清泉女学院中学高等学校

知性と学力を身に付け、未来を切り拓く

自然豊かな鎌倉玉縄城跡地に佇み、1877年にスペインに設立された聖心侍女修道会を創立母体とする清泉女学院。「神の み前に 清く 正しく 愛ふかく」を教育理念に、愛と自由に溢れる全人教育を行っています。祈りで始まり、祈りで終わる学校生活では、ゆるぎない価値観を育み、現代を力強く生きる女性を育成します。
所在地 神奈川県鎌倉市城廻200
電話番号 0467-46-3171
アクセス 大船駅よりバス約5分
HP http://www.seisen-h.ed.jp/
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高校からの入学なし
帰国子女枠あり
学期制2学期
外国人教師専任1名、講師2名
プールなし
宗教あり
制服あり
スクールバスなし
学食
(カフェテリア)
なし
パン・お弁当の
販売
あり
海外研修高1 ニュージーランド研修(希望者)
公開行事オープンスクール(6月)
クラブ見学会(6月)
バザー(7月)
清泉祭(9月)


学校説明会
MAP
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2015年◆自然科学への興味を深める伝統の野外学習

 知識偏重でなく総合的な学力を身に付けるため、実体験に基づいた学習に力を入れています。特に理科は実験・観察を重視しており、中1から高1で実施される野外学習は清泉の伝統的な行事です。中1の野外学習は清泉敷地内。4月からソメイヨシノやヤマザクラなど5種類のサクラを観察し、色や花びらの形の違いを探ったり、タンポポやマツなどの植物を観察し、種類ごとに分類したりして準備を進めます。当日は、土の中の生物の観察や、森林の生態観察、バードウォッチングの手法も学びます。「四季折々の自然が見られる環境は、まさに生きた教材です」と理科を担当する教頭の佐藤美紀子先生。ご自身も清泉の卒業生で、アマゾンや各国の自然保護区を訪れ、森林を研究する森林生態学の専門家でもあります。
 中2以降の野外学習では箱根、三浦半島、真鶴半島で地学実習と生態系の学習を行います。観察した動植物を記録するフィールドノートを作成し、自分で考え、まとめる力を身に付けます。「見る」「触れる」「感じる」体験で総合的な能力が育まれます。

理系志望率を高めるアイディア豊富な実験

 6年間を通して「真理を探究する心」と「周囲の喜びを自分の喜びと感じる心」を育みます。日々の実験では、女子生徒の感性に訴えるように、身近な教材や色鮮やかな物を使用します。例えば、きゅうりの漬物から浸透圧を感じたり、マロウブルーという青色のハーブティーにレモンを入れるとピンク色に変わる様子から液体の性質を学んだり。DNAや遺伝子といった人体の学習では、「生命の神秘」が「自分の存在の神秘」であることを実感します。「こうしたアイディア豊富な実験や生命の神秘に触れる学びは、自然科学への興味関心を深めるだけでなく、すべての『命』が神から与えられた唯一のものであることへの気付きとなり、『他者のためになりたい』と思う気持ちを芽生えさせます」と佐藤先生。文系・理系にコースが分かれる高2では約3分の1の生徒が理系を選択し、人の命に関わる医療や看護の世界を志す生徒も少なくないほか、中には「地球環境のため、人間が作り出した化学物質を分解する方法を見つけたい」と大きな夢を見つける生徒もいるそうです。
 ほかにも、総合学習では、自分でテーマを選び、1年かけて研究する中3の論文制作や、老人ホームで行う奉仕活動など、知的好奇心と豊かな心を育むプログラムが目白押しです。

2014年◆一人一人の力と協力が結実した「清泉祭」

 9割以上がクラブに所属し、学業との両立をしている清泉の生徒たち。2014年10月24日、25日に開催された第52回清泉祭では、日頃のクラブ活動を通じて得た知識・経験・技術を生き生きと発表しました。スローガンは、「一人一人の持っている色を組み合わせて、自分たちにしかできない清泉祭にしよう」という思いを込めた「Color」。約30のクラブや有志団体が一丸となって5月から企画や準備を進めてきました。

 グラウンドや体育館ではソフトボール部やバレーボール部などの運動部公開練習を行い、講堂では管弦楽部や演劇部などがステージを披露。特に、演劇部は今回の演目『山の動く日』で、神奈川県高等学校演劇発表会において金賞を受賞し、神奈川県代表として2015年1月に行われる関東高等学校演劇研究大会に出場が決定しています。校舎内の各教室では、文芸部、美術部、書道部などの文化部による展示・発表が行われ、化学部によるスライム作りの実験や、華道部による生け花体験コーナーなど来校者参加型の企画も用意されています。

