豊富な経験と確かな診断信頼と安心のドクター

菅野耳鼻咽喉科

鷺沼駅からバスで5分ほど。緑色の大きな看板が目印の菅野耳鼻咽喉科。大学病院や、小児科、内科等からの紹介対応、セカンドオピニオンの相談など、院長の菅野澄雄先生の高度な医療技術を頼りに訪れる患者さんが多くいらっしゃいます。
常勤医2名体制での診療に加え、電話やインターネットによる24時間対応の予約管理システムを導入したことで、待ち時間を短縮。患者さん第一主義を掲げ、最新の設備を整えた盤石な体制で良質な医療を提供しています。

患者さんの快適な日常生活のため、あらゆる症状に尽力

――診療にあたり日々心がけていることをお聞かせください。

「自分が患者さんの立場だったら?」ということをいつも念頭に置いて、良質な医療、明確な診断、負担なく通院できることを心がけています。患者さんの病院に対する満足度は、半分が医師の提供する適切な診療で、残りの半分がスタッフの細やかで心のこもった対応によるものだと考えています。ですから、当医院では専門分野の勉強会を定期的に行い医師、スタッフのレベルの向上に努めると同時に、ミーティングの場も多くもつようにしています。

当医院は、常勤医は私と、元聖マリアンナ医科大学医局長である黒田寿史副院長との2名体制、そしてスタッフが18名在籍し、さまざまな業務を分担しています。スタッフ同士の風通しが良いとチームワークも良くなり、結果、良質な医療の提供につながります。また、予約管理を徹底して行い、つらい症状を抱えた患者さんを待合室で長時間待たせることのないように、さらにタッチパネル式電子カルテを導入し、待ち時間を大幅に短縮しました。耳鼻科の治療は通院回数も多く、長期間かかるというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ご自宅でできる日常のセルフケアや予防法を丁寧にお伝えし、次回受診するタイミングや目安をアドバイスすることで、通院回数ができるだけ抑えられるよう配慮しています。

花粉症の人には飛散前に予防的な内服薬を処方することも可能ですので、早めの処置を行うと良いでしょう。不安を抱えて来院された患者さんが笑顔で帰って行かれる姿を見ると嬉しく感じます。

院長の菅野先生、副院長の黒田先生をはじめ、医療スタッフが一丸となって診療にあたっています(菅野耳鼻咽喉科:川崎市宮前区)

――設備も充実していますね。

電子スコープといってチューブの先端についている動画機能搭載のカメラを用いて、耳や鼻の中の状態を患者さんと一緒に確認する方法をとっています。患者さんにもカラーで鮮明に映し出された患部の動画を、診察台に座ったままモニター画面でご覧いただきます。そうしながら、治療方法を丁寧に説明し、治療に対する疑問や不安を取り除くようにしています。そうすることで患者さん自身も症状にきちんと意識を向け、治療にもより熱心になっていただけるのです。

子供の場合は小さな鼻腔にも簡単に入る直径2.9ミリの極細電子スコープを使用していますので、痛みもほとんどありません。また当院の検査や治療に使用する機材は、万一故障しても治療が滞ることがないよう、すべて2セットずつ備え、危機管理を徹底しています。

――アレルギー性鼻炎の治療には、たいへん力を入れていると伺いました。

私自身が長年アレルギー性鼻炎に悩まされてきたこともあり、レーザー治療は効果を実感したうえで導入しました。鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの症状緩和に非常に効果的で、慢性的な鼻炎の方や、薬の副作用で眠くなりやすい方、薬の飲めない妊婦さんや授乳中の方にもおすすめです。

治療法としてはレーザーで鼻の粘膜を凝固させ、花粉やハウスダストなど抗原に対する過敏症状を抑えます。施術は両鼻で10分程度、痛みや副作用の心配もなく、臭覚が損なわれる恐れもありません。小学校高学年くらいから施術が可能です。

また2014年10月から、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)にいち早く取り組んできました。舌下免疫療法は、スギ花粉症とダニ・アレルギーに高い効果を示す治療法です。アレルギーの原因物質であるアレルゲンを少しずつ体内に投与し、免疫力を付けることによりアレルギー症状を和らげます。13歳以上から受けられ、治療には3年から5年ほどかかります。長い期間と思われるかも知れませんが、根本的な治癒が期待できる優れた治療法です。当院では3年近く治療を行っていますが、8割以上の患者さんに症状の改善が認められます。鼻が詰まっていると集中力や記憶力が落ちる原因にもなりますので、前向きにご検討いただけたらと思います。レーザー治療、舌下免疫療法とも、保険が適用されますので、まずは気軽にご相談ください。

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの治療に使うネプライザー(菅野耳鼻咽喉科:川崎市宮前区)

