玉川学園 中学部・高等部

世界に通用する力を育む多彩なカリキュラム

創立以来、「真・善・美・聖・健・富」をバランス良く育む「全人教育」を行ってきた玉川学園。小学校から高校までをひとつの学校として捉えた独自の一貫教育プログラム「K-12」を導入し、一人一人の適性、進路、キャリア形成に合わせた豊富なカリキュラムを実践しています。
所在地 東京都町田市玉川学園6-1-1
電話番号 042-739-8931
アクセス 玉川学園前駅より徒歩約3分
HP http://www.tamagawa.ed.jp/
  • mixiチェック
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
高校からの入学あり
帰国子女枠あり
学期制2学期
外国人教師専任20名
プールあり
宗教なし
制服あり
スクールバスなし
学食
(カフェテリア)
なし
パン・お弁当の
販売
あり
海外研修中2(8年)〜高3(12年)
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ他(希望者)
公開行事玉川学園体育祭(10月)
音楽祭(中学部12月、高等部7月)
玉川学園展(3月)

学校説明会
MAP
大きな地図で見る

2015年◆SGH指定校ならではの国際教育プログラム

 豊かな国際感覚と広い視野を持った人材を育成するため、本物の体験を重視したさまざまな国際交流、国際教育を実施しています。中学2年生(8年生)から参加できる海外研修は欧米やアジア各国に広がる提携校でのプログラムが20以上用意され、中学の段階で約8割の生徒が経験します。国際ボランティア活動や世界中の高校生が集まる国際会議への参加、元国連職員や国際NGOなど世界を舞台に活躍する方からお話を聞く「グローバルキャリア講座」など質の高いカリキュラムも実践しています。2014年度には文部科学省より「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定校として認定を受けました。

本物に触れるアフリカン・スタディーズ

 中学3年生(9年生)から高校3年生(12年生)の希望者を対象に、毎年夏休みを利用した11日間でボツワナ共和国と南アフリカ共和国を訪問する「アフリカン・スタディーズ」を実施しています。「両国の現状や歴史問題を直接肌で感じると共に、現地の人との交流を通して人権や貧困問題を考えてほしい」という思いから2009年にスタートしました。 2014年度は13人が参加。最初に訪れたのは政治・経済が比較的安定した「アフリカの優等生」とも言われるボツワナ共和国です。玉川学園の提携校、マルアプラスクールの生徒と同室で3日間の寮生活を体験。「学校内の設備は整い、ふかふかのベッド、食事も十分な量が提供されました。途上国アフリカのイメージと違い、日本と変わらない環境に驚く生徒も少なくありませんでした」と話すSGH主任の硤合宗隆先生。一方、日中はボツワナで最も貧しいムシャニー村へ食材や日用品などの物資を届けるボランティアを体験しました。村にはHIVで両親を亡くした子どもが多く住んでいます。病院や薬もなく、何より貧困のため子どもたちは病気になっても満足に治療を受けられないという厳しい現実を目の当たりにします。次の訪問国、南アフリカ共和国では、高級店が立ち並ぶケープタウンを見学した後、アパルトヘイト政策時代の名残で今も有色人種のみが暮らすスラム街へ。ここにも貧富の差があり、多くの課題を持ち帰りました。「一見裕福に見える国でも貧困がある。大学で経済学を学び、社会格差をなくしたい」と高校3年生(12年生)の山本悠太君。帰国後は研修のまとめとしてのレポートを提出します。10代の多感な時期に実際に見て、感じ、知ることで、生徒たちの学ぶ意識も高まります。

2014年◆小・中・高が一堂に会する創立85周年記念音楽祭

 小・中・高の12年間を一貫教育としてとらえている玉川学園では、全学年を通して「生活の中にある音楽」を大切にしています。創立者の小原國芳先生は「音楽のあるところ、悪は存せず」と語り、たくさんのすばらしい歌で豊かな心、きれいな心、素直な心を育てたいと強く願っていたそうです。その志を受け継ぎ、「朝の歌」「昼の歌」「帰りの歌」をはじめ、礼拝では讃美歌、体育祭や遠足などの行事では心躍る歌など、生活のあらゆる場面に合わせた歌が用意され、歌うことで毎日の生活がより充実したものになります。「音楽は『生きる力』を与えてくれます。音楽を楽しむことで創造性や感受性、自己表現力が高まります」と高等部音楽担当の長谷部啓先生。