 華やかな歌声で約600人の観客を動員したのが、中1~高2まで100名以上の生徒が所属する音楽部の合唱発表。中1が「アラジン」のミュージカルナンバーを、中2、中3が「贈物」、高校生が「亡き人に」など13曲の歌を披露しました。音楽部は、2013年に中学生がNHK全国学校音楽コンクール全国大会で優良賞、高校生がオーストリア・オープン・コンペティションで総合グランプリを受賞するなど、全国レベルの実力を誇ります。清泉祭初日の発表後も、第67回全日本合唱コンクール全国大会に出場するため、岩手県盛岡市に出発。結果は、中学音楽部及び高校音楽部が共に金賞を受賞、中学音楽部は盛岡市教育委員会賞も受賞する快挙を成し遂げました。

 清泉祭は、これまで高3の生徒が中心となって4月に行われてきましたが、年度初めから受験勉強に集中できるようにと、2015年度から秋に移行することになり、今年度はその移行措置として、4月の第51回に続いて第52回を10月に実施。今回、企画・準備を先導してきたのは高2の生徒たちです。「タイムスケジュールを考えながら準備をするのは大変でしたが、全員が一致団結して無事に本番を迎えることができました」と清泉祭実行委員として装飾を担当した高校2年生。広報室長の濱田京子先生は、「生徒主体の活動は、自分で考え、判断し、責任をもって行動する力を養います」と話します。清泉祭は、一人一人の能力と互いの協力が融合した努力の成果が詰まっています。

2013年◆生きた英語を学ぶ、少人数の英会話授業

 英語の教科書を音読した回数を毎日記入する「音読シート」や、洋書の多読で語彙力を高める「めざせ100万語」のプログラム、週1回の「単語テスト」を行い、日々英語に触れる環境を整えています。ネイティブ講師によるオールイングリッシュの英会話授業は週1回。クラスを2分割した少人数制で生徒全員が発言できる場を設けています。取材したのは、食べ物の好き嫌いをテーマとした中2の英会話授業。「ちょっと好き=a little、大嫌い=hate など、感情を表現する副詞や動詞を使った、実践的な会話を学びます」と、レベッカ・メイス先生。テキストの例文をもとに行われる会話練習では、先生から受けた質問を自分自身に当てはめて答えます。友達の意外な好みが分かり思わず「Really?」と驚いたり、ブロッコリーの綴りを先生に質問したり、自然と英語が飛び交います。自主的に英語で質問・発言・会話をするとご褒美シールをもらえるポイント制度があり、積極的に取り組む生徒の姿が多く見られました。授業は中3後期に高校の内容に入り、高1からはディベートやプレゼンテーションなどを取り入れた、より実践的な英語力を養います。
 日頃学んだ英語の成果を生かす機会は、高1のニュージーランド研修のほか、中2・中3のイングリッシュキャンプ、さらに英検やGTEC(Global Test of English Communication)受験など、数多く設けています。「GTECは、書く、聞く、読む、話すの総合的バランスを測定するテスト。多角的に英語力が分析でき、1年ごとの学力推移も確認できます」と、英語かの芝﨑美保先生。文法や読解だけでなく、コミュニケーション能力を重視する清泉女学院の教育は、生きた英語を開花させます。

 7月14日、清泉女学院では、受験を希望する小学生とその保護者を対象とした「クラブ見学会」が開催されました。これは文化祭にあたる「清泉祭」が年度初めの4月に開催されることから、夏の学校見学シーズンにもクラブ活動を見てもらう機会を設けようと2012年度から始まった行事です。クラブ活動加入率が90%を超えている清泉女学院。22あるクラブでは、生徒たちがこの日のために、工夫を凝らした発表や展示、見学者のための体験プログラムやプレゼントの準備をしてきました。

 講堂では英語部(E.S.S.)が英語劇「サウンド・オブ・ミュージック」、音楽部がハンガリーの宗教曲や民謡を、地下ホールではダンス部がパフォーマンスを披露。どの部の発表に対しても憧れの眼差しでじっと見つめる小学生が多数集まりました。校舎内では料理部や手工芸部、美術部など文化部が多彩な展示を実施。書道部の体験では小学生を優しく励ます姿、演劇部の「みんなでロミオとジュリエット」では男役の迫力ある演技など、クラブごとにさまざまな表情を見ることができます。グラウンドや体育館では、テニス部やソフトボール部、卓球部など運動部が見学と体験を実施しています。「まとあて」や「ホームラン王決定戦」の体験プログラムでは、ちょっと遠慮がちな小学生に「思いきり打ってごらん」「がんばって合格したら入部してね」とさりげなく声をかけながらリードします。

