| 高校からの入学 | なし |
|---|---|
| 帰国子女枠 | あり |
| 学期制 | 2学期 |
| 外国人教師 | 4名 |
| プール | あり(屋外) |
| 宗教 | なし |
| 制服 | あり |
| スクールバス | なし |
| 学食 (カフェテリア) | あり |
| パン・お弁当の 販売 | あり |
| 海外研修 | 高1イギリス・イタリア、中国、ハワイ島(希望者) 高2中国(希望者) |
| 語学研修 | なし |
| 公開行事 | 入試説明会(10月、11月※要予約) 個別相談(6月、9月、神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター〔 KU ポートスクエア〕) くすのき祭(10月) |
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2011年◆主体的かつ論理的な思考体系を養うための情報教育
1989年にコンピューター教室を設け、神奈川県内でもいち早くICT教育を導入した神大附属。メール、ワープロ、表計算、プレゼンテーション用ソフトの使い方やインターネット検索といった基本操作はもちろん、CG制作やプログラミング、WEBページ制作などの高度な技術も学習します。しかし、真の目的は総合的なリテラシー能力の習得。ICTを情報加工のためのツール(道具)にとどめず、情報を生かし、成果を出す高い能力を養います。
高2の情報の授業を取材しました。この日は、ICT教育カリキュラムの中でも生徒に好評な、レゴ社と米国マサチューセッツ工科大学が共同開発した教育ロボット「レゴ・マインドストーム」を使ったプログラミング授業です。教室には、ロボット競技会用のコースが2カ所に設置されています。物に触れると向きを変えて進むタッチセンサーを作動させ、ロボットをスタートからゴールまで自走させます。イメージ通りに動かすために、プログラミングしたロボットをコースで走らせ、誤作動をパソコンで修正して、再び走らせることを繰り返します。「この、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のサイクルを定着させることも大きな狙いのひとつです」と、情報科担当の小林道夫先生。「勉強に活かされるだけでなく、仕事に就いた時にも応用できるのがこのサイクル。情報の授業を通して主体的かつ論理的思考を育みます」。思うようにロボットが方向転換しない生徒に、「壁までは無限に走らせて、そこからタイヤが何回転分動くかを考えて」とさりげなくアドバイスする先生。「つまり、この距離を測ればいいんだよ!」「マイナス5回転で、さらに回転して…」と、目を輝かせながら試行錯誤し、改善を繰り返す生徒たち。PDCAサイクルが自然と実行されていきます。
同校の情報科授業での取り組みの成果は、全日本中学高校WEBコンテスト「Think Quest」の2010年大会で、最優秀賞に輝いた実績からもうかがえます。総合的なリテラシー能力の習得は、生徒たちの将来に大きく役立つ先進的な教育であると感じました。
2010年◆サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト講座
理系大学への進学者が増えている同校。生徒の男女比が2:1と、男子生徒が多いことに加え、日常的に科学に興味を持たせ、知的探究心や表現力の育成に積極的であることも大きな要因になっているようです。その一例として、2007年は文部科学省主催「原子力・エネルギー学習プログラム」に首都圏代表校として参加しました。「霞が関で考えるエネルギー」をテーマに、生徒たちから参加希望者を募り、文部科学省や資源エネルギー庁の訪問、原子力学会での発表などの貴重な体験をしました。さらに2010年は、科学技術振興機構主催「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」にも選定され、生徒たちの科学に対する興味、能力を一層高めるきっかけともなりました。