 玉川学園の音楽教育の集大成ともいえる創立85周年を記念した「音楽祭」が2014年7月、東京国際フォーラムで開催されました。小学1年生(1年生)から高校3年生(12年生)までが一堂に集い、保護者をはじめ卒業生、歴代の教員、海外提携校の関係者など総勢約8,000名で行われた大規模かつハイレベルな音楽祭です。プログラムは2部構成で、観客が各学年の発達段階を理解しやすいようⅠ、Ⅱ部ともに低学年から高学年の順に発表します。「1年生が生活の中で歌う簡単な輪唱のハーモニーが、高校3年生(12年生)になるとモーツァルト作曲のレクイエムを歌い上げるようにまでなる。そのようなことができる学校は、生活の中に音楽があふれる玉川学園をおいてほかにないでしょう」と長谷部先生。中学1年生(7年生)から混声三部合唱に取り組み、学年が上がるほど奥行きのある合唱が堪能できるのは共学だからこそ。また、小・中・高の全校合唱、小学4年生(4年生)~高校3年生(12年生)が所属するオーケストラやハンドベルなど、全学年がワンキャンパスで学んでいる玉川学園ならではの学年を超えた演奏も行われました。さらに、2000年の創立70周年以後5年の節目ごとに周年行事として行われてきた過去の音楽祭の画像を紹介するなど、玉川学園の音楽教育を振り返るプログラムもあり、会場は大いに盛り上がりました。5000人収容の大ホールで歌い上げた経験は児童・生徒にとっても大きな充実感となったようです。

2013年◆無限の可能性を引き出す「自由研究」

 教科学習や、芸術、スポーツ、語学など約30の分野から好きなテーマを選び、週1回、1年かけて受講する「自由研究」。授業は担当の先生による指導のほか大学部や研究機関と連携を図り、専門性の高い研究にも対応しています。
 取材に訪れたのは石垣島の漁協から譲り受けたサンゴの飼育、人工繁殖を行う「サンゴ班」。授業では、水質検査や栄養剤の添加をしながらサンゴの健康状態をチェックします。「サンゴは十分な照明、安定した水温、澄んだ水などの物理的条件が整う環境でのみ成長するデリケートな生物。毎日お世話をしながらサンゴの生態を調べています」と、担当の市川信先生。「サンゴの育成に適した光の波長を調べたい」という生徒の要望に応え、LED農園を開発する学内研究所との連携も始まりました。一方、環境保護の意識を高めることも目的のひとつ。年1回、石垣島を訪問し、サンゴの植え付け体験や地元の中学生との交流も行っています。赤土の流出やオニヒトデによるサンゴの食害を目の当たりにした生徒は「サンゴを繁殖させて石垣島の海へ戻すことが夢です」と熱く語ってくれました。
 ほかにも、玉川大学工学部と連携する「ロボット研究」では部品の組み立てからプログラミングまでの高度な技術を学習。光センサーを使ったレスキューロボットの製作に取り組んでいます。「人のために役立つロボットを作りたい」と、玉川大学工学部や他大学へ進学し、ロボット研究をさらに深めて精密機器メーカーや保安器メーカーへ就職する卒業生も。生徒に多くの学びの機会を与える自由研究は、将来の可能性を無限に広げています。

2012年◆人に役立つ科学技術を目指して、自由研究でレスキューロボットを製作

 文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けるなど、理数教育に力を入れる玉川学園。中学年(小学5年生から 中学2年生)を対象に、生徒が好きなテーマを選び、自発的に1年間を通して研究に取り組む自由研究の中でも、本格的なレスキューロボット製作が行われています。
 毎週、自由研究の時間には理科教育のための専門施設、サイテックセンター・物理分野フロアの一室に生徒が集まります。初めてのハンダ付けに興味津々でチャレンジする5年生(小学5年生)から、自分たちでパソコンでのプログラミングをこなし、赤外線センサーの微調整に取り組む8年生(中学2年生)まで、どの生徒も生き生きとした表情で自分たちのレスキューロボットの製作に挑んでいます。指導するのは理科の田原先生と技術の藤部先生。そして、玉川大学工学部の学生もサポートに加わります。先生たちは生徒の自主性を大切にしながら、それぞれの興味や経験に応じた指導を心掛けているそうです。
 もともと玉川学園では、玉川大学工学部のサポートを受けながら、自由研究や物理部の活動の中でロボット製作を行い、ロボカップ日本委員会が運営する大会のジュニア競技に参加してきました。東日本大震災を経験した直後の2011年度は、生徒たちからもっと人に役立つ研究をしたいとの声が上がり、赤外線を利用して被災者を探索するレスキューロボットを製作、第55回日本学生科学賞の入選3等を受賞しました。その先輩たちの思いと研究成果を受け継ぎ、2012度も多くの生徒たちがレスキューロボットの製作に取り組んでいるのです。「ロボカップへの出場を目指して専門的なレベルの研究に取り組む生徒もいます。先輩から受け継いできたプログラムやノウハウを活かしつつ、さらに良い作品を作りたいと、皆意欲に溢れています」と田原先生。大学のバックアップと、一貫教育ならではの学年を超えた研究授業、そして人に役立ち、より高度な研究を手がけたいという生徒たちの純粋な想い。レスキューロボット製作は、まさしく玉川学園の教育「自学自律」の実践そのものでした。