 文化部、運動部を問わず、どのクラブの生徒からも伝わってくるのは、見学者に楽しんでほしい、清泉らしさを感じてほしいという熱い思い。そして、「どちらに行かれますか」と自然に声をかける様子や、必ず「ありがとうございます!」と挨拶する姿も印象的です。「清泉女学院では日頃から上級生が下級生の面倒をみますから、生徒たちは人を思いやることを自然に学びます」と広報室長の濵田京子先生。謙虚な心、感謝する心を育てるという清泉女学院の教育目標が、生徒たち一人一人の心にしっかり根付いていることを感じるクラブ見学会でした。

2011年◆心を育てる倫理教育

 ミッションスクールである清泉女学院の教育の根底にはキリストの福音があります。中3の倫理の授業を取材しました。前回の授業は聖書を用い、「人には、それぞれに神様から預かった才能があります。恐れずこれを生かしなさい」という「タラントンのたとえ」を学びました。今回はその学びを一層深めるための授業。生徒たちの手に聖書はありません。視聴覚室のスクリーンには「Beautiful day(U2)」と「Bad day(ダニエル・パウター)」の歌詞の入った映像が流れます。「この世の終わりのように見えても今日は美しい日さ。楽しまなければ損さ」「君は、何もかもうまくいかないという。作り笑いをしてまた生活を送る。今日はついてない日だっただけ」。歌詞は、様々なことにぶつかり迷いながら成長している多感な年頃の生徒たちの気持ちに重なります。「大切なのは今日一日です」。倫理担当の吉岡先生の言葉が生徒たちの胸に響きます。
 清泉女学院の倫理教育は全学年の必修科目です。中学では、オリエンテーションキャンプや錬成会、ワークショップなど、友達と分かち合う精神や自己肯定感を育み、自分は神から愛されている大切な存在であることを実感します。中3の「自己発見ワークショップ」は、クラスメイト一人一人の好きなところを1行メッセージにして、本人に手渡します。自分を肯定してくれる友人からの優しい言葉は、自信と勇気の源。「落ち込んだ時にいつも読み返しています」と、ずっと宝物にしている卒業生も多いそうです。さらに、高校では、現代社会の課題と結びついた実践的な授業を通して、生と死、環境、平和について学びます。「キリスト教はヨーロッパの人々の考え方のもとになっています。目に見えない精神的価値観を知り、同じ地球市民として異文化を理解するため聖書の教えを教養として学びます。そして、国際的視野を持った女性として社会で活躍して欲しい」とシスター大河内。しっかりとした価値観、ゆるぎない人間観、世界観に基づき、自分で考え、行動できる女性を育んでいます。

私たちの学校を写真で紹介します。

清泉女学院中学高等学校

私たちの学校をご紹介します

(左)Aさん(中)Bさん(右)Cさん
中学3年生

私たち3人は生徒会の執行部です。執行部の活動が始まるのは清泉祭が終わる5月から。学校生活の充実や奉仕活動の実践など、公約の実現に向けて全力で取り組んでいます。

聖堂でお祈りをすると穏やかな気持ちになります!

180名が入れる聖堂では、毎月1回、の朝に希望者参加のミサが行われます。神聖な雰囲気の中、自分自身を見つめ直すことで心が研ぎ澄まされます。ほかにも、学年ミサや、倫理の授業、宗教研究でも利用します。

入部率は90%以上!活発なクラブ活動

水曜日・金曜日の放課後はクラブ活動の時間。土曜日の午前中に活動する場合もあります。運動部、文化部合わせて22のクラブがあり、ほとんどのクラブが中高一緒に活動します。特に盛んなのは、音楽部。合唱コンクールの全国大会の常連で、日本全国かけ巡って青春を満喫しています。

中1から百人一首の暗唱に取り組みます

古典の授業はまず、百人一首を覚えることから始まります。毎年開かれる図書委員会主催の百人一首大会で、その成果を競い合います。ほかにも、竹取物語などの身近な文学も読み、古典に親しんでいます。

清泉生の憩いの場「ラフェンテ」

ジュースやスイーツが販売されるカフェコーナー、ラフェンテは清泉生のおすすめスポット。昼休みと放課後、友達やクラブの仲間とおしゃべりを楽しんでいます。人気のプリンやフルーツゼリーは売り切れ必至です!

英語の多読「めざせ100万語」のプログラム

図書室に洋書を載せたカートがあり、英語や自習の時間を使って100万語の読破を目指します。達成するには何十冊も読まなければなりませんが、ディズニーなどの身近な物語の洋書もあるので楽しみながら取り組んでいます。

私たちがこの学校を紹介します!