「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」とは、独立行政法人科学技術振興機構が支援するプロジェクト。学校が生徒と共に進めたい研究や学習効果を高めるために、外部の専門機関や大学が協力し、支援を受けるものです。これによって、最先端の施設・設備の見学や実習、さらにその道のスペシャリストの方にお話を伺ったり、専門の講義を受けたり…、という一つの学校単位では難しい、さまざまな貴重な体験・学習をする道が開けるというすばらしいものです。この支援を受けるためには、学校からのしっかりとした企画が必要。そこで、神大附属の2名の先生が、それぞれ「生活の中の放射線」、「宇宙開発とロボット」をテーマとして企画応募したところ、見事両企画とも選定されました。今回は理科の中山先生が企画し、担当された「生活の中の放射線」講座のお話を伺いました。
プロジェクト開始に伴い、まずは校内で2回の講座説明会を行ったところ、興味をもち、参加したいという中1から高2までの生徒11人が集まりました。放射線の学習は、新学習指導要領に掲げられている理科教育の1つであり、「科学的な思考力と表現力」を育成する教材としても有効です。「思考力を育むには、生徒自身が積極的に学ぶ意欲、そして環境が大切」と話す中山先生。2010年6月から事前学習をスタートし、7月に東京大学の飯本先生の講義を受け、夏休みには群馬県の高崎量子応用研究所を訪問しました。実際に目にした電子線照射装置や研究所内で取り組んだ高分子の改質実験などを通して、生徒たちには大きな発見、新たな疑問点など、次に学ぶ意欲が生まれていきます。その後10月に開催された学園祭「くすのき祭」では、表現力を育む一環として、培った知識をパワーポイントで発表しました。簡単な実験も体験できるように考えられたこのブースには、多くの来場者が集まり、大きな反響がありました。
「勉強や部活動との両立は大変でしたが、参加してよかったです。僕にとってこの講座は、将来就きたい職業の幅を広げるものとなりました」
「怖いというイメージの放射線でしたが、僕らの生活に役立っている点もたくさんあることが分かりました。親や周りの友達が知らないことを知り得る機会になりました」
生徒たちには、先入観だけで物事を判断してはいけないことや、科学的にものを見る意味も学習したすばらしい経験となったようです。
2009年◆創造力を育む情報科授業
同校は、コンピューター教育が文科省の指導要領に導入される以前から、神奈川県内でいち早くIT(情報技術)教育に取り組んできました。情報教育のパイオニア的存在であり、常に新しいプログラムに取り組んでいます。
二つのコンピュータールームにあるパソコンは100台以上。中学では、セキュリティーからホームページデザイン、画像処理やパワーポイントを使ったプレゼンテーションといったコンピューター・リテラシー(IT技術を使いこなす能力)に重点を置き、高校では、コンピューターを利用した英語教育、WEB制作など実践的授業が中心となります。
高校2年の情報科授業を取材しました。レゴ社が米国マサチューセッツ工科大学と共同開発した教育ロボット「レゴ・マインドストーム」を使ってプログラミングを行います。レゴブロックで組み立てたこの自律型ロボットは、プログラミングすることで初めて動きます。全6時間中4回目の授業で、組み立て、プログラム入力法を学んだ後、壁に当たると向きを変えて動くタッチセンサーの高度なプログラミングに挑戦します。生徒の前にあるモニター画面は、先生のパソコンと連結し、操作方法が映し出され、先生の説明と同時進行で、自分のパソコンにプログラムを入力していきます。正しく入力できているかどうか実際にロボットを動かして確認した女子生徒は「命令通りの動きをした瞬間が嬉しい」と話してくれました。ところが、プログラムに方向転換の回数を増やしていくと、向きを変える角度で問題が生じました。床との摩擦を計算に入れていなかったからです。角度の調整が次回までの課題となりました。