2011年◆感性を磨く音楽の授業

 「歌」ではじまり「歌」で終わる玉川学園の一日。朝会、昼食、終会時はもちろん、挨拶同様、歌うことが毎日の生活の中に溶け込んでいます。1年生(小1)から12年生(高3)までの音楽の授業はほとんどが「歌う」ことです。
 今回取材したのは、7年生(中1)の2クラス合同授業。いつも使うテキストは「愛吟集」と「讃美歌集」。「愛吟集」とは、玉川学園で代々歌い継がれてきた生活、季節、行事の歌などを集約したオリジナル歌集で、250以上の名曲が楽譜付きで掲載されています。生徒たちは、自分の音域に合わせてベース、テノール、アルト、ソプラノの4つのパートに分かれます。土屋和彦先生の「ブレス!」の声で一斉に息を吸って歌いますが、最初の音が合わずにNGサイン。「音楽は最初が勝負。みんながぴったり合ってないとだいなしです」。声変わりしたばかりのベースの男子を指名して、最初の音出しを指示。「もっと声を出して」、先生は生徒の目を見て、「逃げるな、君の力はもっとあるよね」。全身を使ってお腹の底から発せられた声に、「そう!すばらしい」。やっと「合格」が出ました。次に異なるパートを合わせて「倍音」作りに挑戦。「倍音」とは異なるパートがきちんと重なった時にだけ聞こえる音で、一人では作り出せない音です。生徒たちは、自分がどれぐらいの音量を出したら「倍音」を作れるか、相手の声をどうしたら感じ取れるか、常に自分と周りとのバランスを考えながら歌います。「ハーモニーは人間関係がわからないと作れない。自分と他者との関係を知り、目には見えない宗教感や自然を感じ取りながら歌う事は、豊かな感性や相手を思いやる心も自然に育みます。玉川の音楽教育は人としてのバランス力を育てる全人教育そのものなのです」と音楽科主任の朝日公哉先生。大きく瞳を開き、体全体で楽しそうに歌う生徒たち。授業が終わって、「玉川では歌はなくてはならないもの。太陽のような存在です。いつも心を明るく照らしてくれます」と生徒のひとりが笑顔で話してくれたのが印象的でした。

私たちの学校を写真で紹介します。

玉川学園 中学部・高等部

私たちの学校をご紹介します

Aくん 中学2年生(8年生 野球部)

将来の夢は生物学者。海外の大学進学を目指し、IB(国際バカロレア)クラスで勉強に励んでいます。週5時間以上の英語個別サポートがあるので心強いです。

玉川生の学びの拠点MMRC(マルチメディアリソースセンター)

図書室や視聴覚コーナー、音響・映像スタジオが集結する総合学習センターです。電子黒板を使った授業が行われることもあります。自学コーナーにはノートパソコンが60台あり、「CHaT Net」と呼ばれる学内ネットワークを経由して自宅のパソコンでも情報を共有できます。

玉川の伝統「美化労作」

美化労作の日は、自分たちで掃除をする場所や分担を決めて清掃を行います。ほかにも、環境委員会では植え込みや芝生などの管理を担当し、生徒主体でキャンパス内の自然維持に貢献しています。

伸び伸びとクラブ活動に励める環境

僕が所属する軟式野球部は約30名。練習場所の大グラウンドは1万m2以上もの広大な敷地で、日々の練習にも気合いが入ります。ほかに、ナイター設備を完備した人工芝のグラウンドもあり、サッカー部やラグビー部などが練習に励んでいます。

担任の先生は教室の住人!?

玉川学園には職員室がなく、各クラスに先生専用のブースが設置されています。先生と一緒に過ごす時間が多いので、学習面や生活面について気軽に相談しやすいです。

IBクラスのランチタイム

外国人の先生も教室で一緒に昼食をとります。日本語と英語が飛び交う楽しいひととき。IBクラスでは週20時間以上、英語で授業が行われるので、普段の会話でも英語が自然と出るようになりました。

私たちがこの学校を紹介します!

