| 高校からの入学 | なし |
|---|---|
| 帰国子女枠 | あり |
| 学期制 | 2学期 |
| 外国人教師 | 2名 |
| プール | なし |
| 宗教 | あり(キリスト教・カトリック) |
| 制服 | あり |
| スクールバス | なし |
| 学食 (カフェテリア) | なし |
| パン・お弁当の 販売 | あり |
| 海外研修 | 高1 ニュージーランド(希望者) |
| 語学研修 | なし |
| 公開行事 | 少人数見学会 親子見学会 オープンスクール(10月) 清泉祭(4月) バザー(7月) 音楽部定期演奏会(11月) 管弦楽部定期演奏会(10月) |
| MAP |
大きな地図で見る |
2011年◆心を育てる倫理教育
ミッションスクールである清泉女学院の教育の根底にはキリストの福音があります。中3の倫理の授業を取材しました。前回の授業は聖書を用い、「人には、それぞれに神様から預かった才能があります。恐れずこれを生かしなさい」という「タラントンのたとえ」を学びました。今回はその学びを一層深めるための授業。生徒たちの手に聖書はありません。視聴覚室のスクリーンには「Beautiful day(U2)」と「Bad day(ダニエル・パウター)」の歌詞の入った映像が流れます。「この世の終わりのように見えても今日は美しい日さ。楽しまなければ損さ」「君は、何もかもうまくいかないという。作り笑いをしてまた生活を送る。今日はついてない日だっただけ」。歌詞は、様々なことにぶつかり迷いながら成長している多感な年頃の生徒たちの気持ちに重なります。「大切なのは今日一日です」。倫理担当の吉岡先生の言葉が生徒たちの胸に響きます。
清泉女学院の倫理教育は全学年の必修科目です。中学では、オリエンテーションキャンプや錬成会、ワークショップなど、友達と分かち合う精神や自己肯定感を育み、自分は神から愛されている大切な存在であることを実感します。中3の「自己発見ワークショップ」は、クラスメイト一人一人の好きなところを1行メッセージにして、本人に手渡します。自分を肯定してくれる友人からの優しい言葉は、自信と勇気の源。「落ち込んだ時にいつも読み返しています」と、ずっと宝物にしている卒業生も多いそうです。さらに、高校では、現代社会の課題と結びついた実践的な授業を通して、生と死、環境、平和について学びます。「キリスト教はヨーロッパの人々の考え方のもとになっています。目に見えない精神的価値観を知り、同じ地球市民として異文化を理解するため聖書の教えを教養として学びます。そして、国際的視野を持った女性として社会で活躍して欲しい」とシスター大河内。しっかりとした価値観、ゆるぎない人間観、世界観に基づき、自分で考え、行動できる女性を育んでいます。
2010年◆心を揺さぶる歌声「音楽部」
講堂から、魂のこもった歌声が聞こえてきます。音楽部の生徒たちです。清泉女学院中学高等学校は全日本合唱コンクール全国大会の常連校で、2010年度は中学、高校ともに金賞を受賞するという快挙をなしました。指導する佐藤美紀子先生はご自身が清泉音楽部の出身で、晋友会において、数々のプロオーケストラと共演をしています。「今、ちょっと出だしがずれた感じ。タイミングを間違えないでね。音を一つひとつ大切にしていこう」と、細やかに指導。練習にはピリピリした雰囲気は全くなく、いたって和やか。冗談を口にし、笑いが起こることもありました。2010年の夏、高校音楽部は世界六大コンクールのひとつとされる大舞台「セギッツイ国際合唱コンクール」に招聘され、イタリア遠征を経験しました。世界中の17団体が参加し、その中で清泉は「現代音楽」「民族音楽」「セギッツイ新曲」の3部門で1位となり、総合でも2位を獲得。合唱後は観客からの「ブラボー」という声がなりやまなかったそうです。参加した高校音楽部部長の山口優さんは「宗教曲を歌ったとき、観客の方が祈りを捧げながら聞いてくださいました。歌う側と聞く側が一体になるという感覚は日本では経験できなかったので、とても感動しました」と語ります。この活躍に中学音楽部の生徒も刺激を受け、自分たちも海外でのコンクールに出場したいと、練習に一層の熱が入っています。
