| 高校からの入学 | なし |
|---|---|
| 帰国子女枠 | あり |
| 学期制 | 3学期 |
| 外国人教師 | 2名 |
| プール | あり |
| 宗教 | なし |
| 制服 | あり |
| スクールバス | なし |
| 学食 (カフェテリア) | なし |
| パン・お弁当の 販売 | あり |
| 海外研修 | 高1、5方面から選択 (全員) 中3、高1、オーストラリア(希望者) |
| 語学研修 | なし |
| 公開行事 | 文化祭(9月) オープンキャンパス(6月、10月、11月) |
| MAP |
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- 2011年◆実体験を通して自然に対する興味・関心を深める理科教育
- 2010年◆図書委員会の取り組み 落合恵子さんの講演会を主催
- 2009年◆中1英会話TT(ティーム・ティーチング)
- 2008年◆中1・校外研修
2011年◆実体験を通して自然に対する興味・関心を深める理科教育
約90%の生徒が4年制大学へと進学する神奈川学園。加えて、学年全体の30%以上が理系学部に進むそうです。「女子校の場合、理系への進学率が15%以上だと理系に強いと言われます」と、理科教員の水野先生。同校はその2倍以上です。その秘密に迫るべく、まずは実験室へ。なんと、生物、化学、物理、地学の分野ごとに分かれており、それぞれの専門設備も充実しています。中学3年間で100以上行われる実験は、テキスト通り行うだけではなく、まずは仮説を立て、実験後にはスケッチや観察内容、考察などを書いたレポートを提出します。実験と同数の100以上のレポートを提出するわけですから、理科への興味や理解力はもちろん、論理的な思考力が自然と身に付くのも納得できます。
理科の最大の狙いは自然への理解を深めること。行事や研修から生きた体験学習を行い、さらに環境学専門の大学教授を招いて講演会を開くといった多角的な取り組みもしています。取材日には、中3の生徒全員を対象に環境問題の研究者で立正大学名誉教授・富山和子さんの講演会が開催されていました。ダム依存、林業の衰退による山村の過疎化などを例に挙げ、「水と緑と土」が一体化して成り立っていた自然がバラバラになる恐ろしさを熱弁する富山さん。事前に富山さんの著書を読み込んでいるため、真剣な表情で耳を傾ける生徒たち。講演会後には「今から私たち人間が自然と共存する為にはどうするべきか?」などの質問が飛び交い、課題に真剣に取り組み、追求するというレベルの高い学習成果が感じられました。
こうした実験や講演会の取り組みとともに、カリキュラムも改正。週6日制の導入により、中学では高校の内容の一部を前倒しして学習し、高1で必修科目を修了。高3では週平均4日の演習時間を設けて大学受験に対応します。実体験から得た理科への興味を、充実した学習指導でサポートするというサイクルが、生徒たちの学習意欲向上に繋がっているようです。
2010年◆図書委員会の取り組み 落合恵子さんの講演会を主催
1914年の創立以来、「自立した女性の育成」を教育理念に掲げる神奈川学園。生きる目標や「夢」を見出すことで「生きる力」を育てます。今回は、毎年秋に開催される全校講演会の企画を行う、中学・高校の図書委員会の活動を取材しました。講演会の狙いは、社会的な活動をされている方のお話を聞き、学校の中では触れられない世界を知り、社会的視野を広げること。過去の講演者は、宇宙船地球号の山本敏晴さんや、医師でチェルノブイリ連帯基金理事長である鎌田實さんなどの平和活動や環境教育等に取り組み、さらに著書を出されている方々。2011年はあさのあつこさんの講演が既に決まっているそうです。図書委員会の活動は、新学期を迎えた4月から始まります。まずは講演会のテーマ決めと講演者の選定。中学・高校の委員が一体となって活発に意見を出し合うことで、下級生は自分の意思を伝える力を、上級生は下級生を指導する力を身につけていきます。テーマは委員長などの総務を中心に、皆で議論しながら決めていきます。そして、委員1人ひとりがテーマにふさわしいと思う著書と推薦する理由を委員会で発表。ここでも、皆で話し合いをしながら候補者を選定します。依頼者が決まったら直接手紙で講演のオファー。「依頼者の方には学校紹介、生徒会や図書委員の大目標、著書を読んで影響を受けた点などを盛り込み、熱意を込めて手紙を書きます」と話すのは委員長の石川さん(高2)。