Aさん 8年生(中2)

趣味は小さい頃から続けているダンス。地元のダンス教室に通っています。得意な科目は英語で、自由研究では英語劇を選択しています。2月に行われる玉川学園展では趣味と得意な英語を活かして英語のミュージカルに挑戦します。

毎日が森林浴。緑豊かな通学路

広大なキャンパスには自然林が多く残っています。通学路で四季を感じとることができます。まれに園内を住みかとするタヌキ等の野生動物に出会うこともあります。

吹き抜けの天井から光が降り注ぐ高学年校舎のアトリウム

正面玄関を入ると眼下に広がるのがこのアトリウム。「アテネの学校」の原寸大陶板があります。高学年の朝会はここで行われています。ランチタイムには、階段でお弁当を広げ、クラスメイトや部活動の仲間とお弁当を楽しむ高校生も。私たちにとっては憧れの場所です。

授業でも利用するMMRC(マルチメディアリソースセンター)

高学年校舎にあります。約7万冊の蔵書がある図書室、マルチメディアシアターの他、映像・音楽制作スペースやワークショップスペースもあります。放課後になると、参考書や問題集を持った生徒が集まります。

全面人工芝のグラウンド

校舎前に広がるグラウンドはサッカーコート2面、ラグビーコート1面の広さ。ナイター設備も完備しています。昼休みには友達と思いっ切り体を動かして、リフレッシュしています。幼稚部園児から大学生までが一堂に会する「玉川学園体育祭」はこちらで行います。

楽しいランチタイム

中学年(中2)までは、教室で先生と一緒にお弁当を食べます。先生とも親しくおしゃべり。食べる前にはみんなで「いただきますの歌」を歌います。

税所 里帆(さいしょ りほ)さん(23)
玉川学園高等部卒業 2011年3月
玉川大学文学部比較文化学科卒業 2016年3月
JTBグローバルマーケティング&トラベル 2016年4月〜

未来の自分を見つけた玉川学園

 玉川学園中学部・高等部(以下玉川学園)で受けたワールド・スタディーズの授業が、卒業後の歩みに大きな影響を与えたと目を輝かせながら話してくれた税所さん。玉川学園で芽生えたグローバルな視点と意識が、大学在学中の留学や国連機関でのインターンシップへと彼女を突き動かしました。国際協力に携わるために観光業界へ就職した税所さんの視線は今、より大きな目標へ向いています。

Q. こちらの学校に入学したきっかけを教えてください。
 小学生のとき、親の仕事の都合で中国の上海に住んでいたんです。中学に進学する少し前に帰国した際、両親からは私立中学への進学を勧められました。そこで、いくつか見学に行った中で、私自身玉川学園が一番印象に残り「入学するならここだ」と思ったんです。決め手はキャンパスですね。広くて自然が豊かで伸び伸びできる環境が本当に魅力的で、ほかにないように感じました。親によると私は「ここ以外には行かない」とまで言っていたそうです。


Q. 好きな科目、印象に残っている授業などはありますか?
 12年生(高校3年生)の時の選択科目でワールド・スタディーズという授業があって、それがとても印象に残っています。この授業は、人権や貧困、難民の問題などのほか、貿易や政治など、世界のさまざまな問題について学びます。座学中心ではなく、ゲームをしたり映像を見たり、ディスカッションをしながら授業が進んでいくので興味がより深まるところが魅力です。例えば、「マイノリティー(社会的少数派)」をテーマにした時のことをお話ししますね。クラスに30人くらいの生徒がいて、そのうちの5人が教室の外に出されたんです。その人たちがいわゆるマイノリティーですね。先生からは中に残った25人に対して「とにかく楽しく遊んでいて」という指示がありました。私を含む教室内の25人は、はじめは戸惑いながらも時間と共にかなり盛り上がってきました。そのころ、外にいた5人が一人ずつ教室の中に入って来たのですが、みんなで一緒になって遊んでいると外から人が入ってきても全く気が付かなかったり、気が付いても声を掛けてあげられなかったり。外にいた5人全員が教室内に入り終えてからしばらくしてゲームは終了。その後、中にいた人と外にいた人両方が感想を述べたのですが。外にいた人は、「なぜ気付いているのに、入れてくれないのだろうと思った」、「自分から入れてとは言えなかった」など疎外感を覚えていたそうです。これに対して中にいた人は「ほかの人が声を掛けないから、自分も声を掛けにくかった」「今から入れてあげても返って申し訳ないような気がして」などの声がありました。実際にこの授業を受けていない人は、なぜお互いに「声掛けしないの?」「意思表示しないの?」って思うかもしれません。でも、その場にいるとそのように行動することができないんです。先生から「同じようなことは、自分たちの生活の中にも実際に起こっているんですよ」と言われたときは、とても心に響きましたし、これまでの自らの言動を振り返って自責の念に駆られたりもしました。そして、実際にマイノリティーの人たちは、今どう感じているんだろうと考えるようになりました。ワールド・スタディーズの授業は、このようにさまざまな社会問題を学びながら自分の考えをまとめるもので、これを受けたことは、私の人生にとても大きな影響を与えてくれたと感じています。
 玉川学園は、これをはじめとする特色のある授業や取り組みが本当に多かったと思います。勉強だけでなく、人間性を育てることやグローバルな視点を持つことができる学習環境にいられたことは、本当に幸せなことだったと感謝しています。