音楽部は合唱だけでなく、ミュージカルにも取り組んでいます。「文化祭で観たミュージカルの完成度の高さに驚き、入学したら絶対に音楽部に入りたいと思いました」と中学部部長の深水布由美さん。歌、踊り、衣装、全てにおいて生徒が知恵を絞り、時間をかけて完成させていきます。「真剣だからこそ意見が対立することもありますが、ぶつかることによって部員の絆は一層深まっていきます。常に理想を高く持って上質な音楽を求めて欲しい」と佐藤先生。文化祭での発表、コンクールの予選、決選と、1年中多忙な生徒たち。「とにかく練習が忙しくて、他のことを考える暇がないほど。でも楽しくて仕方がないんです」と一人が語ると、「私も!」と賛同する声があちらこちらからあがります。はじけるような笑顔に、充実した学生生活が表れていました。
2009年◆生き方を学ぶ「高1 ゼミ」
高1のカリキュラムに週1回の「ゼミ」があります。同窓会「ラファエラ・マリア会」が、さまざまな分野で活躍する卒業生からゼミの講師を選出しています。前期は、卒業生が生徒に向けてリレー形式で行う講義。後期は、和服の着付け、護身術、イスラム研究など、卒業生と先生による個性あふれる講座が開設され、生徒は興味のあるものを選んで受講します。取材に伺ったのは前期ゼミ。国際線CA(キャビンアテンダント)の教官を務め、現在はマナー講師、心理学研究者の下平久美子さんの講演「もっと素敵にコミュニケーション」でした。
下平さんはCA時代の豊富な経験を、失敗談を交えて楽しく語ります。フライト勤務中、つい間違えて使った言葉でお客様に叱られたとき、上司は下平さんをせめずに自らの責任としてお客様に謝ってくれたとのこと。この経験が自分を大きく成長させたことを具体的なセリフとユーモアのある身振り手振りで語る下平さんに、生徒たちはひきこまれていきます。講義を通して下平さんは、人の心は傷つきやすいこと。でもそれは、生きていれば当たり前であること。傷つくことをおそれず、人よりたくさん恥をかいて、悩んで、より豊かな人生を送ってほしいというメッセージを伝えます。途中、生徒全員が立ち、「2人で向かい合って一方が笑顔で挨拶したら、一方はにらんでプイ!としてみて」という場面も。「プイとされた人、今どう思った?自己否定型の人は、ガクッ!と肩が落ちちゃう。他者否定型の人は怒るの。そうやって自分の心の癖を知ってください」と下平さん。次に、「一方が笑顔で挨拶したら、もう一方も笑顔で挨拶を返して、抱擁してみて」。生徒たちは笑って抱き合いながらコミュニケーションの大切さを実感します。
前期ゼミに並ぶ講師陣は、他に国内外で活躍するスピリチュアルシンガー、松木美音さんや心理カウンセラー、池田淑美さんなど社会に積極的に関わっている先輩たち。卒業生によるゼミはさまざまな職業について知り、人が持つ価値観の多様性を学ぶ良い機会となります。さらに将来の進路選びのヒントにもなり、社会の幅広いフィールドで活躍する意欲を育てています。
2008年◆清泉祭
JR大船駅からバスで5分、緑豊かな鎌倉・玉縄城跡の高台に建つ校舎の外壁に、「ALL IN ALL」の文字が大きく掲げられていました。これは今年の清泉祭のスローガン。「みんなが一つになって力を合わせ、みんなで作り、みんなで楽しむ」という意味を込めたそうです。
清泉祭は、10月の体育祭、5月と12月の合唱祭と並ぶ三大行事の一つ。同校は生徒のクラブ活動への参加率が実に9割を超えているなか、一人ひとりが主役となって日頃の活動の成果を発揮する行事として大いに盛り上がります。学園祭シーズンの秋ではなく4月下旬に開催するのは、大学受験する高校3年生も心おきなく参加できるようにとの配慮から。派手な模擬店やゲームなどはありませんが、「一番の思い出は清泉祭」と口にする卒業生が多いと聞きます。