Aさん 高校2年生(管弦楽部)

生徒会長をしています。清泉の魅力は何と言っても自然豊かな環境と、文化祭をはじめ一丸となって取り組む行事や部活動。仲間とやり遂げる充実感を味わいたいと毎日張り切っています。

お祈りで始まる1日

毎日教室でお祈りをします。小鳥のさえずりも聞こえる静かな時間はみんなにとって大切なひととき。心が研ぎ澄まされ、一日を気持ちよくスタートできます。創立記念日、夏休み前、クリスマスには講堂で全校ミサが、毎週木曜日の朝にも聖堂でミサが行われています。

昼食時間は女の子の楽しみ時間

お弁当が基本ですが、朝、予約をしておにぎりを購入することもできます。パンの販売もあります。一番人気はメロンパン。曜日限定、数も少しなので、販売日には皆売店に向かって走ります。

自分の力を発揮できる部活動

文化系13、運動系9の部活があり、グラウンドは広々としています。私の所属する管弦楽部は約100人の大所帯。中高が一緒に活動しています。

きめ細かい指導で分かりやすい授業

清泉の伝統である野外実習。花の色が違うくらいにしか思っていなかった桜にもたくさんの種類があることを知りました。知識が増えるって楽しいことです。英語は高校になると、話す・聴く・読む・書くと細かく分けて指導していただけます。高2からは習熟度別になります。

くつろぎの場のラフェンテ

ラフェンテはスペイン語で「泉」という意味。昼休みや放課後、ここで販売しているジュースやプリンを食べながら、お友達と部活動やプライベートのことなどを楽しくおしゃべり。中1は6月のテスト終了後から利用できます。

Yさん(23)
2011年 清泉女学院中学高等学校卒業
2015年 早稲田大学教育学部理学科生物学専修卒業
2015年4月〜都市銀行 総合職

社会人になり改めて実感する清泉の魅力

中高の6年間で熱中した音楽部で、たくさんの友人や先生たちとかけがえのない経験をしてきたYさん。尊敬する恩師との出会いは、彼女の人生に大きな影響を与えました。社会人2年目を迎えたYさんにとって、清泉で過ごした12年間はどのようなもので、そして今、改めて思う清泉の良さとは何なのでしょうか。

Q.清泉女学院中学高等学校に入学したきっかけは?
 私は小学校から清泉で、鎌倉の清泉小学校に入りました。父が卒業生で、叔母といとこは、女学院までの卒業生です。両親からすれば、自分の娘を清泉に入れるのが当たり前だったのだと思います。清泉しか受験をしませんでしたし、弟も清泉小学校でした。
 キリスト教の教えに基づいた教育、隣人や友人を大切にしなさいとか、自然学校など、公立の学校へ行っていたらできないような経験をたくさんさせてもらいました。私にそういう環境で教育を受けさせることを両親が望んでくれて、感謝しています。 


Q.部活は何をしていましたか?
 中学から高校を卒業するまで、ずっと音楽部でした。当時は、4月に文化祭があったんです。中学に入学した直後に文化祭があって、その時に音楽部が上演したミュージカルを見て、「私も絶対にこれをやりたい!」って思いました。舞台の上が本当に楽しそうでしたし、小さな頃から音楽が好きでピアノも習っていたので、それも生かせると思ったんです。でも、当時の私はすごい音痴で…。母には「気がついているのか知らないけど、あなたは、歌は上手じゃないのよ」って止められて(笑)。それでも、どうしても入りたいからって、入部届けに印鑑を押してもらったんです。練習して、だいぶ上手になったと思います(笑)。必死にというよりは本当に楽しくて、家でもずっと練習していましたね。文化祭のミュージカルでは役をもらって、ソロもやらせてもらえました。
 部活がすごく楽しくて、そのために学校へ来ていたと言っても言い過ぎじゃないかもしれません。中3の時と高2の時は音楽部の部長もやらせてもらいましたし、中3の時は全日本合唱コンクールの全国大会で初めての金賞を、高2の時も金賞を受賞しました。中3の時は金賞の中でも1位で、日本語の曲を歌った中でも1位になって、その賞品でグランドピアノもいただいたんです。表彰式では何度も呼ばれて、先生もみんなも、うれしくて泣きっぱなしでしたね。普通は高3の4月の文化祭で引退するのですが、その年はイタリアで行われたセギッツイ国際合唱コンクールに招待されたので、延長して部活動をしていました。そのコンクールでは、参加した3部門のすべてで1位になって、総合で2位になりました。この時も大声援をいただいて、本当にうれしかったですね。海外なので英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語を使って歌いました。日本の歌は日本語で歌ったのですが、言葉は伝わらないのに気持ちは伝わるんだって実感しました。本当に貴重な体験になりました。