Q. クラブ活動は何をされていたのですか?
 7年生(中学1年生)から12年生(高校3年生)まで、吹奏楽部でクラリネットを担当していました。初めは楽譜も読めなかったのに少しずつわかるようになって、みんなで演奏をする中で自分が貢献できるような場面が増えてきて、全員で一つのことに向かって努力をして、最後に結果を出すのって楽しいと思いました。
 吹奏楽部での思い出で、印象深いことのひとつに、台湾での演奏旅行があります。現地に学園の提携校があり、そこの高校生と交流をすることになっていたため、まずは親睦を図るために演奏を披露したんです。すると、「とても素晴らしかった」とみんなに言ってもらえ、それだけでも嬉しいのに、さらに「サインして」「一緒に写真を撮って」などと言われ、すっかりスター気分です(笑)。でも、やはり一番うれしかったのは「音楽の素晴らしさを知った」「自分も楽器をやってみたい」などの声でした。私たちの演奏に感動してくれて、言葉は通じなくても、文化の違いはあっても、心は通じ合えると実感した貴重な経験です。


Q. 卒業後はどのような道を歩んでいるのですか?
 玉川大学文学部比較文化学科(現:英語教育学科)に進学しました。学問、芸術、道徳、宗教を各国ごとに比較しながら世界中のことを学ぶので、視野を広げることのできる学科です。学校説明会の模擬授業のときのことが印象に残っています。
先ず1枚目の写真がスクリーンに映し出されました。卵の中にひな鳥がいる状態の写真です。そして、「あなたはこれを食べられますか?」と聞かれたんです。ほとんどの人が、「そんなものは食べられない」と答えたのですが、「では、生卵は食べますか?」と聞かれ、皆「食べます」と答えました。しかし世界的に見ると、生卵を食べるのはひな鳥を食べることと同じように感じる国は少なくないと言われ、とても驚きました。世界には自分の知らないことがたくさんあって、もっと視野を広げて知識を学びたいと強く感じましたし、この学科ならそれができると思ってワクワクしたのを覚えています。
 大学2年生のときには、オーストラリアのブリスベンに1年間の留学をしました。4年生のときは1年間休学をして、スペインにある国連世界観光機関(UNWTO)でインターンシップに参加しました。そこでの経験を通して観光の力の凄さを感じることができたんです。観光は雇用を生み出すことができ、地域の開発を進め、人の心を豊かにし、経済面でも恩恵がある。もっと観光のことを学び、観光を通して地域開発に携わりたいと思い、卒業後はJTBのインバウンド専門会社に就職しました。現在はスペイン語圏とポルトガル語圏から日本へ来る人をサポートする部署で働いています。


Q. メッセージをお願いします。
 両親は、私が玉川学園に入学して本当に良かったといつも言っています。この学校だったからこそ、大学に進んでからもいろいろなことに挑戦したり、経験したり。自分の道を歩むことができているのではないかと言っています。先生方はみんな優しく生徒の挑戦を後押ししてくれて、見守り支えてくれますし、あとのこともしっかりと考えてくれていたのだと感じています。ぜひ皆さんにも、この学校でいろいろなことを経験して、未来の自分を見つけてほしいと思います。

「自分の夢を実現させる力を育みます」

伊部敏之中学部長

  • Aさん
    9年(中3)に長男、7年(中1)に次女が在籍
  • Bさん
    9年(中3)に長男が在籍
  • Cさん
    8年(中2)に次女が在籍。長男、長女も卒業生

本物重視の国際教育で視野の広い人材を育成

伊部部長 玉川学園では主体的・協働的な学びを育むアクティブラーニングに力を入れています。その取り組みの一つが文部科学省より指定を受けた「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の活動です。さまざまな海外研修をはじめ、グループワークやディスカッションを行い、世界の諸問題を学ぶ「ワールド・スタディーズ」などを導入し、国際感覚を養います。

Cさん 長男は国連や国際労働機関(ILO)といった国際機関で活躍された方々を講師にお招きする「グローバルキャリア講座」に刺激を受けたようです。この講座は毎回200名以上の生徒さんが受講する人気のプログラムです。その中でも国境なき医師団の方の講話を聞いて「自分も将来は看護師として世界の医療に携わりたい」と刺激を受けたお友達もいたそうで、大学は看護学科に進学されました。長男自身も現在イギリスのポーツマス大学で法律を学んでおり、将来は国際関係の仕事をしたいと思っているようです。

伊部部長 グローバルキャリア講座は世界のあらゆる問題に目を向け、国際機関への理解を深める貴重な機会です。また本校では国際的な人材を育むため、日本にいながら海外の大学に入学する資格を取得できる「国際バカロレア(IB)クラス」も設置しています。国語、音楽、体育以外のすべての授業が英語で行われます。

