港北ニュータウン診療所

診療科目 リハビリテーション科・内科・整形外科

在宅医療は、ひとりで通院ができない方が
受けられる医療制度。
24時間つながるホットラインの提供に加え、
家族への精神的な支援も行います。
病気を抱えていても、
自分らしい生活が送れるようお手伝いしたい。
そう語る院長の神山先生の医療現場に
密着しました。
所在地 都筑区茅ケ崎中央17-26 ビクトリアセンター南301号
電話番号 045-948-6015
アクセス センター南駅より徒歩5分
HP http://kouhoku-newtown.com/
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診療時間
9:00~12:00
13:00~17:00
外来診療は予約制
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豊富な経験を活かし、患者さんも介護に携わる方々も、しっかりサポート

「外来」「入院」に次ぐ第3の医療として注目を浴びている「在宅医療」。港北ニュータウン診療所は、2007年に「在宅療養支援診療所」として開院して以来、365日24時間体制で、ご自宅や介護施設で療養生活をおくる患者さんを支えている。「生活が見えるご自宅こそ最高の診察室」をモットーに、幅広い疾患に対応し、患者さん本人はもちろん、ご家族や介護をする方もしっかりフォロー。豊富な経験を生かし、安心と元気を届ける診療所です。

患者さんの生活の質を向上させたい

―――「在宅医療」とは具体的にどのようなものでしょうか。

 在宅医療とは、医師がご自宅や介護施設などに定期的に赴いて行う医療のことです。対象者は、年齢や疾患、介護度などに関わらず『ひとりで通院できない方』となります。このような方が抱える問題は数多く、高齢で足腰が悪い、認知症がある、車椅子を利用している、病気や怪我の後遺症がある、在宅酸素を利用しているなど様々です。このほか、病院ではなく住み慣れたご自宅での終末期医療を望む方や、ご家族に見守られながらのお看取りを望む方にも、在宅医療を提供する事ができます。

 訪問は、ひと月に2回が基本となりますが、疾患や状態により増減し、当院では医師のほか、看護師もしくは診療助手と共にお伺いし、診療を行っています。
診療内容は外来診療と変わりませんが、レントゲンなどの画像診断はできません。また、より高度な検査や治療が必要と判断した場合は、病院への受診をお願いすることもあります。地域の診療所との大きな違いは、医師へ24時間連絡できる点です。熱が出た、転倒したなど、状態に変化があった場合はすぐに相談できますので、患者さん本人はもちろん、ご家族や介護に携わる方々にもご安心いただけます。在宅での療養生活は、患者さんが望んでもひとりでは難しい事が多いため、周囲の方と連携してサポートしていくことが大切です。在宅医療では、地域の医療介護者と連携しながら必要な支援を行って参ります。



―――在宅医療が果たす役割についてお聞かせください。

 在宅医療の大きな役割のひとつとして、ご自宅での「お看取り」が挙げられます。2014年の調査では、約50%の方が自宅で人生の最期を迎えたと回答されましたが、実際には、病院で亡くなる方がおよそ8割、ご自宅で亡くなる方は約1割とまだ少ないのが現状です。今後は、在宅医療の発展、お看取りに対する考え方の変化に伴い、ご自宅での割合が急速に増加していくと考えられています。
 自宅でのお看取りを行う在宅医の役割は、死を迎える方の精神的・身体的な苦痛を緩和すると同時に、ご家族の意識や環境を整えることで、安らかな最期を過ごせるようにお手伝いをすることです。終末期を迎えた方を、周囲が受け入れているか確認しながら、誇りと責任を持って「お看取り」という役割に進んで参ります。


―――特に力を入れている取り組みなどはございますか?

 ひとつは患者さんに対するアプローチに関してです。私はリハビリテーション科医でもありますので、患者さんの生活の質、QOL(Quality Of Life)を向上させることに力を入れています。加齢による身体能力の低下や、病気の後遺症などにより活動範囲が狭くなると、自宅に籠りがちになってしまいます。これを予防するためには、病気の治療だけではなく、生活に関わる部分へのアプローチも必要となります。福祉用具の利用や住宅改修などの提案はもちろん、ベッドの位置やトイレまでの移動手段の確認など、その人に合った生活環境が構築できるよう医学的見地から助言を行い、生活の質の向上を目指します。
もうひとつは、地域連携ネットワークの構築です。患者さんを支援するには、在宅医だけではなく、医療介護者と連携してサポートしていくことが非常に重要になってきます。地域の医療介護者のレベルアップと連携強化を目的に、地域の医療従事者や介護従事者を対象とした勉強会も開催しています。知識や技術の向上を図るとともに、連携が、よりスムーズに行えるよう努めております。
 

―――在宅医療から外来診療という流れも実現されたとお聞きしました。

 在宅医療を提供している患者さんが、ひとりで通院ができるまで回復した場合、引き続き当院にて外来診療を行う事が可能となりました。在宅医療を担当していた医師が、そのまま診療に当たることもできますので、継続した診療が行えるメリットがあります。
実はこの外来通院も、患者さんにとっては大切なリハビリの一環と考えております。ちょっとした段差を上ることや、慣れていない場所で注意しながら歩行することは、自らの判断のもと身体を動かすことになりますので、心身ともに良い刺激となり、QOLを向上させることにつながります。