Q.好きだった科目は?
 生物が大好きでした。もともと清泉小学校の自然教室が好きだったんですけど、中1の時の生物の授業が本当に楽しかったんです。授業で桜とかタンポポとかの観察で外へ出て、誰かに何を言われたわけでもないのに自然の中で育って、きれいな花を咲かせているっていうのが、すごいなと。なぜだろう、どうなっているんだろうって考えるのが本当に楽しかったんです。それで勉強をするようになって、負けず嫌いなところがあるのでもっと勉強するようになって、大学も生物学科に進みました。
 生物の先生と音楽部の顧問が同じで、今教頭をしている佐藤美紀子先生だったのも大きかったですね。先生のことが大好きで、先生が昔行ったアマゾンの話とか、ヨーロッパで歌っていた話とか、教科書だけじゃない実体験の話が聞けたのも本当に楽しかったです。佐藤先生は、私のお手本なんですよ。今でも、OGでやっているLa Pura Fuenteという合唱グループがあるのですが、そこでも指導してもらっています。学校生活で、お手本になるようなたくさんの先生に出会うことができたのは、本当に良かったと思っています。


Q.この学校の良いところは?
 私は清泉の中に12年間いたのですが、ここは本当に良い環境だなと思います。大学に進学することで外へ出たわけですけど、世の中にはそんなことがあるんだとか、こんな人もいるんだとか、大学ではそれまでとは違う、いろいろな経験をしました。そう考えると清泉には本当に良い人しかいなくて、良い環境にいたんだなって改めて思いましたね。仕事でも、もう少し人を疑うことをしなさいって注意をされることがあります(笑)。
 私の人間としての軸とか価値観が、清泉での12年間で培われたんだと思います。誰も見ていなくても神様は見ているのだから、誰も見ていなければ何をしても良いわけではないとか、自分の中の軸が、自分に問いかけられるものができたと思います。
 私は、教員免許を取るために大学4年生の時の教育実習でここに戻ってきたんです。今度は教師側の立場を少しだけ経験させてもらったのですが、良い子が多いなと思いました。人のことを考えることができる、素直な子が多いんです。別の立場から見ても、この学校は良いなって思いました。


Q.今はどんな仕事をしているのですか?
 都市銀行の融資課に勤めています。まだ丸1年が経ったばかりなので、すべてのことをわかっているわけではないのですが、法人に融資をするときの書類を作成したり、計算書を見たり、社内で格付けをしたり、どのように融資をするのかを上司と相談して稟議書を作成したりしています。
 忙しいですけど、時間の使い方が学生の時とは違うので、充実していると思います。あっという間の1年でしたね。つらい時もあって、土曜日が早く来ないかなとか、月曜日が憂鬱でしょうがない時もありましたけど、もう後輩が入ってきてしまったんですね。まだ新人でいたかったなと思います(笑)。
 教員免許は持っているんですけど、もし先生になるのなら清泉が良かったんです。でも4年間だけ外に出ただけで戻ってきても、生徒たちに教えられることってすごく少ないと思ったんですね。佐藤先生みたいに、自分が経験したことを面白く生徒たちに伝えることができませんから、もし今、教師になっても力不足だと思いました。
 就職先に銀行を選んだのは、法人の経営者とかに会えるので、自分の幅も広がるのかなと思ったからです。とにかくいろいろなことを知りたいのですが、就職の説明会とか面接で、銀行ならそれができると言われたので、それで銀行に就職しました。
 法人融資には、女性がすごく少ないんです。研修に行っても9割が男性で、ずっと女子校にいたのに今度は男子校に紛れ込んだみたいで、すごく不思議な経験をしています。


Q.進学を考えている人へのメッセージをお願いします。
 勉強でも部活でも、伸び伸びと、やりたいことが何でもできる素敵な環境です。先生方は何を相談しても応えてくれますし、頼れる、ついていきたいと思える大人がたくさんいると思います。
 卒業生にもいろいろな人がいます。毎朝、茅ヶ崎の海でサーフィンをしてから学校へ来て、学校が終わったらそのまま海へ行ってサーフィンをするという同級生がいましたけど、彼女は今、プロサーファーでオリンピックをめざしていますし、他にもいろいろな場で活躍している先輩方が本当にたくさんいます。
 それはこの学校が、どこの大学に入るということが目的なのではなくて、その先の人生のことを考えてくれているからだと思います。生徒が本当にやりたいことを見つける手伝いをしてくれて、それを応援してくれる、伸ばしてもらえる環境がここにはあると思います。