Aさん 長男、次女、二人とも中学1年生(7年生)からIBクラスに在籍しています。入学した当初は授業で何を言っているのかほとんど理解できず泣いてしまうこともありました。毎朝7時半からの補習に出席して頑張り、先生方のきめ細かなフォローのお陰で今では社会科や理科といった英語で学ぶには難しい科目の理解力も高まり、レポート課題も手際よくこなせるようになりました。

探究心や創造性を育む自学自律の学習スタイル

伊部部長 玉川学園は、文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」にも指定されています。玉川大学脳科学研究所と連携し、最先端の研究施設で授業を受けることができます。また、玉川大学工学部との連携ではロボットの可能性を探るプロジェクト(TRCP)を立ち上げるなど、高大連携の専門的なプログラムも豊富に取り入れています。また、玉川学園の伝統である「自由研究」は教科学習の発展型としてさまざまな分野からテーマを一つ決めて研究に取り組みます。非常に高度な技術を必要とするサンゴの養殖研究を行っているグループもあり、環境省や漁業組合などの専門機関の方々の協力を得て繁殖に成功しています。さらに、高校1年生(10年生)からは理数系を強化した「プロアクティブラーニング(PL)」コースも設置しています。医学・薬学・理数系学部への進学を希望する生徒はもちろん、論理的思考力を育て、各分野で活躍できる人材を育てています。

Bさん 玉川学園では学ぶための最高の環境が整っていると思います。理数教育専門の校舎「サイテックセンター」には物理・化学・生物それぞれに特化した実験室がフロアごとに用意されておりプラネタリウム、ロボット工房などの設備もあります。また、教育博物館には本物の「解体新書」が置いてあるのにも驚きました。

Aさん 吹奏楽部に所属している長男は自由研究でも吹奏楽の研究を行い、作曲にも挑戦しました。中学3年生(9年生)では、情報の集め方やまとめ方など論文制作の基礎を修得する「学びの技」という授業があり、その後の自由研究のレポート作成に役立てるほか、大学入試の小論文にも活かせる内容です。

豊かな心を育む玉川学園の全人教育

Bさん 労作教育も玉川学園の教育の特色の一つですね。労作は自分で考え、行動するもので、野菜の栽培・収穫、校舎内外の清掃、地域の環境美化などさまざまなものがあります。環境や自然問題を身近なこととしてとらえ、改善するために自ら積極的に取り組む姿勢も身に付いていると思います。

Cさん 長男が小学部に入学する前年に運動会の見学に行きました。当日は朝5時半まで雨が降っていたので地面がゆるく、開催されるかどうか分からない状況だったのですが、小学生から高校生までの生徒全員が雑巾で校庭の雨水を吸い、2時間遅れで実施されました。生徒の自主性や行動力は素晴らしいと思いました。

伊部部長 中高の多感な時期にこそ、勉強だけでなくさまざまなことを見聞きし、体験して感性を磨いてほしいと思っています。

座談会:校長先生×保護者

酒井健司教育部長

  • Aさん
    中2《8年生》に次男が在籍、長男も卒業生
  • Bさん
    中1《7年生》に長女が在籍
  • Cさん
    高2《11年生》に長女、6年生に次女が在籍、長男も卒業生

「人として尊敬され、信頼関係を築ける人材に」ー酒井教育部長

中高6年間は社会のリーダーとして必要な人間力の土台を固める大切な時期。
創立以来かわらぬ教育理念「全人教育」のもと、優れた人格、気品、教養を備えた人材を育成します。

夢を実現する力を育む学びのロードマップ

酒井部長 玉川では多様化するキャリア形成に対応するため、小学校から高校までをひとつの学校として捉えた独自の教育システム「K‐12一貫教育」を実践しています。例えば、校舎や学年の配列に配慮し、中3(9年生)からは中学校という枠にとどめず、高校生と同じ高学年校舎で学ぶことにより高い目標を持つ。そして、高等部では大学部の講師による模擬授業や各種検定の資格取得サポートを取り入れ、大学進学や将来を見据えた専門性の高い教育を実践しています。

Bさん 最新式のプラネタリウムを備えた理科教育施設「サイテックセンター」や、美術教育のための「アートセンター」など、生徒たちの学びの要求に応える環境が整っていますね。先生方の人柄も素晴らしく、子どもを安心してお任せしています。

Cさん 我が家の子どもは全員小学部からお世話になっています。印象に残っているのは小学部の授業。「2つしかない物を8人で分ける時に割り算ができれば絶対戦争は起こらない。学びは世界に平和をもたらす道具なんですよ」と説いてくださり大変感動しました。自由な校風というイメージがありますが、中学部から国語、数学、英語は少人数制授業で手厚い指導をしてくださいます。高校卒業までに英検2級を取得する生徒も多く、結果を導く教育をしていただいていると感じます。