「目の前の問題を自分で考えて解決していく過程を大切にしたい」と、小林先生。最終日には、成績評価となるロボットの障害物競技会を行います。同校は、授業で使う教材を生徒自身で作るというWEB教材制作コンテスト(Think Quest)にも毎年グループ参加し、連続入賞を果たしています。同校で取り組んでいる実践的な課題の数々は、論理的思考を養い、自ら情報を選択し、創造・表現する力を身に付けます。
2008年◆くすのき祭
「質実剛健・積極進取」を建学の精神とする神奈川大学附属中・高等学校では、心身ともにたくましく、積極的に行動できるよう、学校行事のほとんどが生徒の自主性を重んじて行われ、学校はサポートに徹しています。
毎年10月に行われる学園祭「くすのき祭」もそのひとつ。実行委員の生徒が中心となって、盛大に行われます。07年は10月7日、8日に開催。学園祭2日目を取材しました。当日は小雨の降る少し肌寒い日でしたが、校内はたくさんの来場者でにぎわい、熱気にあふれていました。
10年前の「くすのき祭」実行委員が決めたテーマが「Revolution(改革)」。現状に満足することなく常に新しいことに挑戦していくことを掲げ、以降は、「Revolution」の一文字ずつを順にとって、Egg,Vision,0(Zero),Liberty…と年毎のテーマにそった新しい改革と挑戦を続けてきました。そして、改革の完成年となる10年目の07年のテーマは「Nexus(絆)」。実行委員は「絆」のテーマにふさわしい学園祭となるよう、生徒全員が参加して楽しみ、学校全体がひとつにまとまることを目標としました。そのために、春から中庭で、学園祭へ向けてのダンスや歌のプレイベントを数回開催。一人ひとりの気持ちを盛り上げました。クラスの代表者のみがイベントや競技に参加していた後夜祭も全員参加のクイズ形式のイベントに変更しました。
「企画書を何度も書き直したり、屋外で行うプレイベントが、せっかく準備したのに雨で中止になったり、大変なことはたくさんあったけどすべてが楽しかった」と語る実行委員の生徒さんたち。その笑顔は、いくつもの困難を乗り越えて「くすのき祭」を10年目に引き継いだ達成感に満ちていました。
自ら行動する機会をたくさん与えてくれる学校で、何事にも果敢に挑戦していく友人や先輩たちの姿は生徒全体に良い刺激を与えています。また、こうした行事を通して、一緒に悩み、苦労を楽しみに変えられる友人を得ることができるのも同校の魅力のひとつと感じました。
今年の「くすのき祭」は、10月11日、12日に行われます。テーマは、「The Earth」。地球への思いを託しています。
私たちがこの学校を紹介します!

Bさん 高校1年生(理科部)
面倒見のいい先輩が多いです。演劇部に所属していますが、10歳くらい年上のOBの方が、指導しに来てくださることも。(Aくん)
男女の分け隔てなく学べるところがこの学校の魅力。男子と一緒にやる調理実習はなかなか楽しいですよ!(Bさん)
男女共修の授業が楽しいです!
体育や技術家庭などの授業も男女共修なのが特徴。体育のバスケでは、女子がシュートを決めると得点が高いといったローカルルールもあって、かなり盛り上がります!数学や英語では2コマ連続の授業があります。演習も十分にできるので、理解度が深まりますね。
フレンチトースト70円!安くてボリュームたっぷりの食堂
300人以上が入れる広い食堂では、大学と同じメニューが食べられます。お弁当を持ってきて、ここで食べてもOKです!(Aくん)
焼きそばやチキンバーガーなどのテイクアウトメニューも豊富。私はチョコベーグルが大好きです。(Bさん)
積極進取の精神で挑む部活動
演劇部は昨年、中学関東演劇大会に出場しました。100名を超える大オーケストラが有名な音楽部は、定期演奏会やボランティア演奏など、その活動は盛んです。(Aくん)
私は理科部に所属。文化祭では真空ポンプを使ったドラム缶潰しの実験をしました!(Bさん)
学校のシンボル「くすのき」とともに成長しています
根を大きな石が圧迫していたことで、弱って枯れかけていた「くすのき」を先輩たちが見事に復活させてくれました。根元には「足を大地に、手を大空に」のスローガンが書かれたプレートが飾ってあります。神大附属の生徒をいつも見守ってくれているんです。
大好きな学校だから、一生懸命掃除してます!