――専門外来について教えて下さい。

患者さんのご希望にできる限り対応したい、という思いから禁煙外来、SAS(睡眠時無呼吸症候群)外来、聴覚(補聴器)外来も設置しています。禁煙外来は完全予約制でカウンセリングに重きを置き、しっかりと納得していただいたうえで薬の内服もあわせて行います。約90%の患者さんが禁煙に成功しています。

放置すると居眠り運転や心臓疾患、脳卒中の原因にもなるSASは、問診のうえ、新たに導入した新型の検査機器で、就寝中の血液量を測定していただくだけで簡易検査ができるようになりました。検査機器を自宅に持ち帰り、就寝前に専用の機器を手首に取り付け、センサーを指先と喉の下にセットしいつも通り就寝し、翌日の受診ですぐに結果がわかります。検査の結果、必要があれば専門の病院を紹介することも可能です。

聴覚外来では聴力検査、語音明瞭度検査などの結果をもとに、難聴の程度や補聴器の効果を診断します。さらに一人一人に合った補聴器の作製や使用方法の詳しい説明を、認定補聴器技能者が行っています。聴覚障害の程度が一定の基準を超える場合は、身体障害認定を受けて公費で補聴器を作製することも可能ですので、聴覚に不安がある方は一度、検査をおすすめします。普段の生活環境に近い中で聞こえ方確認し、より自然で心地よい聞こえが実現できるよう細かい調整を行い、定期的な点検・掃除にも応じています。

2018年に改装した院内は木の温かみがある居心地が良い空間です(菅野耳鼻咽喉科:川崎市宮前区)

自身が体験した苦痛だからこそ、患者さんの気持ちに寄り添える

――耳鼻科医を目指されたきっかけと、医師になって良かったと感じる瞬間を教えてください。

小児喘息を患っていて、病院に通うことが多い子供時代でした。病院に行けばつらい症状が軽くなる、病気を治してくれる場所だという実感があったので、病院が怖い、嫌いと思ったことはありませんでした。中学生の頃にアレルギー性鼻炎になり、今度は大学病院の耳鼻咽喉科に通院することに。幼いころから常に身近に医療を感じていた経験から、気づけば医師を目指すようになっていました。自分自身が耳鼻咽喉科系の病気を持っていたので、同じようにアレルギーで苦しまれている患者さんの気持ちを理解できるのではないかと思い、耳鼻科医を選びました。

医師になって良かったと感じる瞬間は、やはりさまざまな症状に悩まされている人に対して自分の施した治療がうまくいき、完治した姿を見たときですね。非常にやりがいを感じています。

――ご自身の子育てについてや、子育て中のママたちへアドバイスがありましたらお願します。

子供が2人いて、2人とも医師です。子育てをしているときは事細かく口出しはしませんでしたね。勉強しなさいとも言いませんでしたし、進路に関しても自由にしなさいと言いました。だから、自分たちで医師に憧れを抱いて頑張ってくれたことは嬉しく思います。

子育て中のお母さんたちへのアドバイスとしては「子供の様子をしっかりと見た方が良い」ということです。ここ宮前区近辺は教育熱心な親御さんが多く感心しますが、これは進路の問題だけでなく、病気に関しても言えることです。お母さんが慌ててしまったり、不安定な気持ちだと子供も不安になってしまいます。例えば夜中の急な発熱で夜間救急を受診される方もいらっしゃいますが、結局解熱剤を処方されるだけのこともありますよね。そうなると夜中に連れ出すより家でしっかりと休ませてあげた方が良いのかもしれないですね。いろんな意味で子供をしっかりと観察すれば、何が今必要か見えてくると思います。

――最後に今後の展望をお聞かせください。

今後は後進の育成にも力をいれ、新薬の治験にも協力し、研究にも意欲的に取り組んでいきたいと考えています。また宮前区は子育て世代が多い地域であると同時に高齢化も進んでいます。最新の設備を整えたうえで、患者さんの気持ちに寄り添い不安な気持ちを癒すという医療の基本を大切にし、多様化するニーズに応えられるよう、日々、スタッフ一同頑張って参ります。

 

先生の趣味・マイブーム

ゴルフ歴20年以上の菅野先生。趣味としてだけでなく「楽しみながら気軽にできる社会貢献を」と、善意の募金をいただき日本赤十字社に寄付するクリニック主催のチャリティーコンペ「菅野杯」も開催しています。開院以来の開催数はなんと20 回以上!自然豊かな富士の裾野にあるコースで行われた2015 年秋のコンペも多くの参加者のご賛同を得て大盛況だったそうです。

院長 菅野 澄雄先生(菅野耳鼻咽喉科:川崎市宮前区)

▲院長 菅野 澄雄先生(菅野耳鼻咽喉科:川崎市宮前区)

聖マリアンナ医科大学卒業、国家公務員共済組合稲田登戸病院、聖マリアンナ東横病院、国立がんセンター研究所、横浜総合病院部長を経て、1996年菅野耳鼻咽喉科開院。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。医学博士。

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