2010年度は「自分自身について考える」をテーマに、「崖っぷちのあなたへ」の著者である落合恵子さんに依頼したところ、快く引き受けてくれたそうです。講演者が決定したら全校生徒への啓発活動がスタート。夏には落合さんが主宰する「クレヨンハウス」を訪れ、委員1人ひとりが好きな絵本を選んで購入し、図書室に展示しました。ただ展示するだけでなく、絵本の紹介と感想文を新聞にして校内配布することも活動の一環。「新聞の構成や執筆も生徒達が主体です。どうしたら講演者のメッセージを全校生徒に伝えることができるかを考え表現し、講演者と生徒とのパイプ役を担うことで達成感を持って欲しいですね」と、語るのは図書委員会担当の室田先生。ほかにも、落合さんが出演する番組のDVD鑑賞会を開催。朝読書やHR時間を利用して著書を読んでもらう為の呼びかけも積極的に行いました。また、講演会当日の会場準備、照明、音響、司会進行なども図書委員会の生徒が行ったそうです。
「落合さんの講演で感銘を受けたのは『I can't live your life.~あなたの人生を歩めるのはあなただけ~』というフレーズです」と話すのは副委員長の大熊さん(高2)。思春期である10代は、自分を否定的に見てしまいがちですが、「講演を聞いて自分自身を肯定出来るようになった」と話す生徒が多かったようです。
講演後は生徒全員が感想文を提出します。講演を聴く機会が多い為、感想文を書くことも頻繁にある同校では、「感想文を書いたおかげで自分の意見をしっかり持てるようになった」と、実感する生徒も多いのだとか。図書委員の活動は全校生徒の自己表現力の向上にも多大な貢献をしています。
2009年◆中1英会話TT(ティーム・ティーチング)
新しい学校生活にも少しずつ慣れてきた中1の5月。中学に入り、初めて英語と接した生徒がほとんどという英会話の授業を取材しました。授業は日本人とネイティブの先生がペアで行うTT(ティーム・ティーチング)制。はじめに生徒たちに配布された課題プリントには、52個もの英単語といくつかの構文が書かれており、今日の授業ですべて覚えることが目標です。先生の後に続いて単語を発音し、2人1組になって構文を使った会話の練習をした後、4人1組のグループとなって競うゲームが始まりました。
先程の課題プリントで学んだ英単語が書かれたプリントは廊下に、20のブランクが書いてあるシートは教室内にあります。グループのメンバーの1人が廊下で単語のスペルと位置を覚え、教室内のメンバーに英語でその情報を伝え、リレー形式で速く正確にブランクを埋めていくというもの。ゲーム感覚ではありますが、かなりの集中力が必要です。その他、次々にゲームが行われますが、ルール説明はすべてネイティブ教師が英語で行い、さらに質問も英語です。教室内は活気ある英会話で溢れかえり、先ほどの52個の新単語と構文は、繰り返して発音し、そして書くことで、いつの間にか生徒たちの頭にインプットされていきます。総合的な英語力が楽しみながら養われる上に、思春期の生徒たちが英語で話すことを恥ずかしいと感じず、のびのびと学習できるように考えられた体を使った授業は、非常に興味深く、かつ高度なものでした。