患者さんの生活に寄り添うことが在宅医療のやりがい

―――在宅医を志した理由をお聞かせください。

医師となり、自分の進む診療科を選ぶとき、仲の良い同級生から「リハビリテーション科も見学しよう」とのお誘いがありました。何気なくついて行ったのですが、話を聞いてみると理想と一致。「ここに進むしかない!」と、すぐに入局を決めました。
リハビリテーション科が他の科と異なる点は、病気だけでなく障害もみるということです。つまり、病気を治すだけではなく、患者さんが満足した日常生活をおくれるよう医学的な立場から支援をします。設備の整った病院の環境ではうまく歩けても、自宅で同じとは限りません。なぜなら、どこでも手すりがある訳ではないですし、廊下に段差があることもあれば、床に物が置いてあることもあります。病院で上手にできても、ご自宅でうまくいかなければ意味がありません。そう考えると、患者さんをお待ちするしかない外来診療が歯がゆくなってしまいました。
ご自宅に伺うことで、病院の診療室では見えなかった患者さんの一面に気がつくこともありますし、一生懸命にリハビリを頑張って、目標を達成したときの喜びを一緒に味わうこともできます。
そんな患者さんのご自宅こそが最高の診察室であり、そこで診療できるのが在宅医療という制度でした。


―――やりがいを感じるのはどのような時でしょうか。

 定期的に患者さんの元へ訪問することで、病状が少しずつ改善するのが目に見えて分かることです。「言葉が出るようになった」「歩行器で歩けるようになった」など、ご家族や介護に携わる方々と共に喜びを味わえるのが、大きなやりがいにつながっています。

この仕事の醍醐味を多くの人に味わってもらいたい

―――医師を志す若い世代にメッセージをお願いいたします。

 医師になるということは少しハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、その分医師になった時の達成感はとても大きいですし、何より、医師として様々な患者さんと接することで、自分自身もずっと成長し続けることができる職業です。

 経済的な心配をする人もいるかもしれませんが、医学生向けの奨学金も数多く用意されていますので、やる気と強い信念を持って努力をすれば、十分に医師を目指すことができると思います。

 若い在宅医がどんどん増えてほしいと思っています。「超高齢化社会」となった日本では、在宅医療の重要性はこれからもどんどん高まっていきますからね。興味のある方は是非医師を目指してもらい、この仕事の醍醐味を多くの医師に味わってもらいたいです!

患者さんの健康を支え、笑顔を届ける診療所の一日を取材しました

神山先生とともに常勤医師として訪問診療にあたる安武哲生先生(写真右)。優しく穏やかな笑顔が印象的です。ご専門は内科全般なので、大きな戦力です。常に情報共有を怠らず、お互いの知識や経験を補完し合いながら抜群のチームワークで患者さんやそのご家族を支えます。

患者さんの生活の場を診察室に幅広い疾患、緊急時にも対応

 港北ニュータウン診療所は、ご家族などの付き添いがないと病院に通うことができない患者さんに対し、ご自宅や介護施設で診療を行う「在宅医療」を中心に行っています。月2回の定期的な訪問診療では、血圧、脈拍、体温測定などのバイタルサインのチェック、さらに問診、聴診、触診などで患者さんを診察していきます。そこで分かった問題に対し、その場で薬の処方や注射、処置や検査、時には手術を行うことも。長期的な管理が必要な在宅酸素療法やインスリン治療、胃ろうや尿バルーンカテーテルなどの医学的管理も行っています。さらに、痛みや苦痛を和らげる緩和ケア、住み慣れたご自宅で親しい方々に見守られながらの終末期を迎える「看取り」にも対応しています。特に、終末期医療の実績が評価され、「機能強化型在宅療養支援診療所」の認定を受けています。
 「神山先生はいつも元気で明るいから会うのが楽しみ」と、訪問先の患者さんはもちろん、ご家族も口をそろえます。診察中は軽妙な冗談も交えつつ、笑顔を引き出すテンポのいい会話で患者さんの心を解きほぐします。また、患者さんを支えるご家族とも情報交換を怠らず、心身共に「もう限界に近い」ともらす介護側の相談に乗ることも大切な仕事と捉えているそう。
 「24時間365日、緊急時には対応します」と、その大変さをものともしていない様子の神山先生。いつでも相談できるホットラインは、ご自宅や介護施設で療養を行っている患者さんの強い味方となっています。

