cさん 娘は中3までバスケ部に入っていましたが、美大を目指すと決めた時には、部活をやめてアトリエに通うことを後押しして下さいました。個性を尊重するという方針のあらわれですよね。
豊岡校長 誰に言われたのではなく、本人がやりたいと思ったことは尊重したい。これは常に思っています。だから、国公立大や難関私大受験に向けたハイレベルな授業を行う「ALクラス」も成績上位者ではなく希望制にしています。もちろん、Aさんのお嬢さんのように部活命の生徒や、習い事をする生徒も、それぞれ素晴らしい。大切なのは自分らしい生き方をすることなんです。

1年間のカレンダーは心震える体験、感動、笑顔がいっぱい

Bさん この学校で驚いたのが体育祭です。例えば、パン食い競争は、イスに座ってからパンを食べて、ゴミ箱に袋を捨ててからゴールするんです(笑)。ほかにも粉の中に顔をつけてグミを探す「美白少女」という競技があったり。運動が苦手な子でも楽しく参加できる、微笑ましい行事だと感じました。
Cさん クラスで合唱を披露する音楽会は、朝練までするだけあって、当日、歌い終えた生徒たちは達成感に満ち溢れたいい表情をしています。また、農作物を育てて近隣の方々に届ける「植栽活動」や、通学路の清掃を行う「地域貢献活動」を通して、思いやりの心が自然と身に付くので、親としてはとても感謝しています。
豊岡校長 奉仕の心は本校の教育の根底ですからね。私の持論ですが、「悔いのない人生だった」と言い切るには「いかに他者の為に尽力したか」という価値観で決まるのではないかと思っています。本校が目指す「品位ある女性」というのも、「相手を気遣う優しさ」があってこそ。行事や日頃の学校生活から「誰かの為に」という心を育み、巣立って欲しいと願っています。
Aさん 私は役員だったので卒業式に出席しましたが、6年生の生徒たちは「なぜ、こんなに泣くの?」というくらい号泣していました。それほど、この学校で過ごした6年間は充実していたんだなと感じました。ちなみに、娘にも「卒業式で泣く?」と聞いたら、「もちろん号泣でしょ!」と言っていました(笑)。

一人一人の夢を実現へと導くキャリアデザイン

Aさん 進路指導では特に先生方のサポートの厚さを実感します。ダンスを職業にするか悩んでいた娘に、顧問の先生がダンス部OGの先輩方から大学や専門学校の様子を聞く機会を設けて下さいました。
Cさん 中3では校長面談があり、校長先生が一人一人に進路の話をして下さるので驚きました。美術系の大学に進学したいと悩んだ時にも、相談に乗って下さったそうで。ありがとうございます。
豊岡校長 伝統を受け継ぎながらも、生徒の要望や時代に合わせてカリキュラムを組む必要がありますから、生徒の意見は大切にしています。本校ではキャリアデザイン、いわゆる進路ガイダンスを3、4年次に行い、最後の2年間でじっくり進路に向けて勉強に取り組みます。進路講演会、大学訪問、インターンシップなどを積極的に行っていますが、特に4年次に行われる1泊2日の進路ガイダンスは、曖昧だった夢が具体的な目標へと変わる機会となっています。
Bさん まさに6年間で様々な道が開ける学校ですね。娘は将来海外ボランティアの活動をしたいそうなのですが、先生方の愛情をたっぷり受け、日頃から「奉仕の心」を意識しているからこそ見つかった夢なのでしょう。穏やかな雰囲気でありながら、芯の強い子に育てて下さる、そんな学校だと思います。

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私立中高一貫校
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ママの目線で各校の魅力を探る

[校長先生×保護者座談会]

教育・学校生活について語る

[School Life]

誌上学校見学

[Interview]

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