ホームルーム教室はもちろん、音楽室や美術室などの特別教室も当番制で掃除します。うちの学校は広いので掃除は結構大変ですが、自分の手で掃除すると何だか愛着が湧きます(笑)。地域で行われている清掃活動にも定期的に参加しています。
座談会:校長先生×保護者

澤田敏志校長
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- Aさん
- 高2に長男、中2に次男が在籍
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- Bさん
- 中3に次男が在籍、長男も卒業生
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- Cさん
- 中3に次女が在籍
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- Dさん
- 高1に長女、中2に次女が在籍
■「自主独立の精神と他者を理解する豊かな心を育てたい」-澤田校長
神大附属での6年間、充実した教科学習と特別活動を通して、個性と可能性を引き出し、自主的に考え、寛容に行動できる人間を育成することを目指しています。
互いを尊重し合う男女共修
Dさん 男女共修はこの学校の大きな魅力だと思います。家庭科調理実習の参観の時、男女で役割分担して、和気あいあいとお弁当を作っていたのが印象的でした。
澤田校長 体育も男女一緒にやるんですよ。例えばソフトボールでは、女子には三振がなく、打てるまでソフトピッチを行い、守備の時に女子がフライをキャッチしたらスリーアウトチェンジになったり、特別ルールを決めて楽しんでいます。性差によるハンディや体力差を知ることで、お互いを尊重する意識が芽生えます。
Bさん 男子と女子が違和感なく仲がいいのもこの学校の特色ですね。
学習内容を確実に定着させる充実の補習・講習
澤田校長 学習指導では、英語の教員数と授業数を増やし、英語と数学は中3で2クラスを3分割、高1で1クラスを2分割と、少人数制にしました。私は数学を特に重視していますが、それは大学入試だけを考えている訳ではありません。数学を学ぶことで論理的な思考を促し、自分で考えて行動する力を身につけて欲しいのです。
Dさん 理系の得意な男子生徒が多いので、うちの娘2人も数学を頑張っているようです。また、部活が忙しく体力的にきついことも多いのですが、早めに寝て朝4時起きして勉強したり、英単語は電車の中で覚えたりと、バランスを取りながら自主的に勉強できるようになりました。
Bさん 中1、中2の週末確認テスト(WET)もとてもよい取り組みですね。毎週金曜の1時限目に、英語と数学の1週間分のまとめテストをしていただくことで、入学してからの学習習慣付けに役立ったと思います。合格しないと土曜日午後の補習に必ず出なければならないんですよね。
Cさん 娘は音楽部ですが、毎週土曜に合奏なので、先輩方から「不合格にならないように!」と叱咤激励されるようです(笑)。
Aさん ほかにも朝7時半からの0時限や、放課後の7時限、大学受験向けの演習型授業の特講など、いろいろな学習プログラムがありますが、それは理解させるための手段であって目的ではないんです。制度の向こう側にある先生方の「生徒に理解させたい」という高いモチベーションには、本当に頭が下がります。
自由な校風の中で、自ら考える力を育む
Bさん 神大はとても自由な校風。子どもたちが伸び伸びとしていて活発なところが魅力ですね。
Cさん 娘は引っ込み思案なのでちょっと心配でした。スキー合宿も「行きたくない」と言っていたのですが、帰ってきたら「すごく楽しかった」って。この学校に入って少しずつ積極性がでてきたと感じます。
澤田校長 私が生徒たちに強く望むことは、共生社会の担い手になって欲しいということ。人それぞれの個性、さらに民族・人種・文化の違いを認め、グローバルな視野を持った人間になってほしいのです。それが、平等な社会をつくり、差別をなくすことに繋がります。スキー教室のほか、中3の奈良や高1の沖縄、海外研修といったさまざまな校外学習は、他者への理解を深めるための貴重な機会になっています。
Aさん 長男は「東北ファームステイ」がとても印象深かったようです。縄を綯(な)ったり、トウモロコシの収穫を手伝ったりという、貴重な体験をたくさんさせていただきました。帰って来たら顔つきが変わって、たくましくなったような気がしました。
Dさん 長女がお世話になったお宅は大家族。お風呂の順番はおじいちゃんが先、食事も家族みんなが揃ってから食べるなど、都会の核家族とは違う生活習慣や大家族間の思いやりなどを学んだようです。お世話になったお宅では、本当の娘のようにかわいがっていただいたようです。
澤田校長 東北ファームステイはわずか2泊3日の滞在ですが、帰りのバスの中でほとんどの生徒が泣くんです。卒業生の中には、その後個人的に遊びに行き、牛の出産に立ち会った生徒もいました。東日本大震災の際も、すぐに安否の連絡を取ったり、カップラーメンやトイレットペーパーを送ったりした生徒も少なくありません。
Cさん 校内には東北復興のための募金箱が設置されていましたね。
澤田校長 震災後1週間もたたないうちに生徒会が中心となり、メールでやり取りしながら進めたそうで、私も感激しました。校則も学校側の押し付けではなく、生徒たちが自ら考え実行する。また、地域清掃への積極的な参加や、あいさつ運動なども定着しています。このように、自主性と行動力を身に付け、そして自分だけでなく、周りの人々を幸せにできる人に育って欲しいと願っています。
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