在宅医療とリハビリの専門知識から患者さんのQOL向上に尽力

 全国でも数少ない在宅医療専門医とリハビリ科専門医の資格を併せ持つ神山先生は、患者さんのQOLの向上にも力を入れています。加齢による身体能力の低下、病気の後遺症などにより活動範囲が狭くなったときでも、患者さん自身の尊厳を保ち、自分らしく生活できるよう医学的にサポートをすることがご自身の役割と考えているそうです。そのために、病気の治療はもちろん、機能障害や生活動作の改善のために、歩行器や車いすなど補装具の処方や手すりの位置や段差の解消法などの住宅改修についてのアドバイスも行います。訪問リハビリを担当する理学療法士や作業療法士に対し、リハビリ科専門医の立場から、より細かな指示も行っています。
 在宅医療は、患者さんに携わるスタッフ同士の連携も不可欠と話す神山先生。毎月、地域の医療・介護従事者と共に勉強会を開催し、顔が見える関係を築くと共に、質の向上にも努めています。在宅診療を行っている患者さんが回復して通院できるようになったときに外来にて診察できるようにと、積極的に外来診療を行うことを計画しています。

院長
神山 一行先生

東海大学医学部卒業。昭和大学リハビリテーション科、三宿病院神経内科、東京共済病院整形外科、昭和大学横浜市北部病院リハビリテーション科勤務を経て、2007年港北ニュータウン診療所開院。日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。

在宅医療とはどのようなものですか? (リハビリテーション科)
 一人で通院が困難な患者さんに対し、自宅や介護施設に医師が訪問する医療のことです。住み慣れた生活の場が診察室となります。ひと月に2回以上の計画的な訪問を受けることにより、24時間の医師への連絡体制が整い、病状の悪化や急変時などは状況に応じて昼夜問わず往診も行います。また、ケアマネジャーや訪問看護師、介護ヘルパーなどの介護従事者と連携し、ご家族の負担軽減と共に、患者さんが一番安心できる生活の場での継続的な療養生活をサポートする医療でもあります。
在宅医療を利用できるのはどのような方ですか? (リハビリテーション科)
 基本的に一人で病院に通えない方であれば在宅医療の対象者となります。関節の痛みや高齢による体力の低下で歩行が難しい方、認知症により常に見守りが必要な方、パーキンソン病など難病をお持ちの方、在宅酸素療法や胃ろうなどの経管栄養法を行っている方、脳梗塞などの後遺症により車いす生活の方、そして、がんなどの終末期をご自宅で過ごしたい方など、さまざまな方が利用されています。
在宅医療ではどのような医療行為が受けられますか? (リハビリテーション科)
 血圧や体温、血中酸素飽和度の測定はもちろん、血液検査や心電図検査、点滴や注射、床ずれや傷などの処置、尿バルーンカテーテルや胃ろうチューブの交換も在宅で行っています。また、ご自宅での最期を望まれる方に対しては、緩和ケアや看取りにも対応します。
 薬の処方も行っており、その場で処方箋をお渡しします。薬局まで薬を取りに行けない方には、薬剤師がご自宅へお届けする「訪問服薬指導」の利用もご提案させていただきます。
在宅医療には健康保険が適用されます。金額は、年齢や保険種別、患者さんの状態などにより異なりますが、一部負担金額が1割の方で、ひと月およそ7000円~8000円となります。
在宅医療を受けるにはどのようにすればよいのでしょうか? (リハビリテーション科)
 在宅医療を行う医療機関に直接相談することも可能ですが、まずはかかりつけの医師や病院の職員、ケアマネジャーや訪問看護師など、身近な専門知識のある方に相談されるほうがスムーズです。患者さんの状態やご家族が望む医療サービスを考慮し、在宅医療を担う先生を紹介してくれるはずです。ご依頼があった場合には、電話で状況を伺った後、実際に訪問して患者さんを診察します。その上で一人一人に合った療養計画を作成し、在宅医療が開始します。病院通いに毎回付き添いが必要な方は、選択肢の一つとしてご検討してみてはいかがでしょうか。
2012年に在宅医療における診療報酬も改定されました。これによって変わったことはありますか? (リハビリテーション科)
 在宅医療を提供する医療機関に認定制度ができました。緊急往診の回数と看取りの実績、常勤医師の数で、一定の基準を満たした医療機関を「機能強化型の在宅療養支援診療所(病院)」とする制度です。この認定を受けるために、複数の医療機関の連携も認められました。これにより緊急往診が重なってしまった場合など、連携先の先生にお願いすることができるようになったのです。またこれは在宅医療を受ける患者さんにとっても安心感につながります。今回の改定で、質の高い在宅医療を提供できる医療機関がさらに増えていくことを期待しています。

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1件の口コミ
  1. ビタミンママ編集部(52号信頼できるお医者さん掲載分) より:

    ・「この戸棚につかまったらトイレまで行けるよね」など、先生の指示は具体的なので、頑張ろうとやる気がわきます。
    ・イケメンで明るい先生が大好きな母。診療の最後には、必ずギュッと握手してもらいます。
    ・インフルエンザや肺炎球菌の予防接種も受けられます。
    ・自宅で服薬指導を受けるようになって、薬の飲み忘れがなくなりました。
    ・専門的な検査や診察が必要な時は、大学病院を紹介してくださいます。
    ・カンボジアで医療ボランティアをされています。

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