海外大学への進学をサポートするIBクラスの国際教育

酒井部長 現在、IB(国際バカロレア)クラスでは、中1〜高3(7〜12年生)まで約150名が在籍し、英語圏の国と同じ環境でバイリンガルの授業を受けています。ディプロマ資格に合格すれば日本の高等学校の卒業資格と同時に、ハーバードやオックスフォードといった世界トップクラスの大学入学資格が得られます。中学部入学の時点では英語力は問わず、入学後にハイレベルな英語力とグローバルな考え方を身に付けていくプログラムです。

Aさん 次男は飛行機やロケットが大好きで「NASAで働きたい」という壮大な夢を持っています。そのためには英語が必要だと感じ、本人の意思でIBクラスを志望しました。最初は英語での授業に苦労したようですが、先日、海外交流校のホストファミリーとなり我が家で5日間、アメリカの留学生を受け入れたところ、積極的に会話をし、居心地が良いように配慮する姿を見て驚きました。

酒井部長 中2(8年生)のIBクラスのカナダ研修では、現地のIB校とディベートを行います。初めはやられっぱなしですが(笑)、次第に自分たちの意見を発表します。生徒たちの英語力の成長には目を見張るものがありますね。

Aさん IBクラスは課題の与え方がとてもユニーク。例えば、計算問題のレポートでは、「Aの問題は解けたが、Bの問題は解けなかった。AとBの問題にどのような差があり理解できなかったのか」をレポート形式で提出します。それも英語で。こうした積み重ねで、英語表現力が養われているようです。

酒井部長 IBクラスのさらなる特徴は明確な到達目標です。ノート提出にしても、「この段階に達すればA」と体系化されているので生徒も保護者も評価に納得できる。この評価方法や論理的な思考力を身に付ける手法は、一般クラスや、高1〜高3(10〜12年生)を対象にした理数系教科クラス、PL(プロアクティブラーニング)コースにおいても、積極的に取り入れています。

大学卒業後も生きる自学自律の精神

Bさん 入学してまず驚いたのが玉川学園展で披露される自由研究の発表。舞台技術、英語劇、工作・ロボット技術研究など、各分野を極めている生徒さんがたくさんいます。娘の夢はピアニストでしたが、自由研究ではまさかの体操を選択。今は、ピアノの練習よりも体を動かすことが楽しいようで夢が揺らいでいますが、夢をたくさん持てるなんて幸せだと思います。

Cさん 自由研究は中3(9年生)で一度お休みし、論文作成を行うための基礎を養う「学びの技」を1年間履修します。テーマに基づいて情報を収集・分類し、構成を考えて結論を導くという思考パターンが身に付くので、大学のレポート提出時に大変役立っているようです。

酒井部長 これからの時代に必要となるのは創造力と思考力です。なにもない場所に放り出されても、道を切り開く術を持てるようになって欲しい。そのために、我々はさまざまな体験の場を与えています。そして、世界から尊敬される人になるためには気品、教養、宗教観も養われていなければなりません。玉川はミッションスクールではありませんが宗教教育としてキリスト教の聖書、讃美歌を取り入れています。今後も、調和のとれた人格形成を目指し、日本の宝となる人材を育てていきたいと思っています。

座談会:校長先生×保護者

酒井健司教育部長

  • Aさん
    7年生に長女、6年生に長男、4年生に次男が在籍、ご自身も卒業生
  • Bさん
    9年生に長男、8年生に長女が在籍
  • Cさん
    8年生に長女、2年生に次女が在籍、ご主人、ご自身も卒業生