「学力と人の痛みを理解できる心を育てます」

高倉芳子校長

  • Aさん
    高3に次女が在籍。長女、自身も卒業生
  • Bさん
    高1に長女が在籍
  • Cさん
    高1に長女が在籍

他者を思いやる気持ちが育まれる学校生活

Aさん 娘2人は小学校からお世話になり、私自身も卒業生ですが、今も変わらず「人が喜ぶ姿を自分の喜びと感じる心」を育む教育が受け継がれていると感じます。中1と中3で鎌倉や横須賀の特別養護老人ホームを訪問する奉仕活動では、歌を披露したり、食事のお手伝いをしたりします。「どうしたら喜ばれるか」をいつも考え、工夫している気持ちが伝わってきます。また、長女が卒業する年に東日本大震災が起こりました。同級生たちと一緒に駅で募金活動を行ったのですが、1週間で100万円以上集まったこともさることながら、何よりも自主的に「何か役立てることはないか」を考え、行動に移す力が育っていたことに親として子供の成長を感じました。

Cさん 毎年7月に行われるバザーでは、生徒の手作りアクセサリーやフェアトレード商品の販売を行い、収益は東ティモールやフィリピンに寄付をしています。娘は自分から働きかけて活動するタイプではありませんが、手芸品作りが好きなようで、陰ながらできることを考え、見つけて取り組んでいます。

高倉校長 こうしたボランティア活動はもちろん、毎日のお祈りや、全学年必修の週1~2時間の倫理の授業でも、温かい心が育つと同時に、自分で考え、判断し、行動できる人になっていきます。

自分の興味を追求し将来につなげるきっかけ作り

Bさん 中3は興味のあるテーマを選び、1年かけて論文制作をします。資料を探したり、専門家にインタビューをしたりするのですが、膨大な情報を整理し、まとめる作業は本当に大変そうでした。でも、いくつもの困難を乗り越えて完成したときの達成感はとても大きかったようです。

Aさん 長女は数学が好きで、「そろばんが長く愛される理由」をテーマに論文を書いたのですが、これがきっかけとなって大学は政治経済学部に進学し、銀行に就職しました。

Cさん 高1の職場体験学習も将来を考える良い機会です。娘は音楽部に所属し、中3のときにミュージカル作品を創った経験から舞台関係に興味を持っていたので、NHKに行きました。実際に本物の放送機器や裏方の仕事を目にすることができ、さらに夢が膨らんだようです。

高倉校長 本校ではさまざまな体験学習を行っています。海外研修もその一つです。これまでは約2週間のニュージーランド研修のみでしたが、2015年度より、高1と中3を対象に3ヶ月間のニュージーランド短期留学制度を新たに設けました。参加を希望する生徒は「何故行きたいのか」をレポートで提出するのですが、これは「現地で何を学びたいか」を明確にし、高い意識を持つこと、さらに行かせてくださる保護者の方に感謝の気持ちを持ってもらうのがねらいです。

何事にも全力を尽くし仲間との絆を深める

Bさん 清泉の音楽部は全国大会や世界大会に出場するほどなので、毎年5月に行われる学校行事の高校合唱祭も非常にレベルが高いのですが、幼い頃にピアノをやめた娘がピアノ伴奏を引き受けてきたんです。親としては絶対に無理だろうと思って断るように言ったのですが、やるからにはみんなに迷惑をかけられないと、3週間練習を一生懸命頑張り、見事にやり遂げました。

Cさん 娘は音楽部に所属しているので、遠征が多く勉強との両立が本当に大変です。中2の頃まで家ではほとんど勉強しておらず、成績が下がってしまったことがあったのですが、中3になって突然「勉強も頑張る」と宣言したんです。それ以来、どんなに部活が忙しくても空き時間を見つけてコツコツと勉強するようになりました。

高倉校長 勉強はもちろん行事、委員会、クラブ活動まですべてにおいて全力で取り組む生徒たちが清泉の自慢です。「強い信念を持ってより高い目標を掲げよう」の意味を込めた2015年度からの学校目標、「SURSUM CORDA(心を高くあげよ)」を常に念頭に、未来に向かって突き進んでほしいと思います。私たち教師陣も精一杯サポートします。

座談会:校長先生×保護者

須田 和男校長

  • Aさん
    高2に長女が在籍。自身も卒業生
  • Bさん
    高3に長女が在籍。自身も卒業生
  • Cさん
    高3に双子の姉妹が在籍。自身も卒業生
  • Dさん
    高3に次女が在籍。長女、自身も卒業生