中2・中3では英会話力をより向上させるためにクラスを2分割し、それぞれのグループに1人ずつ、ネイティブの先生が指導にあたります。授業内容、ゲームのルールはすべて先生方が考えたオリジナルで、毎週月曜日に英語担当教師が集まって、さらに綿密な指導方法を検討したり、新しいゲームを実際に行ってみるなど、入念な準備が行われます。こうした先生方の努力によって、学年が進むにつれ、日本語におきかえなくても自分の考えを直接英語として会話できるように成長し、自己表現力向上へとつながっていくそうです。
2008年◆中1・校外研修
入学して初めての中1校外研修として、5月下旬、箱根の21世紀の森公園で1年生全員がPA(アドベンチャー型プログラム)にチャレンジしました。PAとは、体を使ったゲーム感覚溢れるプログラム。チームで行うことで、自然なスキンシップと話し合いの場を持ち、友達を作る、もしくは今までの友情を更に深いものにするという狙いがあります。
この日、生徒たちがチャレンジしたのは、14人が1チームになり、幅広のシーソーのような板の両端に乗ってバランスを取るゲームや、50センチ四方の正方形の板の上に一度に全員が乗れるように工夫したり、全員で丸太に乗って落ちないように並び直したりといったもの。どのゲームも、お互い支え合ったり、譲り合ったり、話し合い、スキンシップを取らないとできないものばかりです。
最初は遠慮もあり、意見も言い合えず、一つのプログラムを成功させるのにかなりの時間を要しましたが、何度もチャレンジしていくうちに、「最後にはみんなの心が一つになって、成功したときにはすごく嬉しかったです」「友達の新しい一面を見ることができました」「来る前よりずっと仲良くなれた気がします」と、中学生活が始まったばかりの彼女たちも、同級生との間に一つの絆が生まれたのを感じたようです。
最近は、友人作りが苦手という子も増えてきたため、運動能力とともにコミュニケーション能力を育てるPAを、今年初めて研修に取り入れることにしました。遊びながらコミュニケーションできるPAは、特に、特定の友達とだけつきあう傾向が強い女子にとって、幅広い人間関係の大切さを知ることができる良い機会となったそうです。
「近い将来に来るべき大学受験にも、友人関係がとても重要な役割を果たす」と教頭の神戸守先生。実際にこのプログラムを体験したあとの生徒たちが、以前より生き生きと友達と接している姿を見て、その効果を実感したそうです。
私たちがこの学校を紹介します!

Bさん 2年生(水泳部)
吹奏楽部ではホルンを担当しています。神奈川学園には平日パン屋さんがお昼に来るんですが、とても美味しいと評判です。先生もよく並んでいます。
神奈川学園のいい所は生徒と先生が一緒に校則を決めていける所です。バッグ、ローファー、ソックスは学校指定ではありません。頭ごなしに否定することはなく、一緒に議論して下さる先生ばかりなので、とても信頼できます。
授業はオリジナル色がいっぱい
教科書や問題集の多くは神奈川学園のオリジナルです。国語や社会では授業で学習したことをもう一度自分の中で分かりやすく整理した「まとめノート」を作り、先生にアドバイスをしていただきます。大変ですがとても力がつきます。
広々とした清潔なトイレ
校内のどのトイレも清掃の方がいつもきれいにして下さるので、きれいに使うよう心掛けています。中でも新しい校舎のS 館にあるトイレはとても清潔で気持ちよく使えます。照明には人感センサーがついていたり、排水には雨水を利用したりと省エネ対策も万全です。
部活に夢中です!
部活動の所属率は約7割です。私たち2人が所属している水泳部や吹奏楽部は活動が盛んです。水泳部は1日に何キロも泳ぎ、吹奏楽部は中・高一緒に楽しく活動しています。珍しい部活としては筝曲部(そうきょくぶ) があります。
休み時間の憩いの場!カフェテリア
カフェテリアは全面ガラス張りでとても開放的です。食事のサービスはありませんが、パンや軽食を販売しています。昼食以外にも授業や部活のミーティングなどでよく使います。隣には「KG SHOP」というお店があって、文房具や軽食を売っています。店員さんは卒業生の方なので、学校の話を気軽に話すことができます。
先生への相談はココで!