■「将来構想を成就するために必要な確かな学力を育みたい」-酒井教育部長

玉川学園創立以来の普遍の理念「全人教育」をもとに、現代にふさわしい教育の在り方を求めて挑戦し続けています。

幼稚部から12年生(高3)までをひとつの学校としてとらえる「K-12一貫教育」

Aさん 我が家は親子3代にわたって玉川っ子。K-12一貫教育は、小学校から中学校、中学校から高校へ移行にかかる時間をなくす、素晴らしい教育です。また玉川には、国際感覚を身につける海外研修をはじめ、自学自律の精神を習得する自由研究や情報活用能力を育てる情報科など多彩な授業があります。これらの魅力にひかれ、玉川の教育を受けさせたいと思われる方が多いようです。
Cさん こちらでは5年生(小5)から部活動に参加できるので、現在8年生(中2)の長女は、5年生から吹奏楽部に入部しています。吹奏楽部は、中学年(小5~中2)が高学年(中3~高3)と一緒に練習することで、憧れとより一層の向上心が生まれ、レベルもアップするようです。昨年、中学部が全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞したのも、そのような良い刺激が影響したのかもしれません。
Bさん 9年生(中3)の長男は中学から入学し、陸上部に入りました。12年一貫教育ですが中学から入学する生徒さんも多いので、新しい環境にすぐ馴染み、充実した時間を過ごしています。
酒井部長 保護者の皆さんがおっしゃる通り、12年一貫教育には様々なメリットがあります。一方でBさんのように「中学からの入学でも大丈夫でしょうか」と心配される保護者の方々もいらっしゃいます。国語や算数については入学試験で十分ついていけると判断しておりますし、理科や社会については公立の小学校より進んでいる部分もありますので、一定期間、放課後学習や個別の指導により、教科のフォローを行っています。

玉川の特長的な授業

酒井部長 本校の教育信条である「自学自律」の精神を具現化したのが「自由研究」です。生徒自身が芸術やスポーツなど自分の興味のある分野からテーマを毎年1つ選び、研究に取り組む時間です。
Bさん 自由研究の取り組みでは、玉川学園展や外部の大会で発表することもあります。普段の授業でも生徒たちが意見を発表する機会が多くあるので、受け答えがきちんと出来る生徒が多いですね。
Aさん 週に1回行われるキリスト教形式の礼拝は、生徒たちの興味を広げ、外の世界や他者に目を向ける大切な時間になっていると思います。讃美歌を歌うことはもちろん、先生やシスター、仏教のお坊さんからお話を聞くこともあるそうですね。また学年があがると讃美歌を英語で歌う機会も多くなるので、娘は、歌を通じて英語に親しみを覚えたようです。
Cさん 2年生(小2)の次女は、玉川大学農学部の田んぼを使って「お米」がどのように作られているのか、体験学習をしました。またLEDライトによるレタスの栽培実験の見学もし、農業の今と未来を身近で感じ、楽しく学びを深めています。総合学園のメリットを生かした素晴らしい学習だと思います。

学内にいながら国際感覚を身につける

酒井部長 英語教育は幼稚部から導入しています。専任の外国人教員は、大学院で英語を母国語にしない人に対して英語を教える課程を修了し、資格を得た英語教育のスペシャリスト。さらにアメリカやオーストラリアをはじめ、ドイツ、台湾など様々な国から留学生を受け入れることで、玉川の生徒は学内にいながら国際感覚を身につけていきます。
Aさん 英語の授業は、4年生では週2日、6年生では週3日、7年生(中1)からは毎日あります。学園生活や海外研修を通して異国の文化や習慣を理解することは、グローバルな視野や自信を育てる素晴らしいチャンス。長女は「今は外国人とスムーズに話せるようになることが目標」と、頑張って勉強しています。
Bさん 息子は8年生(中2)の時、念願の短期海外研修に参加しました。玉川では、約60%の生徒がこの約10日間の海外研修に参加するそうですね。息子が選んだ留学先はアメリカ。多感な時期に親から離れ、現地の文化や慣習に触れたことで、語学力をアップさせたことはもちろん「次は約10か月間の留学に行きたい」と新たな目標を掲げて帰ってきました。帰国後の学校のフォローは万全で、休んでいた期間の補講もしてくださいました。また以前、我が家では、アメリカ人の留学生にホームステイしていただいたことがとても良い思い出と経験になったので、今年も受け入れを検討中です。
Cさん 習熟度別の英語の授業もいいですね。得意な子にはオーラルコミュニケーションを中心に実生活で使える英語能力を育んでくれますし、苦手な子には時間をかけて理解できるまで教えてくださるので、安心です。
酒井部長 中学生にあたる、7、8、9年生は出来るだけ多くの事を体験して欲しい時期です。本校では、新たな自分を発見する幅広いプログラムをたくさん用意し、保護者、生徒、教師の三位一体で、子どもたちを育てていきたいと考えています。

あなたの口コミもお待ちしています!

コメントはまだありません

口コミを投稿する

Vol.74

私立中高一貫校特集

514yen(税込)

*好評発売中!

購入はお近くの書店またはこちらから!

  • 山田りかのハートフルエッセイ

    毎日の生活のあれこれ、身の回りのさまざまなことをエッセイでお届け。
    のんびり気楽にお散歩する気分でおつき合いください。

  • 映画鑑賞券プレゼント

    映画の後はショッピングやお食事も!センター北 ノースポート・モール内イオンシネマ港北NTより、ペアチケットプレゼント。ご応募はコチラから!

  • 子どもの遊び場

    公園の詳しい情報や、雨の日IOKなスポットなどなど。ビタママエリアの子どもと遊べるスポットをMAPで探して、いっぱい遊ぼう!