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訪問診療で患者さんに元気を届けます
「こんにちは、神山です」。先生の声が聞こえると、患者さんがうれしそうに迎えます。在宅での診療に、365日24時間体制で対応する港北ニュータウン診療所。日本全国でもまだ数少ない在宅医療専門医である神山先生を中心に複数名の非常勤医師、看護師、スタッフが、都筑区全域とその周辺地域の患者さんの療養生活を支えます。診療場所は生活の場でもある自宅や介護施設。脳梗塞後遺症や骨折後のリハビリからパーキンソン病などの神経難病、認知症の治療やがんの終末期医療まで、幅広い分野に対応しています。
患者さんの生活が見える場こそが最高の診察室です
大学病院の勤務医時代、「リハビリ室で歩けても、生活の場である家で歩けないと意味がない」と強く思ったという神山先生。「患者さんの生活が見える場で、患者さんを支えたい」と、在宅医療を中心に行う診療所を開設しました。患者さんの状態や生活環境に合わせたリハビリメニューを提案し、指導するほか、介護サービスを利用してより専門的なリハビリを行うこともあります。また、住環境の改善も具体的にアドバイス。手すりの位置やベッドのマットレスを変えることで、患者さんが容易に立ち上がれるようになることも少なくありません。可能な生活動作を増やし、自分で動ける環境を維持することで、患者さんのQOLを向上させます。嚥下指導や胃ろうからの離脱にも積極的に取り組んでいます。
患者さんの生活を見守る医療が天職です
「診療にかかる時間よりも会話している時間の方が多いかも」と笑う神山先生。信頼関係があってこそ医療が成立するとの思いから、患者さんやご家族とのコミュニケーションを大切にしています。「調子はどうですか?」。明るく元気な神山先生との会話が、患者さんにとって楽しみのひとつとなっています。在宅療養を行っていく場合、ときには点滴や痰の吸引など、ご家族の負担も増えます。病状の悪化に対する心理的な負担も大きく、無理を重ねてしまうケースも多いそう。「患者さんにとって幸せなのは、ご家族の方に見守られて、できるだけ生活の場にいられること。そのために、患者さん本人だけでなくご家族も、医療の立場から支えるのが僕の役割です」。
在宅療養を支援するためには、携わるすべての人との連携が不可欠と、月に1回勉強会を開催。毎回ケアマネジャーや看護師、薬剤師、介護スタッフほか、さまざまな職種の方が参加し、顔の見える環境で地域の連携を深めています。

東海大学医学部卒業。
昭和大学リハビリテーション科、三宿病院神経内科、東京共済病院整形外科、昭和大学横浜市北部病院リハビリテーション科勤務を経て、2007年港北ニュータウン診療所開院。
日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。
先生の横顔
1日の診療を終えて診療所に帰る神山先生を迎えるのは、診療所の入口に設置された2mの大型水槽。「生い茂る水草の間を熱帯魚が泳ぐ姿を見ていると癒されます」。自宅にも3つの水槽があるそうです。大学時代はオーケストラでトランペットを吹いていた先生ですが、今はHip-HopやR&Bがお気に入り。ライブを見に行って気分転換するほか、自身もボイストレーニングに通っているそうです。
- 在宅医療とはどのようなものなのでしょうか? (リハビリテーション科)
- 在宅医療は入院、外来(通院)に次ぐ第3の医療といわれ、通院が困難な患者さんのご自宅へ、医師が定期的に訪問し医療を行うことを指します。在宅医療では患者さんの生活の場そのものが診察室になります。ひと月2回以上の定期的な医師の訪問を受けることにより、24時間365日、医師との連絡体制を取ることが可能となります。医師はご家族や介護スタッフなどと連携を取りながら、患者さんのご自宅での療養生活をサポートする役割を担います。
医師の訪問には、あらかじめ訪問日を決め定期的に訪問する「訪問診療」と、定期的な訪問以外で、病状の悪化などの対応のため、臨時で医師が訪問する「往診」があります。通常、ひと月2回の訪問診療となりますが、必要に応じて回数を増やすことも可能です。在宅医療は健康保険が適用されます。金額は、年齢や保険種別などにより異なりますが、一部負担金額が1割で、ひと月およそ7000円前後となります。 - 在宅医療では、どのような医療行為が受けられるのでしょうか? (リハビリテーション科)
- 内科的診察や血圧測定などはもちろん、血液・尿検査、心電図検査なども行うことが可能です。また、状況に応じ点滴治療なども行います。薬の処方も行っており、その場で処方箋を渡します。薬を取りに行けない方へは薬剤師がご自宅へお届けする訪問服薬指導の利用も提案させていただきます。じょくそう(床ずれ)の処置、尿バルーンカテーテルの交換なども行うことが可能です。また最近では、胃ろう内視鏡による胃ろう交換も行っています。腰痛や膝の痛みに対する注射も行うことができます。また、がんなどを患いご自宅で最期を迎えたい方の疼痛コントロールや看取りも行っています。
- どのような方が在宅医療を利用しているのですか? (リハビリテーション科)
- 高血圧や糖尿病などで内服加療が必要であるが、関節痛や加齢により歩行が困難な方、認知症のためひとりでの通院が困難な方、パーキンソン病など神経難病をお持ちの方、脳梗塞後遺症で麻痺や嚥下障害のある方、骨折により歩行困難な方、呼吸器疾患で在宅酸素療法を行っている方、がんなどでご自宅でのお看取りを希望されている方などさまざまな方が在宅医療を利用されています。
- 在宅医療を受けるにはどのようにすればいいのですか? (リハビリテーション科)
- まずは、お住まいの地域で在宅医療を行っている医療機関(病院や診療所)を探します。ご自身やご家族が直接医療機関へ相談するのも可能ですが、疾患や状態により断られる場合もありますので、現在かかっている医師や病院の職員、介護スタッフ(ケアマネジャーや訪問看護師など)へ相談されるほうがスムーズかと思われます。
ご依頼があった場合には、まず電話で病状などを伺い、その後、訪問して患者さんを診療し、一人一人に合った療養プランを立てて、訪問診療が始まります。
このように導入はとても簡単です。定期的な通院が必要であるのに通院が困難な方は、在宅医療をご検討してみてはいかがでしょうか。
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・「この戸棚につかまったらトイレまで行けるよね」など、先生の指示は具体的なので、頑張ろうとやる気がわきます。
・イケメンで明るい先生が大好きな母。診療の最後には、必ずギュッと握手してもらいます。
・インフルエンザや肺炎球菌の予防接種も受けられます。
・自宅で服薬指導を受けるようになって、薬の飲み忘れがなくなりました。
・専門的な検査や診察が必要な時は、大学病院を紹介してくださいます。
・カンボジアで医療ボランティアをされています。