目玉は1200人以上を収容できる講堂で行われる文化部系の発表公演。各部の公演ごとにチケットを配る入れ替え制になっていて、朝早くから保護者や卒業生、他校生の行列ができます。「合唱だけではなく、舞台で体も使って表現するのがより得意」という音楽部は毎年、中学と高校に分かれてミュージカルを演じます。昨年、全日本合唱コンクール全国大会で金賞を受賞した中学音楽部は、劇団四季でおなじみの「キャッツ」を上演しました。マイクを使わず、情感豊かに歌いあげる生徒たちは実に堂々たるものです。
その他各部の公演にも、「与えられた能力を伸ばし、自己の使命に生き、他者にとって光と喜びになるように」という清泉の教育目標が強く感じられ、講堂は終日、温かい拍手に包まれました。
また、キリスト教の精神に基づく教育を実践している清泉では、日頃から福祉施設を訪問していて、清泉祭でも毎年鎌倉の養護学校の生徒さんたちを招待しています。中1、中2から募集したボランティアの生徒たちが、しっかりと案内役を務めていました。
「中学、高校の6年間でしかできないことを精一杯やって、豊かな学校生活を送って欲しい」と広報室長の梁瀬正彦先生。生きることと学ぶことの感動に満ちた学校を目指し、行事の一つ一つを大切な教育機会と捉える清泉。その思いがほとばしる、さわやかな学園祭です。
私たちがこの学校を紹介します!
生徒会長をしています。清泉の魅力は何と言っても自然豊かな環境と、文化祭をはじめ一丸となって取り組む行事や部活動。仲間とやり遂げる充実感を味わいたいと毎日張り切っています。
お祈りで始まる1日
毎日教室でお祈りをします。小鳥のさえずりも聞こえる静かな時間はみんなにとって大切なひととき。心が研ぎ澄まされ、一日を気持ちよくスタートできます。創立記念日、夏休み前、クリスマスには講堂で全校ミサが、毎週木曜日の朝にも聖堂でミサが行われています。
昼食時間は女の子の楽しみ時間
お弁当が基本ですが、朝、予約をしておにぎりを購入することもできます。パンの販売もあります。一番人気はメロンパン。曜日限定、数も少しなので、販売日には皆売店に向かって走ります。
自分の力を発揮できる部活動
文化系13、運動系9の部活があり、グラウンドは広々としています。私の所属する管弦楽部は約100人の大所帯。中高が一緒に活動しています。
きめ細かい指導で分かりやすい授業
清泉の伝統である野外実習。花の色が違うくらいにしか思っていなかった桜にもたくさんの種類があることを知りました。知識が増えるって楽しいことです。英語は高校になると、話す・聴く・読む・書くと細かく分けて指導していただけます。高2からは習熟度別になります。
くつろぎの場のラフェンテ
ラフェンテはスペイン語で「泉」という意味。昼休みや放課後、ここで販売しているジュースやプリンを食べながら、お友達と部活動やプライベートのことなどを楽しくおしゃべり。中1は6月のテスト終了後から利用できます。
座談会:校長先生×保護者

須田和男校長
-
- Aさん
- 高3に次女が在籍
-
- Bさん
- 高3に長女が在籍
-
- Cさん
- 高3に長女が在籍
■「自分の力を社会に貢献するため、優しさと逞しさを持った女性であれ」
-須田校長
自分を見つめ、人として自らを高めること、勉学にいそしむことを目指して2011年度から「自ら高めよ」という努力目標を持ちました。将来の夢に向かって努力を続ける生徒を指導するとともに大切に見守っていきます。
実際の体験が、好奇心を駆り立て確実な学力に結びつきます
須田校長 本校では伝統的に理科教育に重きを置いています。校内は自然の宝庫であり、実験室も充実しています。野外学習は、清泉オリジナルのテキストを基に、中1は校内で森の木や野鳥、虫を観察、中2は箱根で地学の実習、中3は三浦で生物・地学の実習、さらに高1では真鶴・箱根で生物の実習と理科実習を行います。