「一人一人の努力が報われる教育を」ー須田校長

今に甘んじることなく、自らを高めてほしい。明るく伸び伸びとした校風を守りながら、
夢や希望をかなえるための確かな学力と、実現する力を養います。

謙虚な心、感謝の心が育まれる環境

Dさん 「隣人を愛せよ」というキリスト教の教えをもとに、他者を思いやるというゆるぎない価値観が育っていると感じます。長女が大学進学する年に東日本大震災が起こり、ゴールデンウィーク明けから授業が開始されることになりました。空いた1カ月をどのように過ごすのかと思っていたら、同期の清泉生と一緒に募金活動を始めたんです。駅や警察への届け出や募金箱づくり、活動のシフトの作成まですべて自分たちで行い、なかには「入学式の前に4時間だけでも」と参加する生徒もいたようです。

Cさん 清泉の生徒はみんな温かい心を持っていますね。お祈りや日頃の先生方によるご指導はもちろん、先輩からの影響も大きいと思います。行事や大会などの節目に書くクラブで先輩から荒廃へ手紙を渡すという伝統がありますが、「入学した頃に比べてこんなところが成長したね」というメッセージとともに、「今頑張れるのは周りの人の支えがあるからなんだよ」と、感謝の気持ちを持つことを必ず伝えています。

Dさん 次女が所属する音楽部は毎年全日本合唱コンクールに出場し、今年はウィーンの国際コンクールに出場するほどの実力を誇るクラブ。でも、決して天狗になることはなく「先生や保護者の支えがあるから大会に出場できるんだ」という謙虚な心を部員全員が持っているようです。

個性を認め合いながらみんなで作り上げる行事

須田校長 生鮮には明るく伸び伸びとした校風が根付いています。それは、一人一人の個性を尊重し、思いやるという「多様性」を大切にしているからこそ。とりわけ、行事ではさまざまな個性を持つ生徒同士が同じ目標に向けて切瑳琢磨する姿に感動します。

Bさん 合唱祭は特に印象的です。思春期ですから練習の際にぶつかり合いもあるようでしが、みんなで壁を乗り越えて本番に臨む姿はまさに青春。こちらまで学生時代に戻ったような気持ちになります。

Cさん みんな素直でピュア。清泉祭もとことんやりますよね。次女はESSクラブで部長を務めていますが、清泉祭で劇を発表する際、脚本、衣装、演出まで自分たちで手掛けたそうです。

須田校長 清泉祭の開会式は一般公開していませんが、これも見ものです。特に、ダンス部、音楽部、演劇部のあこがれの先輩の姿には大騒ぎ(笑)。でも管弦楽部の出番になるとピタリとざわめきが収まり、真剣に演奏に聞き入る。こうしたマナーとけじめがあるのも清泉の特色ですね。

さまざなな可能性の種を蒔く学びと体験の場

Dさん 一人一人がテーマを決めて徹底的に調べて取り組む中3の「論文作成」は、自分の持ち味がどんな分野に生かせるを考える機会になります。その後は、高1の夏休みに行われる職場見学や、各分野で活躍されている卒業生の講演など、自分の生き方を考えるきっかけをさまざまな形で与えてくださいます。

Cさん 講演会があった日は「こんな先輩がいて、今はこんな仕事をしているんだよ!」と娘たちは大興奮でした。今年は「卒業生からのメッセージ」という小冊子も配られましたが、夢や希望が膨らんだようで、自分たちも伝統を繋げなきゃという使命感も生まれたようです。

Bさん 授業でも、疑問や気付きを深める場が多いですね。特に理科は授業の2回に1回は「実験・観察」があり、高1までは年1回、野外学習を行っています。おかげで高3の長女は理科が大好きになり、今は理系大学への進学に向けて受験勉強に励んでいます。

須田校長 中1では、校内で野鳥や植物の生態を観察し、中2いこうは三浦半島や箱根で生物・地学実習を行います。実験のたびに学んだことをフィールドノートにまとめるのは大変な作業ですが、この積み重ねこそが自然科学への興味を深める近道。理系の進学を希望する生徒も多くいます。

Aさん 進学希望に応えるための補習や歩行も充実しています。週2回、難関大学を目指す生徒のために開かれる「スーパープレップ」という特別講座や、放課後の20分間を勉強にあてる「ステップアップタイム」があり、学習面でのサポートも手厚いと感じます。

須田校長 夢の実現に向けて道筋を作ることが教師の使命。学習面でも目指す大学があれば全力でサポートしていくつもりです。「自らを高めよ」という学校の努力目標を掲げて3年目。勉学は学生の本分ですから、精いっぱい努力しなくては。これからも、清泉の明るい校風を大切にしながら、生徒一人一人の努力が報われるような教育を実践していきたいと考えています。