各フロアにある学習コーナーはガラス張りでとても明るい雰囲気。先生方に質問したり相談をしたりする時に使う生徒が多いです。調べものをする時は、パソコンもある図書室を使います。
座談会:校長先生×保護者

湊谷利男校長
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- Aさん
- 高1に次女が在籍
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- Bさん
- 高1に次女が在籍
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- Cさん
- 高1に長女が在籍
■「規則やルールで縛るだけでは生徒は育ちません」-湊谷校長
学校が押し付けるだけのルールは作らず、生徒と教員が議論を重ねながら物事を決めていくのが神奈川学園。そこから信頼関係や判断力や自立心が生まれるのです。
生徒全員が向上できる手厚いサポート体制
Cさん 先生方が常に生徒に寄り添いながら全員を向上させようという思いが伝わる温かい学校だと感じます。特進クラスがない代わりに、毎日のように小テストがあり、補習も充実していますし。中学校は2人担任制なので手厚くサポートして下さいます。
Aさん 中1から行われる「ダイアリー」も素晴らしい取り組みですね。
湊谷校長 これも2人担任だからこそ毎日できること。ダイアリーには学習時間やその日の出来事を書いて提出してもらい、担任は放課後までにコメントをつけて返却しますが、先生方は休み時間を返上して必死にコメント書きをしています(笑)。
Aさん まるで交換日記のような内容ですよね。勉強をいつもより少し多めにしたとか、親から見ると普通のことでもビックリマークを3つくらいつけて褒めて下さるそうです。
Bさん 社会と国語を中心に行われているノート指導もきめ細かな指導ですよね。
湊谷校長 授業のポイントをもう一度ノートにまとめて提出して、教科担当の教師が改善点などのコメントをつけて返すのですが、そのやり取りが楽しいのか、コメントが書かれた付箋を集めている生徒もいます(笑)。ほかにも、オリジナルの教科書、テストの間違いを克服する「ふり返りシート」、放課後講習など、学習支援に力を入れています。2010年には約90%の生徒が4年制大学へ進学するまでになりました。
徹底的に調べて発表。行事はすべて全力投球
Bさん 学習にしても行事にしても全力投球なので見ていて気持ちがいいですよね。文化祭はただのお祭りではなく、戦争、環境、平和などのテーマを自分たちで考え、徹底的に調べて発表します。
Cさん 文化祭の当日も「説明しましょうか?」と積極的なんです。死刑や臓器移植をテーマにしたクラス発表には、法務大臣が見学に来て下さったそうですね。
Bさん 行事ひとつとっても下調べが本当に多いですね。中3で行われた「オーストラリア研修」も観光旅行ではなく、文化、歴史、自然について中1の時から事前学習を行いますしね。
Cさん 一人一家庭で、しかも10日間丸々ホームステイするなんて不安でしたが、事前学習をしっかりしていたのでいろんなことに興味をもって楽しく過ごせたようです。現地の学校に通い、視野が広がったのか「外国の学校に行きたい」とまで言っています。
Aさん 国内では沖縄、水俣、四万十川、奈良・京都の4方面から行先を選択して問題研究を行う「フィールドワーク」でも大きく成長するようですね。
湊谷校長 例えば公害問題がテーマの水俣を訪れた生徒は、医療関係の学部に進んだり、法整備の改善点を真剣に考え法学部に進んだりと、フィールドワークは生徒の進路にも大きな影響を与えています。
Aさん ところで、2011年度からはこれらの内容が変わるのでしょうか?
湊谷校長 そうですね。中3、高1は「進路選択」の重要な節目として、行事改革を行います。中学3年間で学ぶ国内の環境、平和、文化の集大成としてフィールドワークを中3で行い、全員参加の海外研修は高1に行います。行き先はヨーロッパ、中東、アジアなど世界5方面と選択肢を増やし、従来の「オーストラリア研修」は希望制として実施します。この改革でより多くの世界に触れ、世界の広さを実感できればと考えています。
意欲的に行動できる力が身に付く環境
Aさん この学校は講演会が多く、その度に講演者の著書を事前に読み、講演後は感想文を提出するので、社会への関心や考える力が育ったなと実感します。
Cさん 先生方が一方的に考えを押し付けないのもいいですよね。文化祭にしてもテーマを決めるのは生徒ですし。なにより校則を決める過程に生徒も参加できるのは珍しいと思います。
Bさん 携帯の規則が良い例ですよね。「出さない、使わない、電源を切る」という3原則を生徒会で作り、携帯の持ち込みが許可されたと聞きました。
湊谷校長 この原則を作る時には、「休み時間にみんなが携帯を出したらどんな雰囲気になるか」と、生徒たちの間で議論して決めました。だからこそ、誰かが規則を破った時には自分たちの問題になり、生徒同士で「それはまずいよね」と言い合えるんです。本校では創立以来「判断力の育成」を大切にしていますが、それはある程度自由な環境でなければ育ちません。生徒と教員が切磋琢磨しながら議論することで判断力が身につき、個々の自立に繋がると思っています。
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