Aさん 卒業した長女は理科が好きで、この学校を希望しました。野外学習は発見の連続だったそうです。観察のポイントやスケッチの仕方、レポートの書き方を丁寧に指導していただき、毎回学んだことをフィールドノートにまとめていました。多角的な視野に加えて、まとめる力、文章表現力が身につき、社会人となった今、仕事で大いに役に立っているそうです。
須田校長 理科教育は「本物にふれること」が大切です。そして、自然の素晴らしさを知るだけでなく、自分はこの自然の中で生かされていることに気付き、行動できるようになって欲しいと思います。
書くことで今まで気づかなかった自分を知る
須田校長 中3では、自ら興味関心のあることを見つけ、論文に取り組みます。中3の始めにテーマを決めて1年かけて仕上げるので、まさに卒業論文のようです。テーマを決めた動機、情報収集の方法、論文の書き方など、一貫して丁寧に指導します。この積み重ねによって、理論立てて物事を考え、進める力が身についていきます。
Bさん そうですね。その力はいろいろなところで発揮できているようです。娘が所属する演劇部では部員がキャストから演出、監督、美術など、全てを自分たちの手で作り上げます。2010年度の全国大会に出場が決まった「モンタージュ」では娘が演出を手掛けました。作品のメッセージをいかに効果的に伝えるか、心の動きをどう表現するか、試行錯誤の連続だったと思いますが、論文等で培った力が大いに発揮され、自信につながったと思います。
須田校長 頭の中を整理整頓しなければ、良い文章を書くことはできません。そして、自分は何に興味があるのか日頃から常に考えていると良いですね。論文を書くことがきっかけで、自分を見つめる時間を持ち、将来像を描く生徒もたくさんいます。
生徒一人一人が誇りを持って行動する
須田校長 生徒会が、駅周辺など普段お世話になっている場所をきれいにしようと、清掃活動を呼び掛けたところ、自主的に40人以上の生徒が集まりました。卒業式の直後に起こった東日本大震災の時には、駅前で学校の腕章をつけてすぐに募金活動を始めた行動力にも驚かされました。今すべきことは何か。生徒たちは自然と考えられるように成長しています。
Bさん 冬休み明けに「お年玉献金」というのがあります。何か買いたいものがあっても、「恵まれない人々のために」と、それを我慢して献金にまわすのです。
Cさん 気配りを絶やさず、何事にも真剣に取り組む先輩たちの姿は下級生に受け継がれています。音楽部の娘は、度々テストと部活の遠征とが重なりますが、手を抜かず頑張っているようです。その甲斐あってか、2010年に、イタリアで行われる合唱コンクールの世界大会に臨み、2位という好成績を収めることができました。日頃、先輩たちが意欲的に頑張っている姿を見ているおかげだと思います。
Aさん 中1と中3は老人ホームでの1日実習があります。普段お年寄りと話したことのない娘は、共通の話題が見つからず、はじめは戸惑ったそうです。そして、人のために何かをするには、相手の立場にならなくてはいけないと実感したようです。清泉の生徒が優しいのは、家庭だけでは伝えることのできないことを、学校生活で学ぶことができるからだと思います。
須田校長 生徒たちは清泉という名に誇りを持っています。他校に比べ礼儀正しい学校というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、生活指導は常識の範囲内で決して厳しくはありません。その指導を生徒たちが自ら受け入れた結果として、責任感ある行動に結びついているのだと感じます。人に対する優しさや思いやりは伝統として後輩たちに受け継がれ、自分も他人も認め合うことで、明るく伸び伸びとした校風が生まれています。
あなたの口コミもお待ちしています!



