座談会:校長先生×保護者

須田和男校長

  • Aさん
    高3に次女が在籍
  • Bさん
    高3に長女が在籍
  • Cさん
    高3に長女が在籍

■「自分の力を社会に貢献するため、優しさと逞しさを持った女性であれ」
-須田校長

自分を見つめ、人として自らを高めること、勉学にいそしむことを目指して2011年度から「自ら高めよ」という努力目標を持ちました。将来の夢に向かって努力を続ける生徒を指導するとともに大切に見守っていきます。

実際の体験が、好奇心を駆り立て確実な学力に結びつきます

須田校長 本校では伝統的に理科教育に重きを置いています。校内は自然の宝庫であり、実験室も充実しています。野外学習は、清泉オリジナルのテキストを基に、中1は校内で森の木や野鳥、虫を観察、中2は箱根で地学の実習、中3は三浦で生物・地学の実習、さらに高1では真鶴・箱根で生物の実習と理科実習を行います。
Aさん 卒業した長女は理科が好きで、この学校を希望しました。野外学習は発見の連続だったそうです。観察のポイントやスケッチの仕方、レポートの書き方を丁寧に指導していただき、毎回学んだことをフィールドノートにまとめていました。多角的な視野に加えて、まとめる力、文章表現力が身につき、社会人となった今、仕事で大いに役に立っているそうです。
須田校長 理科教育は「本物にふれること」が大切です。そして、自然の素晴らしさを知るだけでなく、自分はこの自然の中で生かされていることに気付き、行動できるようになって欲しいと思います。

書くことで今まで気づかなかった自分を知る

須田校長 中3では、自ら興味関心のあることを見つけ、論文に取り組みます。中3の始めにテーマを決めて1年かけて仕上げるので、まさに卒業論文のようです。テーマを決めた動機、情報収集の方法、論文の書き方など、一貫して丁寧に指導します。この積み重ねによって、理論立てて物事を考え、進める力が身についていきます。
Bさん そうですね。その力はいろいろなところで発揮できているようです。娘が所属する演劇部では部員がキャストから演出、監督、美術など、全てを自分たちの手で作り上げます。2010年度の全国大会に出場が決まった「モンタージュ」では娘が演出を手掛けました。作品のメッセージをいかに効果的に伝えるか、心の動きをどう表現するか、試行錯誤の連続だったと思いますが、論文等で培った力が大いに発揮され、自信につながったと思います。
須田校長 頭の中を整理整頓しなければ、良い文章を書くことはできません。そして、自分は何に興味があるのか日頃から常に考えていると良いですね。論文を書くことがきっかけで、自分を見つめる時間を持ち、将来像を描く生徒もたくさんいます。

生徒一人一人が誇りを持って行動する

須田校長 生徒会が、駅周辺など普段お世話になっている場所をきれいにしようと、清掃活動を呼び掛けたところ、自主的に40人以上の生徒が集まりました。卒業式の直後に起こった東日本大震災の時には、駅前で学校の腕章をつけてすぐに募金活動を始めた行動力にも驚かされました。今すべきことは何か。生徒たちは自然と考えられるように成長しています。
Bさん 冬休み明けに「お年玉献金」というのがあります。何か買いたいものがあっても、「恵まれない人々のために」と、それを我慢して献金にまわすのです。
Cさん 気配りを絶やさず、何事にも真剣に取り組む先輩たちの姿は下級生に受け継がれています。音楽部の娘は、度々テストと部活の遠征とが重なりますが、手を抜かず頑張っているようです。その甲斐あってか、2010年に、イタリアで行われる合唱コンクールの世界大会に臨み、2位という好成績を収めることができました。日頃、先輩たちが意欲的に頑張っている姿を見ているおかげだと思います。
Aさん 中1と中3は老人ホームでの1日実習があります。普段お年寄りと話したことのない娘は、共通の話題が見つからず、はじめは戸惑ったそうです。そして、人のために何かをするには、相手の立場にならなくてはいけないと実感したようです。清泉の生徒が優しいのは、家庭だけでは伝えることのできないことを、学校生活で学ぶことができるからだと思います。
須田校長 生徒たちは清泉という名に誇りを持っています。他校に比べ礼儀正しい学校というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、生活指導は常識の範囲内で決して厳しくはありません。その指導を生徒たちが自ら受け入れた結果として、責任感ある行動に結びついているのだと感じます。人に対する優しさや思いやりは伝統として後輩たちに受け継がれ、自分も他人も認め合うことで、明るく伸び伸びとした校風が生まれています。

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